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ガンジー(元爺)サーガ  作者: タマ
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初パーティ

昨日は遅く迄話してたからまだ少し眠い..

モスタウンに来て2日目の朝である、今日は狩りの日果たしてモートジイはもふりたい欲求に耐えられるのだろうか?何て馬鹿な事考えて無いで着替える。

一階のレストランに降りて朝食を頼む、少しして5人の獣人が降りて来て同じテーブルに着いた。

「早いねえ」

ラビーさんに続いて全員に言葉を掛けられた

「おはよう」

俺も挨拶を返す

「取り敢えずはギルドに行くけど、良いかい?」

ラビーさんが聞いてくる

「それは問題無いけど、常時発動クエストとか素材集めの狩りを行うのに同行者のランクは関係ないの?」

昨日の忘れ物を聞いてみる

「そういや、聞いて無いね忘れてたよ。まあランク指定依頼以外は関係無いんだけどねえ。でランクは?」

「7等級だけど、お姉さん達は」

俺が答えると驚いた顔で

「アタシ達は6等級さ、初心者だって言って7等級なら結構経験有るじゃないさ」

ちょっと不満そう

「初登録7等級未だ依頼もクエストも経験なしが真実だけど?」

不思議そうに言う俺

「初登録7等級はアタシの知り合いには誰も居ないよ、余程の腕前じゃなきゃ無理なハズだよ..坊や、じゃないや若く見えるけど実際は結構、年食ってるのかい?」

幾つって言おうか悩むが年少の方が都合が良いかもと安易な気持ちで本当の年を告げる

「もう直ぐ14になりますよ」

全員驚いた顔をした..想定より下だったみたい

「そんなに若かったの!困った事や解らない事が有ったらお姉さんに聞いてね」

一番無口で無愛想だったローラさんが突然優しくなって驚いたのだが

「あ、ありがとうございます。」

敬語で返してしまった..



ギルドに出掛け依頼掲示板を物色して見る

1等級依頼の所にグリフォンの毛皮求むと有ったが。依頼日も何も書いてないのでラビーさんに聞いて見た。

「ラビーさん、この依頼変じゃ無いですか?」

するとローラさんが

「質問は私に聞いてね。それはね、今この町には3等級迄の冒険者しか居ないから誰も受けられ無いのだけれど。もし奇跡的にでも手に入ったら等級関係無しに受けた事と同じ状態で報酬が貰えるの。素材が依頼に答えられる状態が必要だけど。要は依頼に失敗する可能性が0の場合は特例が認められるって事ね」

少し不満そうな顔で答えてくれたが、他のメンバー達は又か..って顔してる

「そう言う事なんだ、ありがとう」

笑って答えると、微笑んでくれた..



結局良い依頼が無いとの事なので狩りに出掛ける事になった


「モートジイ君は、どのポジションが得意なの?」

ローラさんが聞いてくる

「ポジションですか?何処でも出来ますけど..」

全員に変な顔された..マズイ事言ったかな..

「何処でも出来るって、剣が得意か、槍が得意か、弓が得意か、魔法が出来るか?って事よ」

全部出来るとマズイのかって気が付いた。武術で爺ちゃんと父ちゃんしか、まともに関わって来なかった弊害か..


「全部それなりにですよ、起用貧乏ってやつでアハハハ」

笑って誤魔化した..


結局 魔法が使えるって事で後衛と荷車担当になった。お姉さん達が獣人と言う事も有って全員直接戦闘タイプなのも関係しているが 


昼迄の俺は全くの役立たずで、モンスターの解体は出来ない。素材になる場所は解らない。戦闘はお姉さん達がサクサク片ずけると情けない情況に..お姉さん達は勉強だから見学してなさいと優しく笑ってくれたが..


