お掃除修了
痛みが引いてから寝たら。
目覚めたのは日がかなり登った頃
起き上がって顔を洗うと、シールーが運んでくれた焼いて皮を剥いた海老と貝殻が開いたバターの香りがする貝と白パンをを食べ、ルールーが煎れた紅茶を飲んだ。
「早く大きくなれよ」
抱いていたドリーをルールーに返して、ミニラに乗る
「ミニラ、お願い」
「ゴルルル!」
今日も一番北の小島に向かう。あの小島だけでもお掃除しないと。頑張れお父ちゃん、みたいな気分で小島へと..まだ13才なのにお父ちゃん..大変だ
ミニラに狩りを任せて、俺はモンスターの残骸の焼却と海岸と海を繋ぐ道を作る作業に専念する事にした。
縦横どちらを回っても最大部分で200メートル、簡単に周りは確認出来た。砂浜とかの直接登れるような場所は無く一番低い所でも5メートル程の落差が有る崖が島の周り全てを海面より一段高い所に隔絶してる。
モンスターの残骸の処理を済ませた俺は北側の高さ7メートル程の崖を、巾2メートルで、50メートル程の長さを掛けて少しづつ傾斜を付けて削った。
この小さな小島にはどんな生態系か不明なのだが20体近い大型のモンスターとそれなりの数の中、小型モンスターが居たが初日だけで大半を狩っていたので。今はミニラがお弁当を食べてるような雰囲気で狩ってる?探して遊んでる状態。
道作りを入れて、綺麗に小島を納得出来る状態にするのに6日掛かった。ミニラには4日目からは別の島の大型モンスターだけ狩って貰った。ミニラは別の島で2~3時間狩りをすると、撫でて~って感じで戻って来て地面にコテッっと横になる。その度に坂道の工事を中止して少し戻らないといけないので工事が少し遅れたのは仕方が無い。
「南に10キロ行った所の群島の一番北の小島のモンスターを全て狩ったし。海から陸に上がる道も付けたから、俺が居ない間に陸から敵が攻めて来たり、俺が3ヶ月以上戻らない場合はその小島に移り住んで欲しい」
大隊長達を小屋に集めて密談中です
「どうしてですか?」
サールーが聞いてきた
「俺はもう直ぐ戦いに行く、当然勝って戻る積もりだけど、何が有るか解らない。ドラゴンに勝っても国の偉い人達と戦う事になるかも知れない。俺が死んだらお前達はどうなる?って心配しながらじゃ満足に戦え無いのは解るだろ。だから俺は、お前達が自分の国を作るって信じて安心して戦いたいんだ」
真剣に話す
「私達は戦っては駄目なのですか?」
ルールーが聞いて来る
「海からの攻撃なら、問題無いから戦って良いよ。捕まえる必要も無いから、船を沈めて海の底に引き込めば死ぬしね。その時は前にやったように必ず2人で足だけを掴むのを忘れない!それと海から来る人に、確認するのを忘れないように。弓矢を構えたり網を投げたらその時点で敵と見なして総攻撃して。沖合い100メートル以上離れて様子だけ見てるのは、こっちも様子見て。何隻もの艦隊が来た時は1隻でも攻撃してきたら全部沈めて大丈夫」
今度はサールーが
「何故、3ヶ月後に移動しないと駄目なのですか?」
「俺の父上は知ってるよね?」
全員頷く
「俺に何か有れば、父上が事情を話しに来る事になる。それが無いと言う事は俺の家族も全滅か拘束されてる事になるから。お前達はここに居ると危ない。だから小島に行って自分達の好きな国を作って欲しいんだ」
泣いてる者もいる、唇を噛んでる者も
「解りました、でも帰って来てくれますよね」
リンリンが言う
「当然だよ。もしもの話をしてるだけだ、何か事情が有って帰るのが遅れても。小島に迎えに行くしね」
