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帰ってきて疲れて寝ていたら、ミカルアさんが血相変えて帰ってきて起こされた。
叩き起こされた時間は2時21分。
あまりにも深夜だった。
ご飯を食べさせられて、そのまま勢いで風呂に突っ込まれた。
そして、うつらうつらと入浴していると、逆上せるからと風呂から引き摺り出された。
ただいまは、終わったら寝て良いから、と尋問されている。
「おはよーございます、ミカルアさん。寝てもい…」
「だめです」
「寝てもい…」
「だめです」
「ハァイ」
諦めると、まず私の感情を問われた。
説教ではなかったが、傷ついてるかなんて聞かれて困惑する。
「今回メディアに取り上げられれば貴方に批判が向けられる可能性も増えます。今回実際貴方は疲れているようだったので、心配しています」
「ミカルアさんも寝たほうがいいよ。今回クレームたくさん来てたでしょ?」
「リリ、貴方のせ…」
「はいはーい、分かってます」
それによりストレスは受けたものの、インターネットのソレはどうでもいい。
正直クラスメートや学校内での視線のほうが私には耐え難いのだ。
ミカルアさんは『いつもどこから情報を…』なんてブツブツ言っている。
「というか、であればどうして睡眠を?」
「いつも異常に人と話して疲れたから。あと、単純な肉体疲労による頭痛」
「なるほど。メーデルさんも心配してましたよ」
「はい…へぇ!?」
思わず素っ頓狂な声が出た。
メーデルと心配など、あまり結びつかない2つだろう。
「意外、メーデルってフォローはしてくれるけど、心配からは程遠い人だと思ってた。」
「なぜフォローしてくれてるのか、考えたことありません?」
「なぁい…、めんどいからじゃないかな〜」
貴方はホント…と溜め息を吐かれた。
「はぁ、少なくとも貴方のことを憎からず思っているから、助けるという選択をしているんですよ。彼は。」
「ん〜?私のことが恋愛的に好きってこと?」
「……彼の名誉のために言っておきますが、違います」
渋い顔してる〜!と指さして笑えば、また眉をしかめられる。
分かってると伝えても微妙な顔をされるので、もう一度念押ししておいた。
「それより、ミカルアさん。この時間まで仕事だったの?」
「まぁ、クレーム対応とあと、この時期はテスト作りがあるので。他にも書類が増える時期ですし」
欠伸が出た。
「うわ、魂が労働者の形してるよ…じゃ、寝る。おやすみ」
「なっ、ちょっと。」
軽々脱兎のように逃げ出して、布団に戻ると、再び睡眠に入った。
14時まで、徹底熟睡すると、疲れもだいぶ取れた。
メーデルからメッセージが来てたので、確認しようとすると、変な女の子が立っている。
いや、自分にやけに似ている。
「うわあぁああ!!!!幻覚!?幻覚!?」
「うるさいぞ、小娘。何を驚いておる。」
我を知らんのか、とか抜かしているこの女は同じ金色の瞳であれば、金のポイントカラーもまったく同じ位置に入っている。
「え?え?…私と見た目一緒じゃん…真似した?」
「しておらぬ。お主のほうが後であろう。あぁ、我を知らぬのか。小娘、転生者か?」
「…はい。」
「は、まぁ良い。お主のここでの経験、まぁまぁ面白かったぞ」
並々ならぬ実力者なことは分かった。
しかし、こいつは誰だろう。
聞いてみることにした。
「お主、我をほんとに知らんのか?神話など興味ないというクチか。我は先代観測者だ。」
「お主も知っている万国の言語も繋いでいる、核があるだろう?あれをカルキュルコアと言って、その昔はあの核に呑まれるしかなかった転生者を操縦席に置くことで、生き長らえることができるようにしたのだ。凄かろう?」
褒めろとでも言わんばかりの説明がなされる。
であれば、そのカルキュルコアとかいうやつは、今は何も食べていないのだろうか。
「口が軽いね。言っていいんです?そういうの」
「我はお主を信用しているからな。どうせ、お主も転生者なんだから、そう簡単に言えないだろう
?あと、お主の質問にも答えてやろう。」
こいつがここに居る理由にも関係があるらしい。
「その代わりカルキュルコアは、転生者に与える力の量に応じて、感情エネルギーを蓄積する装置を与えたようなのだ。お主の昨日の精神的なダメージが大きなエネルギーになって、ここに来れるようになってしまったのだぞ。」
本当になんでも分かる。
考えてることも読み取れるらしい。
早く帰ってくれないかなぁ。
「失礼な小娘だ。それに、我は常に残念ながらお主から離れられないのだ。」
「ちなみに、周りにあんたって見えるの?場合によっちゃ困るけど」
「安心しろ、我はお主にしか見えない。」
「よかぁ…え、待って、じゃあ外であんたと話してたら狂人に見えるじゃん」
「既に狂人だから構わんだろう?あと、あんたと呼ぶのをやめろ」
「へい、名前は?」
「ノヴェーヌだ」




