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ガンジー(元爺)サーガ  作者: タマ
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やっぱり

俺は群島に戻り最終調整の段階に入る

「サールー、マールー、テンテン、ワーワー、メルメル人員の選別と調整及び引き継ぎは終わってるの?シールーも一緒に行くメンバー決めた?」

中央の島に集まって貰った初期メン15人が車座に座っての何時もの会議風景

何時もと違うのはシールーも当事者だと言う事


「ハイ、全ての準備及び選別、引き継ぎも既に終了。シールーと共に出向する3人の少女達も決まってます」

サールーがスラスラ答え、全員が頷いている

皆の中に確実に育ち始めた物があるのが解るので無意識に顔が綻ぶ

「天候次第だが、出発は3日後の朝を予定しているので宜しく頼むね。それと海賊島へ保護を求めて来た人魚達が既に3千人を超えたからその辺りも考慮に入れといて欲しい」

少し驚いた人魚達の顔を見て、俺も驚いたんだから。等と考えてるガキンチョな俺がいます


「最後にヤールーを昇格させようと思うのだけど、皆の意見はどうかな?」

殆ど諦め気分で聞いて見た

「「「「「「「「賛成!」」」」」」」」

全員があっさり・・やっぱりなあと思っていると

「人魚の数がまだまだ増えると思われますので。10人以上の増員の必要が有りますね」

サールーが怖い事をさらっと仰りやがりました

考えるのを放棄してその場を離れドリーの元へ


「きっとヤールーはとても喜ぶでしょうね」 

メイリンがさりげなく近寄って来て言います

凄く優しそうな穏やかな顔で言うので、やっぱり人魚達には嫉妬も独占欲も存在しないのだと再認識させられました

「ヤールーって戦闘以外興味無いんじゃ無いのかな」

って聞くと

「ヤールーとは仲も良く気も合うので解るのですが。ガンジー様以外、嫌だけど自分とは立場が違うし無理だと諦めて戦闘に打ち込んでただけだと思いますよ。ヤールーが何時もガンジー様を目で追ってたの気付かなかったのですか?ウフフ」

ウフフって言われてもなぁ・・・バトルジャンキーのイメージしか無いし。獲物を追う目で見られて模擬戦を求められるイメージしか浮かびませんが

ハァ・・・・


ドリー、ノツティ、カーリン、ロミス、ホープ・・

順々に子供達を抱きながら皆とたわいない話をしてその日は過ごした


「ミニラあ、一番遠くってどの辺迄行った事有る?」

「んとねえ、ミニラの中心はパパだから。パパと行った所から100キロ以内かなぁ」

「そっかあ。パトロンド王国ってどんな所何だろうね」

「パトロンド王国ぅ?」

「パトロンド王国は、獣人達の大きな国なんだつて」

「一緒に行けるのぉ?パパぁ」

「そのつもりだよお」

「わぁ~いパパぁ」

ミニラ口調がうつりながらののんびり話す空の旅。王都に向かってます赤い布切れ靡かせながら


最近は城門の手前1キロ程に降りてます

お勤めを果す騎士さん達の行動も変わりません

「これはガンジー閣下、今日はどのような御用件でお越しになられましたか?」

「ユージン殿下に拝謁をお願い出来ますか?私はモンデール侯爵邸に滞在しますので」

「畏まりました」

去って行った騎士達と入れ替わりに馬車が向かってくる

「お送り致します」

通行審査も無く貴族門から入りモンデール邸へ

楽なのは有難いが無用心だとも思うが

ミニラが身分証なのかと納得する


モンデール邸の前ではサリユース爺ちゃんとライアン爺ちゃんが並んで笑ってる・・・・

「こんな所で如何なされたのですか?」

頭にクエッションマークを浮かべながら聞く

「いやぁ、偶然通り掛かってね」

「たまたま門前迄出ただけだよ」

侯爵が徒歩で通りすがりとか。門前迄出るとか有り得ない。

金と権力を無駄に城門に注いだ結果だと丸解りだよ・・

「お爺様方、テレサ母上とマーニャ母上に叱られるのは私なのです。可愛がって頂けけるのは嬉しく思いますが、程々にお願いします」

ジト目で言う。

「「アハハハ」」

バツの悪そうな笑いが重なった

「美味しい紅茶が飲みたいです」

笑いながら言うと、爺ちゃん達と屋敷に向かった


「お爺様、珍しい物が手に入ったので旧ギャルソン領の獣人達の代わりにと持参しました」

持参した袋から出した60センチ程の長方形の箱をテーブルに置く

「気を使わずとも良いのに」

「そうだよそうだよ」

と言いながら目がキラキラしてる爺ちゃんズ


箱から出して、ゴトッゴトッと爺ちゃん達の前に置かれたのは。枝振りの良い2つの紅珊瑚

「な、なんと・・・・」

「こ、これは・・・・」

爺ちゃん達が驚いた顔をしている

「気に入って頂けたみたいですね」

笑いながら言うと 

「気に入るもなにも、これは海の宝木と呼ばれる。10年に一度オークションに出るかどうかと言う希少品だよ。それもほぼ王家が競り落とすので上級貴族と言えど手に入らない逸品」