「それと小島に行く時は陸上戦力に、あの8人の獣人を連れて行ってあげてね」
笑いながら言うと
「あの変わった人達ね、解った」
マールーが答えた。変わった獣人達の事である。お願いゲームを始めた一ヶ月後くらいに、緊張気味に怯えながら俺に聞いて来た者達。お願いゲームは必ず子作りをしないと駄目かと聞いて来たので自由だと答えたら。妊娠して性欲の無い人魚と毎回、食事とか話しだけで一緒に過ごす。それも最初から同じ人魚以外誘わない純情タイプ達。途中迄はもっと数が居たが欲望に負けたり、目移りしたりと。初志貫徹組は8人しかいなかった。全員犬系の耳が尖ったタイプの獣人達。狼かもね。同じ犬系でも垂耳は誰にでも優しいし。猫系は気紛れ、特に虎か虎猫かは不明だが虎達は勘違いしてる奴が多い。もっと様々な種類の獣人が居るらしいが、俺はまだ知らない。
俺はこの8人の毎月の特殊義務の相手も獣人達の相方と居られるように調整した
因みに人魚達にはこの8人の行動が全く理解出来てないのは、又別の話し
「やっぱり、こ..」
メイリンが俺の膝の上のドリーを見て言葉を発するのを止めた
「お前達は、これから海を毎日交代で見張るように。1日4時間の見張りが2回それがお前達のこれからの任務だ。2ヶ月半経って俺が戻らない場合は山裾の森伝いに進んでモスタウンで冒険者になって頑張れ」
と言って全員に金貨2枚づつ渡した。元々装備はちゃんとさせてるから、食事代さえ有れば当分は困らないだろうと思う。
「お前達は、3ヶ月ここに残り。俺が戻らない場合は人魚達に連れて行って貰え。大隊長達には伝えてある。これは秘密だから誰にも話すな!お前達の相方にもだ!解ったな」
不安そうな顔の噂の8人を別に呼んで話しをした
「ハッ」
全員嬉しそうな顔で頷く
「父上、明日より王都に赴きますが。変わった事とか注意する事は有りますか?」
爺ちゃんが王都に出掛けて11日が過ぎた
「ドラゴンのせいで北の3分の1近くが滅したそうだよ」
「残念です。馬鹿な貴族達が居なければもっと被害が少なくて済んでるハズなのに..」
「強気な発言だね。勝つ気満々なのかな?確かに貴族に馬鹿は居るね..私達も貴族なのだが」
冗談混じりの父ちゃん
「はい、対処する前に動けば。そのドラゴンを寄越せだの、ワシの家来になれだのくらいは確実かと。ただ遅れたら遅れたで北の貴族達に恨まれますし。そろそろ限界ですね。勝敗は解りませんが、かなりの手傷は負わせられるかと思ってます。その時点で私は多分死んでますから、後はお祖父様が始末して下さるでしょう」
「13才とは思えない覚悟だね。まあ北の貴族の不満は王家が何とかすると思うよ、総責任者だし。勝てればだけど」
笑いながら父ちゃんは言う、全部任せたと言うように
「それと父上、人魚達の事を宜しくお願いします。守れるなら守ってやって下さい。無理なら島に行けと一言お願いします。出来るだけ早めに」
「解った、孫も居るみたいだし。安心しなさい!女性陣には秘密だからね」
一瞬顔色を変えてしまったので、大笑いされてしまった
「ガンジー、良い目になりましたね。頑張りなさい」
テレサ母さんに抱き締められた
「吹っ切れた、男らしい目になりましたね。悔いを残さず全力で成しなさい」
マーニャ母さんに抱き締められた
「勝って英雄になるのよ!英雄の姉として玉の輿に乗るんだからね」
アリーナ姉さんに抱き締められた..恒例のお約束
「兄上、家族の事は私が引き受けます。心置き無く戦い下さい」
あらあら、心強いですなあ!頑張れ弟
準備は全て済んだ後は王都の交渉だけだ
今日は帰ってドリーと遊ぼう




