冒険者カード
木の扉を両手で開けると…
キィ……
60人くらいの冒険者の格好をした男たちがいた。中には女性の姿があったが、男と比べて少なかった。
冒険者の施設と言っていたが、外見からして酒場のようで、中もそんな感じだった。少し違うのはきちんと受け付けのようなものがあるとこだ。受付には……エルフ!?
受付にはエルフの美女が並んでいた。
エルフは頭が賢く、細かい作業が得意で長寿なため受付に向いてるってわけか。
とりあえず、エルフさんにカードを貰うとするか。
「すみませーん」
と受け付けのエルフさんに声をかけた。
「はーい!えっと~君はー…迷子かな?」
と、美人エルフさんが首を傾げながら聞いてきた。
「いえ、僕冒険者カードが欲しくて来ました」
すると…
ザワッ。冒険者達が僕とモルダを一斉に見てきた。
「お嬢ちゃんに冒険者カードは難しいんじゃないかー?」
とついさっきまで椅子に座って話していたガタイのでかいおじさんが真面目な顔で言ってきた。
すると、周りにいた男たちはお腹を抱えて笑いだした。
「確かにそーだ!がっはっは」
「お嬢ちゃん、罰ゲームが何かか?はははは」
「いえ、真剣に言ってるんですが。それとお嬢ちゃんじゃないです。」
と真顔で言う。
「がっはっは………は?」
「はははは………はぁ!?」
笑ってた男は驚愕の顔になる。どうやらその様子では、僕みたいな子供がなるのは少ないらしい。冒険者カードを貰うには15歳から。そして、いくつか試験を合格してようやく貰えるものらしい。と受け付けの手前の看板に書いてある。
僕は300歳、うん。余裕で年齢はオッケーだ。後は受付で申し込んで試験をしてもらうだけ。……と思っていたが、モルダが思念魔法で言ってきた。
〘ディアン様は実際300歳でも、見た目が…15才になるかならないからくらいです…それに周りの人たちはディアン様を少女と思っているご様子。もしかすると冒険者カードを受け取るのは難しいかと…〙
な、何だと!? 僕はとてつもない衝撃を感じた。事実300歳なのに、受けられないかもしれないという事、そして男だとも思われていなかったことにだ。




