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第4話 サキュバス!?

お読み頂きありがとうございます!

 澪がサキュバスだって!?どういうことだよ?サキュバスって角や尻尾が生えているものじゃないのか?今まで一度も見たことないぞ。


 「あっ、ちなみに姉さんは人間とサキュバスのハーフだから、外見は人間だよ。ただ、サキュバスとしての能力を僕たちより、強く引いているんだ。」


 そうなのか。なるほど、見た目は人間で能力だけサキュバスとしての力を受け継いでいるみたいな感じか。・・・うん、ということは?


 「待ってくれ充。澪がサキュバスの血を引いているってことは・・・」

 「うん、そうだね。当然、僕たちもサキュバスの血を引いているよ」


 やっぱりそうだよな!ということは、俺もサキュバスの力を持っているのか?


 「ちなみに、さっきも言ったけど姉さんは僕たちより強くサキュバスとしての遺伝を引いているんだけど、逆に言えば、僕たちはほとんど受け継いでいないってことなんだ」

 「え、そうなのか?」

 「うん、姉さんも僕たちよりは強く継いでいるだけで、サキュバスとしての能力が決して高いわけじゃないから。ただ、さっき気を付けてって言ったのは、姉さんが普段その能力を使うわけじゃないから、制御が上手く出来ていないっていう意味だから」


 なるほど、つまり、俺たち三人はサキュバスとしての能力はそんなに高くなく、その中では、澪が一番強くサキュバスの能力を受け継いだってことだな。

 そうか、俺たちサキュバスの・・・って!?


 「えっ!ってことは母さんが!?」

 「そうだよ、母さんがサキュバスだよ。というか正確に言うとサキュバスクイーンだね」


 サキュバスクイーン!!なんか色々凄そうな名前が出てきたぞ!チラッとイチャイチャしている母さんを見てみる。・・・うん、なんか想像が出来ないわ!

 サキュバスクイーンってことは女王ってことか?確かに魔王をやっていたぐらいだから、サキュバスの女王でもおかしくはないか・・・。それにしても、他に凄く気になることがあるんだが・・・。よし、思い切って聞いてみるか!


 「なあ、サキュバスってどんな種族なんだ?」


 俺が気になっていたのはサキュバスの種族としての特性とか能力だ。いくら弱いとはいえ、俺にもその血が流れているからな。聞いておいて損はないはずだ。決して、女の子にモテたいから魅惑(チャーム)の能力はあるのか、とか、サキュバスの子はエッチなことをしてくれるのか、とかそんなことが聞きたいからじゃないぞ!本当だ!!・・・ゴホンッ。まぁ、充に聞いてみたんだが、よく考えたら充もまだまだ子供だからな。サキュバスの能力(主に性的な)、そんなことは分からないだろう・・・。


 「ああ、サキュバスは女性だけの種族だね。主に男性に淫夢を見せて、その中で精気を奪うんだ。中には実際に性行為に及んで直接精気を吸い取る個体もいるみたいだよ。その場合は、精気だけじゃなくてレベル・・・ああ、この世界にはレベルが存在するんだけど、そのレベルを吸収する所謂レベルドレインもすることができるらしい」


 マジか!?なんかファンタジー小説というより薄い本の方に出てくるサキュバスみたいな感じだぞ!?この世界のサキュバスはガチでエロイのか・・・。


 「ちなみに、精気を吸い取られ過ぎると普通に死んじゃうからね。もし、兄さんがサキュバスとそういうことになったら気を付けてね」

 「こわっ!」


 怖いよ!怖すぎるよ!いや、そもそも俺がサキュバスに相手にしてもらえるのかも分からないけど!あっ、なんか言ってて悲しくなってきた・・・。


 「あははっ、安心して。兄貴は僕からみたら十分カッコいいよ。」

 「えっ、俺って声に出してた?」

 「ううん、でも顔で分かるよ。これでも生まれてからずっと兄貴の弟をしているんだよ?」

 ううっ、なんていい子なんだ。本当に自慢の弟だ!俺はこんな弟がいて鼻が高い!

 「ありがとな充。ところで、さっきの話なんだけど・・・」

 「ああ、多分兄貴は母さんのことを気にしているんでしょ?」

 そうなんだよな。あの母さんがそういうことをしていたのは想像が出来ないというか・・・。他人から精気を奪うってのがな・・・、母さんだと、「人様に迷惑をかけることは許しませんよ!」とか絶対言いそうなんだよな。

 「母さんってあの性格だろ?人が嫌がることは絶対にやらなそうなんだけどな」

 「そうだね、やっていないと思うよ」

 「うん?」

 「さっきの話には続きがあってね。確かにサキュバスは精気を吸い取る種族なんだけど、絶対にそれをしないと生きていけないわけじゃないんだ。例えば、普通に食事をすることで、生活をしていくことは出来るんだよ」

 「え、そうなのか?」

 「うん、昔は精気を吸い取るほうが手っ取り早いってことで、そちらが大半を占めていたんだけど、母さんが女王になってからは、基本的に合意のない場合の吸精行為を禁止にしたんだ」


 やっぱり母さんか!そうだよな、あの人、そういうの絶対嫌そうだもんな。


 「そうか、じゃあ今はサキュバスの人も普通に食事をして生活をしているってことか?」

 「そうだね」


 そっかー・・・。安心したような少し残念なような・・・。・・・ん、待てよ?


