↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ガンジー(元爺)サーガ  作者: タマ
91/206

成果2

シルエットとの話が終わり夕食を食べてると。ピット達6人が揃って戻ったから、2階の前回打ち合わせに使った部屋に待たせてあると。ラビーさんが伝えてくれた


ピット達6人の話だと時期も名前も判明してるので、調査は比較的楽に進んだ為に。複数の人間から聞いて信頼度を上げてくれたらしい。

結果を言えば訳有り犯達は全員申告通りのトラブルを起こしていたので、帰ったら俺が保証人になり。冒険者登録させてやる事にする


有力者達の情報は後で使えるかも知れないと、取って置く事にする。依頼達成料を聞いて、一律金貨5枚づつを食事代で加算して支払い。助かったと礼を述べ解散する


「お前の教えを受ければ、妾達もシルエットのように。強くなれるのか?」

中断した食事を摂る為に食堂に戻った俺を見付けた、のじゃが聞いてきたので。あっさりと


「無理だな、保有魔力量が違うし。理解力も違う」

これは事実だから伝える


「冷たい事を申すな、妾達も強くなりたいのじゃ」

そりゃ、そうだろう


「俺には、時間が無い。シルエットは部下として一生涯仕えると誓ったが。お前達も誓うのか?」

この世界では強さの秘訣は秘匿が当たり前だし。人魚達の命が掛かってる・・


「それは・・無理じゃが。身体なら差し出しても良いぞ」

流し目のつもりなのか、瞳の部分が少しこちらに寄ってる


「要らん!」

即答


「冷たい奴じゃのお、皆も頼むのじゃ」

聞き分けの無い


「お前も王族なら分かるだろ、国を守る為の秘策は語れない。漏らせ無い事を。俺の肩には人魚達、2万以上の命が乗ってるんだよ」

いい加減、あきらめて・・


「何故、人魚達が出て来るのじゃ?それも2万も」

えっ・・・?


「パトロンドでは知られていないのか?俺が人魚達の為に国を作り。ローレシアに国として認められた事を」

あれ?


「人魚の国が出来た事は知っておる。じゃが、お前が国を作ったとは知らなんだ」

人魚の国が有ると知られてるなら問題無い


「人魚達は、15人の首脳陣が。軍事、経済、通商、内務、厚生をそれぞれ担当して国を動かしてる。その15人全部が俺の嫁だ、前に言ったろ」

何を力説してるんだか・・・


「そう言えば聞いたのお、嫁が15人居ると言っておったわ」

カカカと笑う17才の王女、嫁には行けないな・・・・


なんか話が横の方に流れたので放置する。疲れた・・・


部屋へ戻り、ボウっと何も考えず寝転がってると。ドアがノックされて、寝転がったまま。誰?と聞くとシルエットだった

部屋に入ったシルエットは何も言わず、椅子に腰掛ける


「どうしたんだ?」

尋ねると


「わたくしには、ガンジー様が国を作ったと言う事が信じられません。国を作る力が無いと言う意味では無く。ガンジー様が、権力欲も、虚栄心も、金銭欲もお持ちだとはとても思え無いと言う事です。そんなガンジー様が国を作る理由を知らねばならないと思いました。側近として、女として、一人の人として。お側に仕える為にはガンジー様の本意を知るのは必要な事です。ローレシアの民達や人魚達から話を聞いて得た事柄と、ガンジー様自身の行動理由はおのずと異なりますので。ガンジー様が国を作った経緯をお話し下さいませんか?」

