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第3話 俺の妹も強かった・・・いや、それより気になる話が・・・!

お読み頂きありがとうございます!

本日一話です。

 とりあえず父さんと母さんが色々な意味で凄いのは良く分かった。勇者と魔王って、そりゃスゲーわ。ラノベなら完全に主人公とヒロインだわ。けど、澪と充もこの世界に来たことあるんだよな。


「ところで、澪と充もこの世界に来たって言ってたけど、何をしてたんだ?」

「フッフッフッ・・・。よくぞ聞いてくれましたお兄ちゃん!待ちくたびれたよ!」

「おっ、今度は澪が話してくれるのか?」

「もちろんだよお兄ちゃん!何でこの世界に召喚されたのかとか、どんな職業についたのかとか、スリーサイズとか、結婚したら何人子供がほしいとか、全部話してあげるね!」

「・・・そうか、ありがとな」


 後半あきらかにおかしいのが混じっていたが、下手に指摘すると余計にややこしくなりそうだから黙っておこう。


「とりあえず、澪と充が何でこの世界に来たのか教えてもらえるか?」

「うん、わかったよ。あのね、私と充は、お父さんとお母さんが宣言をした後に、この世界に召喚されたの」

「まあ、普通に考えたらそうなるよな。つまり平和になった後ってことだよな?」


 平和になったのに、わざわざ召喚する必要ってあるのか?


「うーん、人と魔族が争わなくなって平和になったっていう意味ならそうだよ。だけどねお兄ちゃん、この世界には魔物がいるんだよ。魔物は、人や魔族関係なく襲ってくるからね。そういう意味では、この世界は、まだまだ危険なんだよ!」


 ああ、そういうことか。俺が読んでるラノベとかだと、魔物が村を襲ったり、大量発生して都市に攻め込んだりする話があるけど、多分そういうことが実際に起こっているんだろうな。


「なるほど、それで澪と充が召喚されたのか」

「そういうこと!私と充は、違う時期に召喚されたから、一回目にこの世界に来た時は会ってないんだけどね。」

「そうだね、姉さんがこっちで魔物の王を討伐した数年後に、僕が呼ばれたんだったかな」


 充が横から補足を入れてくれるが、その中に、いくつか気になることがあった。


「ん?ちょっと待って。澪が魔物の王を倒したの!王って、相当ヤバい相手なんじゃないの!?」


 澪って戦えるの!?いや、魔物を倒すために召喚されたんだから、無作為に召喚してない限り、理屈的には戦う素質があるんだろうけど、てっきり、後衛職だと思ってた!あっ、パーティを組んで魔物を倒してたってことか?


「安心してお兄ちゃん。お兄ちゃんの思ってるとおりだよ」


 澪が俺の表情から心の内を読んだのか、そうやって微笑んでくる。

 そうか、そうだよな!こんなにかわいい妹がそんなに強いわけが・・・。


「私、ソロで活動してたから!攻撃魔法も防御魔法も、ついでに支援魔法も超上級魔法まで使えるから!そして、処女だから!!!だから安心してね、お兄ちゃん!!」


 強かったーーー!!!めっちゃ強いよ!「超」上級魔法だよ!字面だけで強いって分かるよ!あと、何言ってるんだよ!妹の処女とか、興味あるけど、興味ないわ!・・・って、どっちやねん!?

 はぁはぁ・・・。いかん、興奮し過ぎて自分でも意味不明な思考になってる。少し落ち着こう。


 すーはーすーはー・・・。よし、少し落ち着いた。


 それにしても、澪よ、俺の表情から何を読み取ったんだ?俺は、澪が戦うことが出来るのかの心配をしていたんだぞ。・・・まぁ、結果的にはメチャクチャ戦えたんだが・・・。決して、処女がどうとかの心配をしていたんじゃないぞ。いや、魔物がいるこの世界だから、負けて襲われて、そのまま処女を・・・なんてことも有り得るのか・・・。そういう意味では、処女だって聞いてある意味安心ではあるな・・・。多分、澪もそういうつもりで言ったんだろうな。俺が澪のことを心配していることに気付いて・・・。


「澪、頑張ったんだな」

「そうだよ!私、頑張ったんだよ!」


 澪が泣きそうな顔で言ってくる。


「そうだな、偉いぞ」


 俺は優しく答える。


「早くお兄ちゃんに会いたくて!」

「澪がそう思ってくれて俺も嬉しいよ」


 そんなに澪が俺のことを(家族として)大切に想ってくれて、俺も嬉しい。


「それに処女も守ったし!」

「うんうん、・・・うん?」


 あれ?何かおかしいぞ?


「だって、私の処女はお兄ちゃんのものだからね!」


 アウトーーー!!今のはアウト!えっ、何!?まさかまさかとは思ってたけど、まさかそういうことなの?

 俺は、恐る恐る澪に聞いてみる。


「あの、澪さん?」

「なに?お兄ちゃん」

「あのさ、さっきの発言ってどういうこと?」

「?さっきの発言って?」

「ほら、あのさ、俺に処女をどうとかという・・・」

「お兄ちゃんに処女をあげるって話?そのままの意味だけど?大好きなお兄ちゃんに私の初めてを捧げるの!他の人に告白されたこともあるけど、全部断ってるからね!結婚したら子供は三人欲しいな!あっ、あとスリーサイズも教えるって話だったよね。えーっとね、上から・・・」

「いやいや!スリーサイズは良いから!それより確認なんだけど、今の話って冗談だよね?俺がこの世界に来て緊張しているといけないから冗談で和ませようとしているんだよね?いつも大好きって言ってくれるのは家族としてって意味だよね!?」

「えー、何言ってるのお兄ちゃん。そんなわけないじゃん。もちろん、一人の男性として好きっていう意味だよ。将来は、結婚したいって思ってるよ?」


 アウトーーーーー!!!やべぇよ!家族会議確定だよ!妹が俺をガチで(異性として)好きだった件!