午後になって少し奥に入ったら、ダイヤウルフが10頭で襲い掛かって来た。お姉さん達も強いのだが..ダイヤウルフの方が素早くお姉さん達が防戦一方に、どうしようかと迷ったのだが、手出しする事にした。ダイヤウルフの素材が高額なのを知ってる俺は。お姉さん達に気を取られてるダイヤウルフを魔弾で確実に仕留めて行く。残り3体になって逃げ始めるダイヤウルフの後頭部を全て打ち抜いた。


お姉さん達は腕とか足に無数の小さい傷こそ有るが、全員無事なのだが..俺を見る目が驚きに見開かれている。


「危ないと思って手出ししてしまいました。済みません」

笑って頭を掻きながら誤魔化そうとしたが..

「助けて貰って何だけどさ。あんたねえ、ダイヤウルフをサクサク1撃で倒せる何てのは1等級ぐらいさ。7等級には変だよ」

ラビーさんに言われるが7等級なのは事実だから仕方が無い

「俺は冒険者の登録したばかりで、7等級以上にはなれないですよ?」

困った顔で笑う

「そりゃそうだけどさ、その若さで。おまけに無詠唱みたいだったし..呪いか何かかい?」

青い顔で聞いて来るので慌てて弁解する

「火炎魔法ですよ、俺には素材が何か解らないのでラビーさん、ダイヤウルフの頭を開けて見て下さい」

真顔で言うとラビーさんがダイヤウルフに近寄り頭を開く


「傷がこんなに小さいのに中は焼け焦げてる..いったいどんな魔法なんだい」

唖然とした顔で呟く


俺は水で洗ったタオルでお姉さん達の傷を軽く拭い傷薬を塗って包帯を巻いて行く

「ありがとう」

順番に手当てが終わる度にお礼お言われた


今日はもう帰ろうかと言うラビーさんに全員が頷いた


「所で取り分の話したけどさ、ダイヤウルフは坊やが全部倒したけど、怪我の薬代がわりに1頭貰えないかい?」

遠慮がちに言うラビーさん

「変な事言いますねラビーさん、当然全部山分け。それがパーティじゃあないのですか?」

心から当然そうに答えると

「そりゃそうして貰えると嬉しいけどさ、皆お金が欲しくて冒険者やってて、命賭けてる訳何だからさ良い格好しないで良いよ」

困ったように言うラビーさん

「ラビーさん、今は言えませんが俺は事情が有ってこの町に来てます。いつか話せる時が来たら話しますからそれ迄の口止め料って事で山分けにして下さい」

真っ直ぐで優しいラビーさんの答えに嘘が付けなくなった俺は正直に笑いながら伝えた。

「本当に良いのかい..後で返せと言っても無理だからね!皆お礼言っちまえば山分けの変更は出来ないから早く言おうよ!大金が掛かってるんだからさ」

笑いながら皆が礼を言ってくれたので

「口止め料は払いましたからね!」

と冗談で締めくくった


今日の夜はお姉さん達の奢りに決まった


冒険者ギルドに戻って精算しようとするラビーさん達を見てたら昨日受け付けで宿を教えてくれたお姉さんが駆け寄って来て告げた。

「申し訳ありませんが、ギルド長がお会いしたいと申しておりまして、二階のギルド長室迄御足労願えませんか?」

と言われたので、ラビーさん達に先に宿に帰るようにお願いする


「初めまして、冒険者ギルドモスタウン支部の支部長を勤めさせて貰っているキースグリーンと言います。お呼びだてして申し訳ないです」

呼ばれた時点で解ってしまった。ラビーさんから貰った情報に覚えた違和感に繋がって..新人冒険者がギルド長に呼ばれる訳などないのだから。


「仰りたい事は大体想像がつきますが、私はモートジイと言う名の新米冒険者ですので。そこの所宜しく願います」

何か言われる前に釘を刺した、気紛れの冒険者ゴッコしてるのだから見て見ぬ振りしろと。ギルド長は一瞬眉を動かしたが


「そうですか、モートジイさん冒険者を満喫して下さい」

爺ちゃん..厄介な奴が居ました..


「それでは失礼」

もう荒は残って無いかもな、と思いながら..退室した..


ギルド長のキースはなんと耳が長かったのです

エルフ..

頭の切れそうなクールなイケメン..もげれば良いのに..


そのせいで会話を短くしたのではないハズ..多分

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