38・不意打ち
シーンが思いついた為、急遽書きましたわぁ!
「がぁ!?」
バハムートとリヴァイアサンのマガジンをリロードしようとした時、カイルの体に衝撃が走り、数m吹き飛んで、仰向けに倒れた。
起き上がろうとした時、敵の一人が足でカイルの腹部を踏みつけてきた。バハムートとリヴァイアサンは、倒れた衝撃で落としてしまった。
「ははっ! スレイヤーの一人がこんなザマとは、死んでいったお仲間が、さぞあの世で失望しているだろうな!」
と、侮蔑する様な笑みを浮かべながら、カイルを馬鹿にしてきた。
「……」
カイルは気付かれない様に、腰のホルスターの回転式拳銃のフェンリルに手を伸ばす。
「どうだ? 降伏して仲間にならないか?」
そう敵は持ちかけてくるが、カイルはそれに対して笑みを浮かべながら、素早くフェンリルを抜いて、敵に向けた。
「嫌だね♪」
その言葉を言った瞬間、カイルは敵に向けていた銃身を、僅かにずらして発砲した。
ドゥン!!!
「!?」
真上から爆音がして、敵が見上げると、天井のシャンデリアが落下してきた。カイルが放った弾は、シャンデリアと天井を繋いでいる鎖を撃ち抜いたのだ。
敵が落下してくるシャンデリアに動揺している間、カイルは素早く敵の足から抜け出した。
ガシャーン!!!
落下したシャンデリアは、そのまま敵を下敷きにし、敵はそのまま即死した。
カイルは敵の死体に目もくれず、落としたバハムートとリヴァイアサンを回収した。
「大丈夫、カイル」
と其処に、狙撃をしていたローベルが、心配して駆けつけた。
「ああ。それより大分減ったが、肝心のボス達を殺した、あの大男は…」
「ガァアア!!!」
「!」
「!」
カイルの言葉を遮る様に、猛獣の様な叫び声が聞こえ、カイルとローベルが其方に視線を向けると、二m程の太った男が向かってきた。
「おいおい…オークみたいな奴がいるぞ…」
「こっちに向かって来る」
オーク似の男は仲間の死体や冒険者の死体を踏みつけながら、カイルとローベルの方に歩いてくる。カイルとローベルはそれぞれ銃を構えて撃とうとした。その時…
シュ! バシィ!!!
紐の様な物がオーク男の首に背後から巻き付き、オーク男は足を止めてしまう。
「カイル! 今のうちだよ!」
「サクラ!?」
それはサクラだった。サクラはヴァンパイア・ハートを使って、オーク男の首に巻きつかせて、足止めをしたのであった。
「ナイスだ、サクラ!」
カイルはオーク男の頭部に向けて、バハムートを向けた。
ダァン!
一発の銃声と共に、オーク男の額に風穴が空き、オーク男は絶命した。オーク男が死んだのを確認すると、サクラはオーク男からヴァンパイア・ハートを外して回収した。
「助かったぜ、サクラ!」
カイルに笑顔を向けられ、サクラは照れた様な笑みを浮かべる。
ドンッ!!!
「…えっ?」
横から突然衝撃が来た為サクラが横を向くと、何時の何かサクラの横に大男が居た。そしてその大男の手にはナイフが握られており、そのナイフはサクラの腹部を刺していた。
「サクラぁ!?」
カイルが大声を上げる。その大男はカイルとローベルの仲間を殺し
刺されたサクラ…どうなる?
因みにカイルがシャンデリアを撃つシーンは、某吸血鬼映画のシーンのオマージュですわぁ。撃つ直前の主人公の台詞が、(吹き替えでしたが)カッコよかった♪
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