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familyーエルドラン編ー  作者: K.Dameo'n'AI


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20/23

離婚より簡単よこんなの!

トモエが無事だと分かった瞬間、レオンとフェルナンの動きは再び鋭さを取り戻し、私兵たちを次々と斬り伏せていく。


「ふっ……では、私もやらねばなるまい」


グランドは静かに呟き、ドラゴンの隣へと歩み出した。







「ん~~~っ……っしょっ!」

トモエは驚くほど俊敏に、ドラゴンの背へ上半身を引っかけると、下半身をぐいっと持ち上げてよじ登る。

「はぁ~……ボルダリング。ボルダリングよ、これは」

ドラゴンの背に跨ったトモエは、気合を入れて深呼吸した。


そして――。


首輪へ向かうかと思いきや、逆方向へ進み始める。


「はぁ~……いくわよっ。って、ああっ――!」


腹部あたりに差し掛かった瞬間、ドラゴンは“何かが乗っている”不快感に暴れ出した。

巨体が揺れ、風圧が吹き荒れる。


「ったく! ちょっとはジッとしなさい!!」


トモエの本気ビンタがドラゴンの背に響いた。


「ごぉおおおっ……!!」


驚きと衝撃で、ドラゴンの動きが一瞬止まる。


「今ね!」


トモエはポケットを漁り、丸い容器を取り出すと、身を乗り出して逆さにぶら下がる。









「でりゃ!……よし! 最後!」

フェルナンは最後の私兵を倒し、ドラゴンへ視線を向けた。



そこで――。



「えっ……えぇええええええええええ!!」

フェルナンの目に映ったのは、ドラゴンの腹部で逆さにぶら下がるトモエだった。


「いやぁーーーー! お母さんが落ちるーーーー!!」

「落ちないわよ!!」


トモエは叫び返しながら、容器の蓋を開け、中の緑色のペーストを指ですくい取ると、ドラゴンの腹部の赤黒くなった部分へ塗り込んだ。


「足りないわね。やっぱ大きいわ、あんた」


トモエはぶら下がったまま作業を何度もペーストを塗り込んでいく。


「はぁ……これでいいわね。……守護神様なんだから、化膿なんかしたら大変だものね」

満足したトモエは、ようやく体勢を戻し、頭を振る。



「……あー、血が上っちゃった」


そして首輪へ視線を向ける。


「いい? もう少しジッとしなさい、よっ!!」


再びドラゴンの背にビンタを食らわせると、トモエは立ち上がった。


「もう、走った方が早いわ!」

ドラゴンの背を一直線に駆け、首輪へ向かって爆走する。




「せいっ……!」

レオンも最後の敵を倒し、ドラゴンへ視線を向けた瞬間――。



「えっ……」


ドラゴンの背を爆走して首輪へダイブするトモエの姿が。


「えぇええええええええええ!!」





レオンの叫びが山頂に響く。



その時だった、背後から、着実に忍び寄る影が。






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