 それじゃ何?もしかしてさっきの話で澪が、「処女だから安心して」って言ったのは、俺が、「澪の処女は俺が貰う予定なのに、他のヤツにあげたりしてないだろうな?」と心配したと思ったってこと?いやいやいや、澪の中で、俺はどんだけ独占欲が強いんだよ!普通、兄が妹の処女を欲しがったりしねーだろ!!っていうか、この短時間の間にどんだけ処女処女考えてるんだよ俺!!


 ・・・いや、それにしても、本当にガチで俺のことが好きだったとは・・・。

 思い当たる節がまったく・・・・・・、あるわ!!有り余るほどあるわ!!


 いや薄々おかしいとは思ってたんだよな・・・。部屋を間違えたと言って下着で俺の部屋に入ってきたり、脱衣所で着替えをしている時に自分も入ると言って下着で入ってきたり、それに寝ていると布団に下着で入ってきたり・・・って、絶対おかしいわ!!気付けよ俺!!そんな妹、普通はいねえよ!メッチャ迫ってきてるよ!!


 くらっ・・・。


 ・・・っ、いかん、興奮し過ぎた。すーはーすーはー・・・。よし、少し落ち着いた・・・って、なんかこの世界に来てからこのパターンが多いな・・・、ツッコミをする、そして興奮する、その後深呼吸、みたいな。そもそも俺って、こんなツッコミをするキャラじゃないはずなんだけどな。これも異世界に来て興奮しているからかなー、あははは・・・って、現実逃避してる場合じゃねえな。よし、状況を整理してみよう。異世界に来た、両親が勇者と魔王だった、妹が俺を異性として好きだった、終わり。いや、終わりじゃねえよ!!全部インパクト強すぎて、どれから整理したらいいのかまったく分からない!

・・・はっ!いかん、これじゃさっきまでと一緒じゃないか。とりあえず、澪のことは置いておいて、話を先に進めよう。このままじゃ、俺の精神がもたん。


「そうかー、澪は俺のことが好きだったんだなーー。そっかー、・・・オレノコトガスキナノカーーー、ハ、ハ、ハ」

「ちょっと、お兄ちゃん大丈夫!」

「ハ、ハ、ハ、ダイジョウブダヨ、イモウトヨ・・・、オニイチャンハイツモドオリダヨ・・・」

「いやーー!お兄ちゃん、戻って来てーーー!」

「ハ、ハ、ハ、・・・痛い!!」


 ガツンッ!そんな音と共に強烈な痛みが俺の頭頂部を襲った。一瞬で意識が引き戻されて慌てて周囲を見ると、すぐ横に手をチョップの形にした充が困ったような表情を浮かべて立っていた。


「ごめん、兄貴の精神がヤバいことになっていたみたいだから、ついとっさに・・・。痛かった・・・?」


 充が、上目遣いで言ってくる。我が弟ながら可愛いなこんちくしょう!


「いや、ありがとな充。俺、そんなにヤバかったか?」

「うん、相当。もう戻らないかと心配したよ」

「・・・そうか」


 そうか・・・、・・・うん、そうか。


 しっかりしろ俺!こんなに可愛い弟を心配させて!これじゃ兄貴失格だぞ!澪が好きでいてくれることがなんだ!有難いことじゃないか、世の中には「兄貴なんか大嫌い!」とか「・・・キモイ」とか言う妹が存在するらしい。それに比べたら、妹が俺のことを(異性として)大好きなんて、まるで天国じゃないか!


「ごめんな充・・・もう大丈夫だから」


 よし、もう何を聞いても驚かないぞ!何でもこいだ!はははっ!


「そっか、よかった。姉さんの気持ちに多分気付いてないだろうなって思ってたんだけど、やっぱりそうだったね」

「なんだよ充、知ってたのかよ」

「うん、そりゃ目の前であれだけやってたらね。ああ、姉さんは兄貴のことが、兄妹としてじゃなくて、異性として好きなんだなぁってすぐに気付くと思うよ」

「そうか・・・、すぐ気付くか・・・」


 すぐ気付かなかった俺はなんだったんだ・・・。いや、よそう。今は、前を見て進もう。


「はははっ、そうだな、そうかもしれない」

「うん、本当にもう大丈夫みたいだね」

「ああ、大丈夫だ。ははっ」

「そっか、でも気を付けてね兄貴」

「うん、何をだ?」

「姉さんのことだよ。姉さんはサキュバスとしての遺伝を僕たちより強く継いでいるから」

「・・・えっ?」

「だから、万が一、姉さんとそういう関係になったら、無意識のうちに色々なものを吸い取られちゃうかもしれないから気を付けてね」


 充が色々と話しをしているようだが、俺の耳には全く入ってこなかった。

 ・・・え、サキュバス?あのファンタジー小説で定番の?エッチなことをしてくる(してくれる)あのサキュバス?誰が?澪が?え、え?

 えええええええっっ!!??

 何を聞いても驚かないと言って、ごめんなさい。驚かない自信はあったんだよ?だけどね・・・、


「えええええええっっ!!??」


 いや、これは驚くだろ!?

ありがとうございます!

後一話、連続投稿しますので、宜しくお願いします!

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