まさしく正論だ、話さねばならないと思う。異国へそれも敵国と呼べる国へ赴くのだ。シルエットの決意と覚悟に納得する


「解った、話そう。最初は偶然だった、海でサメンに襲われる人魚の母子に遭遇して子供二人を救った。見付けた瞬間には母親は海に沈んだから間に合わなかったが。それが5日もしない内に15人に何故か増えてた。人魚達は自分が弱いと思い込んでた。だから強い者に出合うと、抵抗せずに諦める。群れの中の一番年上が犠牲になり仲間を逃がす。そんな暗黙のルールさえ出来上がってた。俺は我慢出来なくなった。人魚達に生きる努力は惜しまないと誓わせて、弱い人魚達を鍛えた。直ぐに死なれるのは困る、心が傷むから。それが怖いから鍛え上げた。3ヶ月余り鍛え上げサメンもイカーンも倒せるようになった頃、人魚達が増え始めたんだ。百になり5百になり1年足らずで2千に迄増えた。増えた仲間を俺が鍛え上げた人魚達が鍛え、成長した者達が新しく増えた仲間を鍛え。人魚達は誰も死ななくなった、だから次は楽しみを教えた。美味しい物を食べさせ、敵の倒しかたを教え。人魚達に心が少し芽生えた頃、次は選ぶと言う事を教えようとしている最中だよ。言われて従うしか出来なかった人魚達に、拒否する事を教えた。子種は自分がこの相手以外嫌だと思う相手しか貰うなと教えた。そうやって少しづつ前進する人魚達を、国を持たない為に好き放題出来ると考える馬鹿な奴がきっと現れると。有る人物に教えられ、国を作ったんだ。国として抗議が出来るように」

長くなるからかなり省いた。シルエットを見ると泣いている・・何故だ俺は悲しい部分や醜い部分は話して無い


「やっぱり、わたくしは選択を間違ってはいませんでした」

シルエットが呟く


「シルエットにも命令する。生きる努力を怠るな、腕が無くなろうと足が無くなろうと俺の所に戻って来い!例え辱しめを受けても自害は許さん!解ったな」

思いを吐き出した


「はい、・・・はい!必ず戻ります!」

シルエットが泣きながら笑っていた。俺はコップを2つ作り水を注いで、シルエットに渡し。自分も飲み干す


暫く沈黙が続いてシルエットが口開いた


「お願いが有ります。辱しめを受ける前に死ねと母から教えを受けました。辱しめは辛く耐え難いものだと。わたくしは、例え辱しめを受けても、ガンジー様の元へ戻ります。せめて、わたくしには帰る場所が有るのだと思えるように。わたくしの身体の最初の足跡はガンジー様に残して頂けませんか?」

完璧に逃げ道が無い・・・


「俺は年下だけど、良いのか?」

「はい!」

「嫁も沢山居るし、未だ増えるぞそれでも良いのか?」

「はい!」

「一緒に居る時間は余りないよ、それでも良いの?」

「はい!」

悪あがきはやめにします・・・・


明け方目が醒めたら、横でシルエットが眠っていた。疲れていたのだろう、起きる気配も無い。俺はシルエットを起こさないように服を着て外に出る。トイレで簡単に身体を拭いて、冒険者ギルドへ向かう。この時間に開いてる店はギルドしか無い。


カウンターへ行き、受付の女性にトワーフの国にも冒険者ギルドが有るのかと聞くと。有ると答えたので武器と防具の有名な地域は何処か?と再度聞くと、地図を見せてくれた。指さされた場所は、のじゃ達と初めて食事した町の帰らずの森を挟んだ対岸と言える場所だった。パトロンド側の町がテラスと書いて有り。ドワーフ側が、火神守り(ホガミモリ)と書いて有った。


ホガミモリにも冒険者ギルドは有るそうだ。ホガミモリに行きたくなり、町の外でミニラを呼ぶ


「ミニラ、一人にばかりしてゴメンよ」

「そうだよお、もっとあそんでよ、パパぁ」


そんな話しをしてると1時間程でテラスに着いた。後は帰らずの森を越えるだけだと思ったのだが、30分飛んでも向こう側が見えない。本当に巨大なモンスター領域だ・・


結局50分程飛んだから巾が2百キロは余裕で有りそうだ。町が見えたので、町から見えない場所でミニラから降りて歩いた

ドワーフの町と言うから。髭もじゃで横幅の広い体格の人達が闊歩してると思ってたのだが・・・見た目は普通の人達しかいない。やたらと帽子を被ってる人が多いが、と言うより帽子を被って無い人の数を簡単に数えられる程と言う方が正しいだろう


