街での出会い
という訳でホウライに到着した。なんというか、ファンタジー系のゲームの街感が凄い。街っていうよりは村だけど。
「さて何食べようか。どうせなら異世界っぽいもの食べたいけどゲテモノ当たったらやだし」
「じゃあ料亭にいきましょ。多分紫音も知ってる料理が出てくるわ」
あたしが知ってるか。なんだろう?
少し歩いて着いたのは《料亭 太陽の光》という名前の店だ。めっちゃいい感じ!落ち着く雰囲気のお店だ。
「そういえば、あたしメニュー読めるの?この世界の文字知らないんだけど」
「それなら大丈夫。全部日本語で読めるし日本語で書けばこの世界の文字になるわ。転生特典のひとつね」
oh·····。転生特典てんこ盛りやん·····。
まぁとりあえず中に入るか。中に入ると中々の人数の人がいる。ファミレスみたいだな。
「いらっしゃい!お、嬢ちゃんたち見かけない顔してんな。さては冒険者かなんかかい?冒険者にしちゃ可愛すぎるが」
いい感じのおっちゃんがいる。料理してる所をみると恐らくこの店のシェフだろう。見た目筋肉隆々のボディビルダーみたいだけど。
「いや、あたし達は昨日から町外れの原っぱに家を建てて住み始めたんです。名前は紫音っていいます」
「私は同居人のエリシアです」
「なるほどな。俺はクロウリーだ。この店で料理人をしている。何か聞きたいことや頼み事があれば俺に言ってくれ、力になるぜ」
あらヤダイケメン。頼れる漢って感じだな。頼りにさせてもらおう。しかもさりげなく美少女って言ってくれたし!
「で、何が食いたい?基本なんでも作れるが」
「メニューとかないんですか?」
「あるにはある。ちょっと待ってろ。おーい、クリスー!」
クロウリーさんが誰かを呼びつけた。
「はいはい、なんだよ父さん」
やってきたのは茶髪でショートボブの女の子。今のあたしと同い年ぐらいの見た目。可愛い。
「この子らにメニュー見せてやってくれ。初めてらしいからな」
「なるほどな。お客さん、どぞ」
「ありがと。·····ってえ?カレーあるの?」
カレーって異世界にもあるの?大好物だからめっちゃ嬉しい。
「ありますよ。じゃあカレーでいいです?」
「あたしはそれで。エリシアは?」
「私はシーザーサラダでお願いします」
待てシーザーサラダあんのか。日本みたいだな。メニュー見たらあたしが知ってるのばっかだったし。他にはラーメンとかもあった。
「じゃあちょっと待ってな。すぐ作る。クリス、お前も休憩していいぞ、シオン達と話でもしてろ」
「りょーかい。僕はクリス。あんた達の名前は?」
ちょっと男の子っぽい口調だ。一人称僕だし。でも美少女だ。
「あたしは紫音。昨日から近くに住んでるの。こっちは同居人のエリシアよ」
「シオンにエリシアか、よろしく」
さて、ご飯ができるまで色々話そうか。




