↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ガンジー(元爺)サーガ  作者: タマ
98/206

王の帰還

ざわざわと教会の中は騒がしい、小さな集団が幾つも出来て。自分達の気になる話題を話してる・・・


「話が有ります」

壇上に上がった俺に自然と視線が集まり、たった一言で場が静まり返った。全て、女神様の言葉の威光だが・・・後遺症になりそうな嫌な予感しかしない


「次期、国王に就任する者が前王太子の場合。異論の有る方は居ますか?」

さっさと決めたいが、なんの返事も無い


「では、次期国王を前王太子のゴロウ殿にする事に賛成の方は挙手をお願いします」

全員が挙手をする。凄いな、ゴロウ。支持率百%だよ


「御子様の決定に従いますが、ゴロウ殿下は現在行方不明で、ございます」

ラビト爺さん迄、標準語の敬語になってる。ダメだ・・・・



「ローレシアとの、国境の部族の族長は居ますか?」

ジョン爺ちゃんに連絡しなきゃ


「私ですが、何か御用がおありでしょうか?」

垂れ耳の爺さんが名乗り出る


「鳩とか領地に至急連絡を取る手段は有りますか?」

鳩なら早い


「残念ながら、早馬くらいしか手立てが御座いません」


「国境に一番近い部族内の有力者に手紙を書いて下さい。国境にもう直ぐ到着するゴロウ殿と護衛の隊がスムーズに王都に到着出来るように先導して貰いたいのです。護衛には魔槍将軍に着任して貰っています」

魔槍将軍と言う言葉に驚いたのか、場がざわめく


「畏まりました、してどの様に届けましょうか?」


「私が龍に乗って運びます、国境から連絡して国境迄来て貰い。手渡そうかと。言い遅れましたが、私はガンジークライム。ローレシアで名誉飛龍将軍の名を授かっています」

ラビト爺さんと軟禁組か以外が驚いている、・・・知らなかったのか


結局、国境から王都迄の道程に領地の有る族長全ての連盟による通行証と国境の部族の騎馬隊百騎による先導要請の2通が渡された


のじゃの屋敷に、使いを出して。ブラパンの屋敷に来て欲しいと伝え、クーガーと共にブラパン邸に帰った


「ミラージュ、シルエット。ガンジー殿がローレシアの大将軍だなどと、聞いとらんぞ」

帰るなり大声で怒鳴るクーガー


「あら、あなたにいう必要などありまして?ガンジーさん首尾は如何かしら」

何処吹く風の母ちゃん


「そうですわ、お父様は剣でも振ってれば良いのです。ガンジー様、お疲れ様でした」

クーガーが可哀想になってきた・・・


「母上、全て片付きました。ゴロウの国王就任も決まりましたし、一安心です」

後はゴロウとの交渉だけだし


「は、母上?」

クーガーがなんの冗談だ?みたいな顔に


「わたくしの息子になったに、決まってるでしょう。シルエットがこんなに綺麗になってるのに気付かないなんて・・・・本当にあなと言う人は」

かかあ天下と言われたのが理解出来た。母ちゃん強い


バタバタ廊下を走る音が近づいてくる


「どうなったのじゃ?」

駆け込んで来たのじゃが、いきなり質問してきた


「早いな、次の王はゴロウになって。現王は幽閉、タイガンは首が床に転がった。これでどうだ?」

簡潔過ぎる・・・


「馬で来たのじゃ。分かり易いが、酷い説明じゃな」

解ればよい


「心配しなくても、明日俺が手紙を届けるから。3日後には逢えるぞ兄貴に」

笑いながら言うと、のじゃも笑顔で頷いた


納得行かない顔をしてるのはクーガー独りだった


その日は疲れたので、風呂に浸かって早く寝る。のじゃとシルエットの笑う声を聞きながら


翌朝未だ暗い内に目覚めた、早く眠ったせいだろう。顔を洗い服を来て、ブラパン邸の門の前にミニラを呼んだ。女神様のイタズラの後遺症を考えてたら、気を使うのが面倒になった。


ミニラに乗って国境へ向かい、そのまま国境を越えて。メリットの海岸へ降りる。


「リンリンは居るか」

海岸線を一直線にこちらに向かって泳いで来る人魚がみえる


「お帰りなさい、ガンジー様」

ミニラを見付けて慌てて来たのだろう息使いが洗いが、嬉しそうな笑顔を向けてくる


「リンリン、膝」

そう言って砂浜に座る、リンリンは慌てて風魔法で体と衣服を乾かせ


「お待たせしました」

膝枕を、してくれる。部下達にミニラの食事を頼む


礼儀や駆け引き、様々に演じるロールプレイ。俺は疲れていたんだろう・・・・疲れると、人魚達の側に無性に戻りたくなる。


何故だろうな・・・・


「リンリン、俺に不満は無いか?」

訳も無く聞いて見る


「そおですねえ、余り甘えて貰えない事かな」


「こうして膝枕して貰ってるぞ?」


「そういう事では無くて、もっと私達に頼って欲しいって言うか。ガンジー様は未だ15才何ですから、自由に好きな事してて欲しいって思うんです」

そう言われて、あ!と思った


何かにとりつかれてた・・いや、錯覚してた、信託の件は女神様の事が有るから。俺にしか出来ないので仕方が無かったが、後は好きにさせれば良いんだ。人魚達の国造りは俺がしないといけない部分ばかりだから仕方が無いが。パトロンドの事はそうじゃない