サリユース爺ちゃんが話し、ライアン爺ちゃんも頷いてる

「法律で規制とかされてるのですか?」

少し不安になった

「それは無いよ。海は魔物だらけだから誰も取りに行けない故の希少品なのだから。たとえ1級冒険者でも海中では役に立たないし依頼も成立しないからね」

サリユース爺ちゃんが答えてくれた


紅珊瑚は人魚達に、真っ赤な枯れ木みたいなの見た事有る?って聞いたら少ないけど南の方で希に見ると言われたので。

探さなくても良いので偶然見付けたら採ってきてって言った程度だったのだが・・・・既に100くらいは有る。

1メートル近い特大サイズも混じってたような・・

危機感を感じて天井を見詰めてた


1時間くらい爺ちゃん達としゃべってたろうか?執事が来客を告げると。ユージンが入って来た・・何故かユーリアのオマケ付きで

「ガンジー久しぶりだね」

砕けた言葉が来るも

「これは殿下、お迎えもせずに失礼致しました」

ユーリアに視線を向けながら答えると

「虫除け扱いされてるのに気を使うのかい」

笑いながらユージンもユーリアに視線をむける

「そう言われてもなぁユージン。お久しぶりですユーリア姫」

ユージンには笑いを、ユーリアには軽く頭を下げる

「お久しぶりですねガンジー様、わたくしの事もユーリアと呼んで下さいませ」

イタズラっぽい笑顔を向けられる


「凄い物が置いてあるね、それも2つも」

紅珊瑚に視線を向けながらユージンが言う

「ガンジーがくれました」

「見事な物でしょう」

爺ちゃんズが嬉しそうに誇らしそうに言う

孫バカ侯爵問題で又母ちゃん達に叱られそうだ・・・・


「所で俺に用事が有るって聞いたけど?」

あれ?粗野な言葉が使いたい為に自分から来たのかって思ったのは。多分間違いないな

「近い内にパトロンドに行く予定なんだけど。陛下とお爺様達のせいで身軽に動けない立場にされてしまったから・・簡単に暴れる訳にもいかないし。頭も簡単に下げられないし。マナーも全然解らないから困ってるんだよ。身分が上がって役に立つのはユーリアの虫除け効果くらいだしね」

情けなそうな顔で言うと

「アハハハ」

「まあっ・・・・」

笑うユージンとユーリア。

済まなそうな爺ちゃんズ 


「パトロンド王国では人間が奴隷だって言うし。大人はともかく子供達が虐待されてたら・・多分やっちゃいそう。ただの冒険者なら問題無いけど、大将軍扱いの立場だと戦争さえ起こりそうだし。本当に邪魔な肩書きだと思うよ」 

真面目な顔で正直に伝える

「やれば良いよ」

あっさり言うユージン

「えっ?」

意味が解らない俺にユージンが言う

「ガンジーが切れるって事は、奴隷の枠を超えた虐待って意味でしょ。旧ギャルソンみたいに幼い子供を殺して遊んだり、犯したりって言う最悪な行為。俺はガンジーを選んだ、当然信頼してるし一緒に戦う事も辞さないよ。でもその程度の問題なら戦争にはならないから大丈夫。国としての管理を逆に問えるし改善策の要請も出せる。不思議そうな顔をしてるね、それは信仰の問題が絡んでるんだけど人間も獣人もアマテール様を崇めてる。だから奴隷で有っても最低限の保証と保護は必要なんだよ。でないと冒険者達の各国への自由な移動等成立しないよ。旧ギャルソン領の悲劇は人魚が国と信仰を持たないとされてるから起こった事なんだよね。でも今は人魚も国を持ちガンジー教が浸透してるから迂闊な虐待は起きる確率が極端に減ったと思うよ」

ユージンはスラスラと澱み無く答えると笑顔を向けて来る

「わたくしも実はガンジー教徒ですのよ。ガンジー様の成人の日以来日々を過ごすのがとても楽になりました。素晴らしい虫除けのご利益ですわ」

イタズラっぽい笑顔で話すユーリア

「ガンジー教って・・・・」

ぶつぶつ呟くしか出来ない俺


さしずめニコニコ聞いている爺ちゃんズは、孫バカ教かな



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