道行く人に、冒険者ギルドの場所を聞いて向かうと。ラバーニュよりかなり規模の大きいギルドだった。


「すみません、この町で一番腕の良い武器職人の店は何処になりますか?」

受付の女性に聞くと、一番評判の良い店を教えて貰えたので行って見ると。辺り一面、武器屋ばかりが並んでいて壮観としか言えない


評判の店は、可もなく不可もなくと言った感じで。さほど興味を引かなかったが。歩いていて陳列に数点目を惹く武器が並べて有る店が有ったので、入ってみると。頑固そうな初老の爺さんがいた


「結構、目を惹く良い武器が置いて有るけど。一番自慢の武器を見せて貰えませんか?」

と聞くと


「子供に買える値段じゃ無いから、見るだけ無駄だ」

と言われた・・・少し悔しいので、冒険者カードを見せて。こんな外見だが、一応1等級冒険者だと言うと


「握りの部分の端に、素晴らしい細工がされ。美しい宝石が嵌め込まれたレイピアを見せられた」

お前は面白い奴だから、特別に秘蔵してるのを見せてやる、と笑いながら見せられたのだが。本当に魅せられた・・・シルエットに持たせたい


「一目で魔剣だと解る程の逸品だね。幾らなの?」

欲しい、喜ぶ顔が見たいしな


「解るか!魔力さえ流せば。剣が雷撃を纏う、素材はミスリルだ。値段は、無理だろうが教えてやろう。金貨8千枚なら売ろう。不通なら一万2千は貰う代物だがお前は剣の価値が解るみたいだからな。1年なら待ってやっても良いぞ」

それくらいは普通にしそうだな・・・

 

「悪いけど、魔力を流してみても良いかな?」

どれくらいの雷撃効果か知りたい


「構わん、やってみろ」

剣を渡されたので、魔力を通して見ると。剣の表面を雷光のようなものが走る。結構凄い


「8千だね、買うよ。他のも見せて欲しい」

そう言うと、一瞬キョトンとした顔をする爺さん


「そ、そうか。買うか・・他にはそれ以上の剣は無いが良いか?」

見たいので頷いた


他には、確かに惹かれる物はなかったが、ミスリルのショートソードが有ったので。何本有るのかと聞くと3本だと言われた・・16本有ればなあ。人魚達に買ってやりたいので、16本欲しいが何日掛かるかと聞くと10日で仕上げてやると言われたので。


「10日後に取りにこれるか確信がないから、もし取りに来ない時は預かって貰えるかな。勿論前金で払うから」

そう言うと、1年迄なら構わんぞと言われたので頼む事にする。1本金貨500枚との事。俺の剣を見せたら、ミスリルと鉄を混ぜた剣だと言われた・。金貨300枚くらいらしい

ギルドで金を卸し、剣を貰い帰る事にする。ミニラのお土産の串焼きも大量に買った


「ミニラ、お待たせ。串焼き食べる?」

「うんたべるう、パパぁ」

ミニラの開いた口に、串から外した肉をポイポイ放り込む

「おいしかったよお、パパぁ」

「じゃあ帰ろうか」

「はい、パパぁ」


ミニラがラバーニュへ直線コースを取り、1時間半程でラバーニュに着いた。帰らずの森を斜めに通ったが3百キロ以上は有った


ドラゴンの姉妹亭に戻り、シルエットに剣を渡すと。遠慮されたので、色々痛い思いをさせたから。と言うと真っ赤な顔をされた・・位階の飛び越しアップの話しをしたつもりだったのだが。


魔剣だと気付かなかったのか、魔力を流してみてと言うと。不思議そうな顔を、魔力を通した結果で驚いた顔を。色んな顔が見られて面白かったのはナイショです


階下に降りるとラビーさんが居たので爺さんの居場所を聞いたら今日は多分屋敷の方だと言われたので。馬車を呼んで貰う



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。