色々
「ガンジーよ、ワシはこれから王都に行く。お前は12日後に王都の上級貴族区に有る。モンデール侯爵の館に参れ。これが通行証。これがモンデール侯爵家に渡す紹介状じゃ。ワシが居らずとも持て成してくれよう」
1枚の金属製の手形(身分証)と1通の手紙を渡された
モンデール..ケイキ屋さんに有ったような..普通の前世の記憶や
私が〇〇の父モンデールです。如何にもオヤジな事をボンヤリ考えてる内に爺ちゃんの馬車は走り去って行きす
「父上、優秀な防具屋を紹介して下さい。代金は父上持ちで」
「代金は勿論持つが、何を作る気なのかな」
興味深そうな顔の父ちゃん
「ミニラに乗る為の鞍代わりの袋付きベルトです」
「ミニラに乗るのか?竜騎士のように」
「そんな自信過剰なものではなくて、ミニラにおぶさろうかと思いまして」
笑いながら答える
「おぶさるとは?」
不思議顔の父ちゃん
「母親に背負われる赤子だとお思い下さい」
図面と、人魚達に作って貰った布で縫って作った帯びと袋の実寸大の模型擬き。グリフォンの皮を2枚差し出す。
「この皮は..グリフォンだったりするのかな?驚かされるのには馴れたけどグリフォンは最高位の冒険者でも1人だと勝てないって言うよ」
「ミニラですから」
面倒なので必殺の逃げ口上を使う
「今から一緒に行こうか」
父ちゃんが立ち上がる
防具屋の主人にグリフォンを驚かれたり、勿体ないと嘆かれたり。普通の丈夫な厚手の皮を芯に使い、グリフォンの皮で外部を覆う事や袋の素材を丈夫で破れない生地で更に2枚重ねにするなどの指示をして。3日後の昼頃に出来上がる事などが決まった。
「父上ありがとうございます。色々しなければ行けない事が有りますので」
帰ろうとしたら
「テレサが話が有ると言っていたよ、会って帰りなさい」
父ちゃんに言われた。館に向かう
抱き締められてます..無言で
「ガンジーの思う通りに行動するのですよ。迷う必要など無いのです」
笑いながら放してくれた
「好きなように、なさい。心のままに」
マーニャ母さんにも抱き締められてます
「ドラゴン何てアッサリ倒して来てね」
アリーナ姉さんにも抱き締められた
「兄上、心おきなくご存分に!」
弟のジーンズが固い口調で告げてきたが
俺はもっと堅苦しく、生意気だったと思い出して笑ってしまった。
ドリーを抱いてます、ただひたすらニコニコしてます..俺が
人魚達が、いつも珍しそうに見るのです。人魚の赤ちゃんを抱く男など存在した事が無いので。赤ちゃんに欲情する変態を見る目とは違います..多分
人魚の赤ちゃんは産まれた時は小さいのですが、育つのが速いです。二ヶ月余りで5キロ程有ります。髪は生まれた時に既にセミロング、顔は猿では無いのですがのっぺりした感じがしました。
ドラゴンとの戦いを決めてから、獣人達のお願いタイムは俺が戻る迄中止にしました。海辺にも緊張感が必要だと思った為に実行してますが、不満そうな獣人達も数人居ます..少し甘やかし過ぎですね。自分で手に入れた物と、与えて貰ってる物の区別が付かないようになってます。
凄く真面目で、周りに気遣い出来る獣人も多いのですが..周りへの気遣いが理解出来ない人は時期が来たら、自由をプレゼントしましょう。何処へでも行って好きに暮らして貰います。世間を自分自身で知るのも大切ですから。
取り敢えず、私との稽古に付き合って貰いましょう。時間無制限で、年下に体力負けしてどうするの?って言いながら。
最近は爺ちゃんにも、父ちゃんにも3本に1本は取れるようになりました。技術面はまだまだ全然未熟ですが、活性化を掛けっぱなし状態の力技で補ってます。
爺ちゃんなんか、力技も戦場では技術の内じゃ!とかやっぱり脳筋な発言ですが..
