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「で、あいつからは俺について何を聞きましたか。…いやそれはもういいです、聞きたくない。」
「彼も同様にこの世界について研究しているのですが…倫理的に国から受け入れられず違法状態なんです」
ミカルアさん曰く被験者の扱いがひどければ、うまく行かなければ乱暴もしているそうで。
それを知っているということは、と合点がいく。
思わずの納得に声が漏れた。
「あぁ…、やっぱり私以外の転生者も過去にいたんですね。」
「えぇ、確認できるだけで4人ほど。しかし…」
急に言い淀まれた。
なんだろうか。
「以前までは、この土地に記憶を持ったまま新たに生まれてくるか、今まで居た人の人格が取って代わられることがほとんどでした。」
「少し前に助手を雇っていた話をしましたね?」
そう言われて思い出す。
アンシュさんの話をコーディウさんにされたとき、私と彼女がまるで一緒だというような話し方だった。
「あ、アンシュさんのことですか?」
「そうですね…知りましたか。えぇっとどこまで話されたのかやっぱり説明を。」
その方が説明が楽なので、と付け足された。
私は手紙を取ってきてそれを見せながら今日あった事を説明する。
ミカルアさんの表情はコロコロと変わっていく。
「情報操作がすごいですね…彼女がいなくなった理由についての説明はありましたか?」
ミカルアさんの質問に記憶を辿ってみる。
そういえば、一切説明されていない。
「いや…。」
「なんでなのか、俺も正しくは知りませんので伝えれませんけど、ちょっと推察があるんです。」
「それはなんです?」
差し出された推察を聞こうと姿勢を正す。
しかし、ミカルアさんは一転、教えないと言い出した。
ここまで来てお預けすると言うのか、と言及する。
「気になるんですけど。」
「一方的な想像を言うことは出来ません。しかし俺、アンシュさんがレランクェスに…」
なにか言いかけたと思うと、口を噤まれた。
「まぁ、いいです。俺は向こうで色々してるんでお風呂も洗面所も好きに使っててください。」
ミカルアさんはそういうと、袋を捨てて向こうの部屋に行ってしまった。
実は特に襲われることもなく、実験に呼ばれることも今のところはなく過ぎていた。
こうなってしまえばどうしようもなく、私は歯磨きの代わりとなる含嗽を済ませ、手早くお風呂を頂いた。
まぁ忘れてしまっていた、コーディウさんの扱いを聞くのを。