 「さっき、合意のない場合は禁止って言ってたよな?じゃあ、合意のある場合は良いのか?」

 「ふふ、良いところに気が付いたね兄貴」


 ・・・どういうことだ?


 「実は特例があるんだ。それはね、恋人か夫婦になること、又は、娼館に限るっていうものなんだ」


 えっ!この世界って娼館あるの!?というか、サキュバスが娼館で働いているんだ。てっきり、合意っていうのは恋人や夫婦になった場合だけだと思ってた。


 「この世界に娼館ってあるんだな」

 「ああ、気になるのそこなんだ。うん、この世界にも結構あるかな。時間が出来た時にでも行ってみると良いかもね」


 マジですか!よし、心のメモ帳にしっかりと記録しておくぞ!

 メモメモと・・・。


 「よし、話の腰を折って悪かったな。続きを話してくれるか」

 「ふふ、了解だよ。恋人や夫婦に関してはお互いの信頼関係で成り立っているから娼館の方の説明をするね」

 「ああ、頼む」

 「人と魔族が友好的になってから、魔族も人の領地で生活することが増えたんだ。それで当然のことだけど、生活していくにはお金が必要だよね。それを手にする為にはどうしたらいいか各種族で話し合った結果、サキュバスは娼館で働くという方法を見つけたみたいだね」

 「なるほど、種族としてのスキルを有効に使うということか」

 「そういうことだね、働けばお金が貰えるし、娼館の主は、お客がサキュバスを指名する際に、サキュバスだということ、精気を貰うという旨を説明することを義務付けられているから、結果的に合意ということになって精気も貰える。お客もサキュバスの技(ご奉仕)に満足して帰る。結果的にWin-Winの関係ってことだね」


 お互いに満足できる理想の関係だな。でも、吸い取りすぎるとお客がヤバいんじゃないか?


 「お客が精気を吸い取られ過ぎることはないのか?」

 「ああ、それは大丈夫だよ。サキュバスたちと娼館組合で話し合いをして基準を厳しく定めてあるらしいよ」


 娼館組合?娼館にも組合ってあるんだな。


 「へえ、ちなみにどれくらいの基準なんだ?」

 「まず、精気なんだけど、入店時の15パーセントまでだね。最初に魔道具で測定をして、最後にまた測定をするんだ。その時にそれを超えてると、相手をしたサキュバスに罰則が課せられる」


 案外しっかりしてるんだな。てっきり適当だと思ってた。


 「あとレベルドレインをしてもらいたくて来るお客さんもいるらしいね」


 えっ!レベルドレインって多分レベルを吸われるってことだよな?苦労して上げたレベルを吸われるってかなりキツイと思うんだけど・・・。


 「それってなんか意味あるのか?」

 「うーん、僕は経験ないんだけど、聞いた話だと凄く気持ちいいらしいよ。普通にプレイしている時より何倍もいいって言ってた知り合いがいたよ」


 そうなの!?世の中まだまだ俺の知らないことがあるな・・・って当たり前だけど。それにしても、さっきからずっと思っていたことなんだが・・・。


 弟よ、何故そんなに詳しいの!!??


 いや、サキュバスの生態については、母さんから聞いたのかもしれないから分かるよ?だけど、娼館とかシステムとか詳しすぎだろ!!君、まだ12歳だよね!?自分で聞いておいてなんだけど、ビックリだよ!!

 俺が自分で聞いておいて失礼かもしれないが、明らかにおかしい。

 しかし、そんな俺をよそに充は話を続ける。


 「もちろんレベルドレインにも基準があってね、最高でもレベル10までしかドレインしちゃいけないんだ。それと、特定のサキュバスのレベルが上がりすぎると問題になるからレベル500以上のサキュバスは禁止されているらしい。これも違反すると罰則があるらしいよ。まあ、この世界はレベルの上限が999だから、それに比べれば10レベルなんて僅かかなと思うけど、何度も繰り返せば馬鹿にできないレベルになるからね」


 ・・・やっぱり詳しい。いや、詳しすぎる。ここは、ちょっと聞いてみるか・・・。


 「あっそうそう、そう言えばレベルドレインだけど結構人気があるらしいよ」

 「そうなのか、いくら気持ちよくてもレベルが下がるんじゃ嫌がる人も結構いると思うんだが・・・」


 何故詳しいのか理由を聞こうと思ったら充が話かけてきたので、思わず返事をする。レベルが下がるのに、そんなに需要があるのか?


 「うん、なんか人気のプレイがあるらしくてね。たしか、身動きできない状態にされて、サキュバスに馬鹿にされながら時間をかけてレベルドレインをされる、だったかな?一部の人には絶大な人気を誇っていてサキュバスの所属している娼館の貴重な収入源の一つらしいよ」


 ・・・ふう、充への質問はとりあえず置いておこう。今は、やるべきことがある。


 この世界に住む全ての(変態)紳士たちに・・・敬礼!!(ビシイッッ!)


 ここまでお読み頂きましてありがとうございました!

 ここまでのお話、少しでも面白いと思っていただければ、嬉しいです!

 これでストックが切れたのですが、この後の話を書こうか迷っています。

 最終的には書くかもしれませんが、まだ決まっておりません。


 ですので、もし面白いと感じていただけましたらご感想を頂けますでしょうか。

 面白いと感じてくださる方がいらっしゃると分かれば、モチベーションの向上にも繋がります。

 もちろん、違う意見でも全く構いません。有難く、今後の参考、そして糧とさせて頂きます。

 何卒、宜しくお願い致します。

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