「ミニラ、上がって」
「ゴルルル!」
ミニラの背に乗ってます。浮遊感に馴れる為に少し前からやってはいたのですが、支えが無く、恐いので。浮いたり降りたりを繰り返すだけですけど..ミニラは乗せるのが嬉しいのか?一緒に遊んでるつもりなのか?ご機嫌状態。
前世で読んだ小説に裸ドラゴンに乗るシーンがよく出てきてましたが、今回は全く参考になりません。ドラゴンの背中は掴む所もなく巾も、股がるには角度が大きく広すぎるし。安心出来る程の広さも有りません。体が滑ってずれたら落ちるのみ、5メートルくらいなら問題ないですが..10メートルなら無事には済まないかも..30メートルから飛び降りるシーンも小説には有りましたが、やってみろ!って感じです。
俺は最高10メートルくらいしか上がってないです。
もう少し慣れたら高さ5メートル程で町に向かう予定です。今日はミニラ専用の鞍が出来る日です。
落ちませんように..
クライムの町の100メートル程手前で地上に降りた。
クライムからこちらを見てる人達は結構居るが騒ぎは起こっていない。父ちゃんが、ちゃんと説明してくれてたようだ。
「ミニラ、ここで待ってて」
「ゴルルル」
町に向かって歩き出すと、アリーナ姉さんが走って来る。ドレスの裾を少し持ち上げて..嫁入り前何だから、もう少しお淑やかに歩いて来いよな..
「あれが、ミニラ?ずいぶん大きいわね」
「最初は身長90センチ程だったのですが、今では7メートル近くなりました」
「怖くないの?」
「アリーナ姉上よりは」
笑いながら言う
「強いの?」
気にした様子もなく聞いてくるので更に
「アリーナ姉上よりは、弱いかと」
笑いながら言った
「テレサ母様に、ガンジーが甘えたいって言ってたと伝えるわね」
「御容赦下さい。所で父上は?」
素直に降参した
「防具屋に居ると思うわ、行きましょう」
歩き出す
防具屋に行くと、父ちゃんが待っていた。
「これが、お前の注文した鞍だよ。こっちが余ったグリフォンの皮で作った皮の鎧。表明をミスリルの鎖で補強して有る。それと新しい皮はズボンとブーツ。同じくミスリルのショートソードだから、着替えて来なさい」
「豪勢ですね」
「お前が稼いだ金額の1割にも満たないよ」
アッサリ笑われた
服のサイズもブーツもピッタリだった。
王都に行くのだから当然かな
馬車でミニラの鞍を運び装着を手伝って貰う時の防具屋の主人の顔が笑えたのだが、笑っては失礼だろう。何せドラゴンに近寄るのだから。生きた災厄..俺には近過ぎて実感が湧かないが、一瞬で殺される相手に近寄るのは勇気が要る事は事実だ。
「俺が、あのドラゴンに初めめて鞍を付けたんだぜ!」って一生の自慢話と引き換えなら値打ちは有るだろうね。
鞍の使用感を確かめながら少しづつ高度を上げる。
風が、冷たい。風の抵抗も凄い。
「ミニラ、風魔法でも防御魔法でも良いから。この風何とか出来ないかな..」
駄目元で言ってみたら
「ゴルルルン!」
ミニラの一声で風がそよ風未満に、凄いぜミニラ
「ありがとう、少し速度上げて良いよ」
高度10メートル、速度30キロ程だったのが80キロ程に上がる。風の影響は全く無いので安定感も有るし、全く揺れない
「乗り心地良いよ。ミニラは大丈夫?」
「ゴルルル!」
機嫌良さそうな返事だ
「更に速度上げても良いよ」
「ゴルルルン!」
130キロくらい迄上がった。速いけど問題無い。海岸沿いを大きくカーブを描いて飛ぶ。
景色が綺麗だった