俺は何様のつもりになっていたんだろうな・・・・・

笑った、大声で笑ったら。すっきりした


「リンリン、助かったよ。ありがとう」


「良い顔になりましたね。お礼は、私に発情して下さい」

呆れる程ストレートだな


「子種は当分やらない、いや、やれないぞ。発情だけだ、それでも良いのか?」

朝っぱらから何て話をしてんだか


「毎日でも良いですよ、フフフ」

怖いから、その顔やめて・・・


「こ、今度な」

カバっと起き上がり逃げたした


「約束ですよ!ガンジー様ぁ」

後ろからリンリンの声が聞こえた


自由に好きな事しろか、楽になれた。本当に楽な気持ちに

そうなると現金なもので、女神様の雄々しく生きなさい。の言葉も別の意味に思えるから不思議だなぁ~・・思う通り好きに伸び伸び生きなさい、か


「お爺様、お待たせしました。全て終わりましたので。国境に向かって下さい」

ジョン爺ちゃんに先ず報告します


「ほう、全てのお。何を成したのか解らぬが、成した事を見とうなったの」

ガハハハと笑う爺ちゃん


「国境で待っております故」

そう言って、ミニラと飛び立つ。爺ちゃんの騎馬隊は国境迄10キロ程の所で野営していた


パトロンド側の国境守備隊側に降り、体長を呼んで貰い。手紙を見せて宛名の有力者を至急呼んで貰う


「お爺様、先導の部隊を編成して貰っておりますので。ゆっくり進みますが宜しいですね」

騎馬隊の越境手続きの間に有力者が来たので手紙を渡して読んで貰い。ゆっくり進むから追いついて来いと無茶な注文を出した


ミニラは上空を、俺は換え馬を借りて。ゴロウと馬を並べて進みながら話す


「借りは返せよ」

俺がニヤリと笑う


「金貨2百万枚を10年分割で頼めるか」

ゴロウが言う


「お前、馬鹿か。何を学んだ?民を苦しめる選択を国王がしてどうするんだ!お前の誠意で返せ」

呆れた顔で見てやった


「人魚達は全て帰す、これは見返りでは無い。俺の中に尊敬が生まれてしまった。とても奴隷などとして扱えん・・人魚達は美しく潔いな。妻に欲しいくらいだ」

魅了されやがったか?


「嫁にすれば良いんじゃないか?側室にしか出来んがな。人魚しか産まれないし・・・川の近くに別邸建てれば済むぞ」


「良いのか?」

嬉しそうだな


「アスミーに戻ったら人魚達に聞いてやるよ。選択権は人魚達に有るから、お前は選べないがな。ハズレが存在しないのは、お前も知ってるだろう?その代わり奴隷として萎縮した。人魚じゃなく、誇りを持ったお前が憧れた人魚達に選ばせてやるから安心しろ」


「構わん、頼む!」


「俺は、氷の要塞を貰って帰るからあいこだ」

笑いながら話す


「無理矢理なら、許さんぞ!」 

ゴロウの顔が真剣だ


「作法を知らない俺を、御主人様と3回呼んで捕まえやがった。お前、振られたんだってな」

ニヤリと笑う


「くっ!」 

悔しげな顔が・・・楽しい俺は本当に性格が歪んでる


「俺が捕まった原因は、パンダだ。パトロンドの最東北の辺境で、21人の部隊でお前を捜索中にキングリー5匹に襲われ。5人が死んで、パンダも氷の要塞も大怪我をした」

真実を話す


「クリスは無事なのか?」


「ああ、パンダはピンピンしてるから安心しろ。だが、お前が不甲斐ないせいで、5人の女達が死んだ。責任を持って報いてやれよ。それとパンダは良い妹だ、大事にしてやれ。政治の道具にはするなよ!」

念を押す


「解った」

言葉短く、深く頷くゴロウ

 

「お前の愚弟の措置は解ってるな?」

突然気迫を込めて言う


「あ、ああ。去勢して幽閉する。しかし去勢迄する意味は有るのか?」

男として、切り落とすのに抵抗を感じるのは解る。解るが・・・


「有る!もし何らかの理由で解放されれば。必ず又やる、モノが残ってる限り必ずな。だから切り落とせ!」

これだけは譲らん


「解った、去勢も必ず実行する」


「後は牧場の奴隷達を手厚く保護してやってくれ、他の奴隷に俺は関わらないが。牧場の奴隷達は、哀れ過ぎる・・・・」

家畜より哀しい扱いだと思う、壊す為のオモチャを作る行為・・・


「牧場・・?何だそれは」

知らないか


「城に戻って聞けば解る。後は好きなように統治してくれ」

そう言って馬腹を軽く蹴った


「お爺様、城でお待ちしております。それではこれで」

先導部隊が到着して前を走っている。流石の爺ちゃんも、先導は追い抜かないようだ


換え馬を返して、隊列を離れた


「ミニラ、豚の丸焼き食べたいか?」

「うん、たべるうパパぁ」

「じやぁ、ラバーニュに向かって」

「わかったあ、パパぁ」


「ラビーさん、豚の丸焼きを作って貰えませんか。ラビーさんの奢りで」


「解ったよ、任せな!」 

そう言って走り去るラビーさん


俺は動けないのだ、ローラさんに拘束されて。頭を撫でられてるので


戻って来たラビーさんに

「今日は、昼間からやりませんか?」

ジョッキを飲み干すマネをすると

 

「良いじゃない!あんた達は?」 

中間達に聞くラビーさんに、やったーとか当然とか。賛同の意見しか返って来ないのは自明だよね・・・このメンバー


その日は昼間から、本日休業の札が下がり

豚を焼き終わり、ミニラに食べさせたランプ達や。一緒に旅した帰還組迄混ざった大宴会に発展する。厨房は近くに居たラビーさんの妹分達が走り回ってる


俺はここが本当に好きだ、馬鹿で居られるから。気の良い姉さん達と疑似母親、血の繋がりは無いけど。別の温かさが有る


何も考えず、酔っ払い。皆で騒いだ



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。