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ガンジー(元爺)サーガ  作者: タマ
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差別

モスタウンの朝は遅い

俺と獣人5人組に限っての話しだが..

連日のドンチャン騒ぎもどうかと思うが、このお姉さん達は色々面白い話しをしてくれる。

獣人達の国の冒険者は、粗暴で女好きが多く嫌になってこの国に来たらしい。一般的には同族を好む傾向が有り、人間の国だと獣人の女に欲情するより娼館に行くのが普通とのこと。人魚は、と聞いたらその美貌と特性から全種族対象だとか..


冒険者の国の移動は簡単で、各国の種族に対する感情を、冒険者に限っては除く条約が古くから有る為に。民衆も慣れて冒険者か..と言う意識になるらしい。危険地域の排除役とか番犬と言う認識で


前世の記憶の有る。俺とは違った優先順位が民衆にも有るのだろう。その最優先事項がモンスターの排除になってるのかもなあと思う..


冒険者のランクで3等級迄は結構居るとの事。2等級はたまにしか見ない、1等級に至っては殆んど見ないとの事。1等級とはどれ程強いのか?と少し興味をもった。


「それにしても..グリフォン..金貨1000枚..」

ミネアさんが呟いてる

「あんたねえ..昨日からずっとそれだよ..良い加減にしなよ」

メロディさんが呆れてる

「10年わあ余裕かなあ~」

パンシーさんが浮かれてる

「ガンジー..」

ローラさんが和んでる..後ろから俺の頭を抱えて

「その娘はねえ..12才の時に目の前で5才の弟が死んだんだよ..」

ラビーさんが解説してる




ラビーさん達は俺が思ってたより若く、ラビーさんがリーダーで21才、後は全員20才との事でした。

ふと、昨夜の事を思い出す。俺が気になって仕方がなかった事..尻尾の形。他の獣人は後ろに伸びてて見えるのですが..ラビーさんとメロディさんには有りません..聞いたら、酔った勢いか気にしてないのか。いきなり立ち上がってお尻を向けたかと思ったら..ペロン..尻尾と言うより丸いもふもふ..


慌てて、酔っ払ってお尻を人前で出すのはどうか..と言うと。子供の前で何を恥じらう必要が有ると笑われました。ローラさんにお姉ちゃんのも見たい?と言われたのは別の話し..


俺達は宿屋のレストランで、遅い朝食を食べて話しをしてます

昨日のグリフォンの依頼達成報償金の分配と6等級昇格祝いのドンチャン騒ぎのせいで..今日も朝ご飯は別料金


「それにしても..坊やと2日行動を共にしたら金貨250枚って..1日、命賭けても金貨1枚がやっとなのにさ..」

報償金は5人で分けて貰った



昼過ぎに爺ちゃんが騎士を連れてやって来た

「ガンジーよ、相変わらず騒動に好かれておるのお」

爺ちゃんに笑いながら言われた

「今回は、ギルド側に先手を打たれていたので何も無いだろうと。のんびり冒険者を楽しむ積もりだったのですが..キース殿はかなりの遣り手かと..」

一応忠告するが

「じゃろうのお、あれはユークリフの剣の1振りの内じゃ」

王様の隠し玉とは..やりすぎたかな..

「王様の手の者に貸しを作ってしまいました..」

「構わぬ、ユークリフにニンマリされるがの」

見せ過ぎ注意、ってことね..

「お祖父様、あの10名の者達と26名の者達は別々に投獄して間違えないようにお願いします。使い道が有りますので」

「解った」

「それでは失礼致します」

後は爺ちゃんに任せて冒険者を楽しもう


「おらあ、行くよお。ぼやぼやしてんじゃ無いよ!」

ミニラに御世話になってるので、ご機嫌取りに一緒に狩りでもと出掛けたのですが..お姉さん達がついてきて、頑張り過ぎてます..俺とミニラは見学で、魔石はミニラのお腹に保管してます。消滅するので保管にはなりませんが..


「獣人が、人間の国の大将軍様と一緒にパーティを組むそれもドラゴン迄加えて。これは一生涯自慢出来る話しだからねえ。むざむざ見過ごす事はないさね」

ラビーさんが感慨深げに話してます..少し淋しそう

「私達のパーティ名は、夜中の向日葵。どっちを向けば良いか解らなかったから。でもこれからは龍の姉妹、ドラゴンシスターズ。ってパーティ名にしても良い?」

ローラさんが聞いて来たので頷きます


ラビーさん達は国に帰るそうです。蓄える予定の金額を遥かに超えたと嬉しそうです。パトロンド王国のラバーニュって町が故郷だと教えてくれました。


最後のドンチャン騒ぎの夜を過ごして別れの時間

お互いの無事を祈り合ったのが別れの言葉



クライムの町では今、船が造られています。大型船ではない小舟より一回り大きく少し広さも余裕の有るような船。人間なら25人程詰めれば乗れるかな?くらいの船。全長9メートル全幅3メートル半。舵も何も無い、箱とも呼べる船を指定して造船中。

船大工は王様に探して貰い王都から戻る爺ちゃん達と一緒にやって来ました。

取り敢えず5艘造る予定ですが、今は2艘目に掛かった所です。予算は北のドラゴンを王様に金貨3800枚で買って貰ったお金を。全部父ちゃんに渡しましたから余裕です。



昨日モスタウンから戻った俺は犯罪奴隷の26人と面談中です。相手の態度と俺の気分と言うアバウトな物です。この国では犯罪者を裁く法は地方領主毎に多少の違いは有りますが。犯罪奴隷として強制労働させる事が一番合理的な為に多く用いられています。


結局犯罪奴隷達は俺の独断と偏見で模範囚、様子見囚、残念囚に分けて働いて貰う事にしました。



俺が船を早く作りたいのには理由が有るからですが、思い出す度に嫌な気分になるので、余り語るのを避けてもいます。基本的に人魚達は子種を貰う為に奴隷に甘んじてるだけで、それが無ければ海の自由民です。人魚達の利用目的は海洋資源の調達ですから海に入らないと無意味です。気に入らなければ幾らでも逃げられる訳です。それが解っているので理知的な領主達は2割に子種を与えて都合よく使い、余り非道な事はしません。他の領主とのトラブルを避ける為に焼き印と言う手段は取りますが。


ですが中には領地に来た人魚の半数を人質に取り牛馬の如く使ったり。暴力などは当たり前で生殺与奪の権利を最初から与えられてるが如く。横暴な振る舞いを常とする者達もいます。その者達の領地から逃げて来た人魚達。特にそんな領地で生まれ育った人魚達は男を恐がり、恐怖に身をすくませます。相手が獣人で有っても同じ。そんな人魚達が500人程居ます。その者達は子種など望まずただただ恐怖に怯えるだけで余りに哀れです。その者達の為にも安住の地が必要だと思い。

群島のモンスターを今も狩っている訳ですが..

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