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TSの銀髪美少女は、最強の吸血鬼(ヴァンパイア)!  作者: 黒猫キッド
第3章・出会う吸血少女と黒猫少年
39/52

39・弔い合戦

 『転生したドララー』が詰まり気味。此方が現在、イメージが浮かんでいる為、頑張っておるんですわぁ。

『…あれ? このベストって確か…防御力高めていなかったっけ?』

 ナイフを抜かれ、刺された箇所を見ながら、サクラは考えていた。危険な状況にも拘わらず、頭は冷静であった。

『相手の武器はマジックアイテムで、マスターが想定した防御力を、僅かながら上回っています』

『世界の知識』であるルーチェから、そう説明される。その瞬間…


 ヒュン!!!


 槍の柄が横払いで、サクラに襲い掛かってきた。サクラは考え事をしていて、反応に遅れてしまった。


 ガンッ!!!


 振るわれた槍はサクラの刺された横っ腹に当たり、その衝撃でサクラは飛んでいった。

「サクラッ!!!」

 カイルが叫び声を上げるが、サクラはそのままカウンターの酒棚に激突し落下した。

「サクラ…」

 カイルは茫然と声を漏らす。あの攻撃ではサクラは生きてないと判断した。

カイルとサクラとはまだ僅かな時間しか知り合っていないが、何故かカイルの心に、大きな傷を与えたのであった。

サクラを始末した仇の大男は、槍をカイルとローベルに向ける。ローベルは咄嗟にバルバレスコを肩に背負い、回転式拳銃・シュタインベルガーを抜いた。

「ローベル…下がってろ…コイツは俺がやる…」

「!…」

 有無言わせないカイルの声に、ローベルは無言で下がった。

 カイルは両手に、バハムートとリヴァイアサンを持つ。

「テメェは…ボスや仲間達だけじゃなく…サクラまで殺しやがった…絶対許さねぇ…」

 怒りを押し殺した声で、カイルは大男を睨みながら呟き、バハムートとリヴァイアサンを構えて、大男へと向ける。

「……」

 大男は無言のまま、槍を構えてカイルに向かってきた。

カイルは大男に向かって、バハムートとリヴァイアサンを撃つが、大男は槍で銃弾を弾いてしまう。

今度は大男が槍でカイルに対して、鋭い突きを出してきたが、カイルは猫獣人特有の高い身体力を使って、飛び上がって回避した。幸いにも店内は天井が高かった為、それなりに高く飛ぶ事が出来た。

カイルはバハムートとリヴァイアサンを構えるが、両方とも弾が切れていた。瞬時に二丁を放棄し、今度はフェンリルとガルムを取り出し、大男に向かって銃撃するが、再び槍で防がれてしまう。そして…

「がぁっ!?」

 大男の大きな手が、カイルの首を掴んだ。

「カイル!」

 ローベルが慌てて助けようと、バルバレスコを構えるが、大男はカイルを盾にする様にローベルに向け、このままではカイルに当たってしまう為、ローベルは撃てなかった。

「がっ…ぐっ…」

 そうしている内に、大男はカイルの首を絞め始めた。カイルは何とか銃撃しようとするが、苦しさにより力が入らない。

 やがてカイルの意識が薄れていく…。

『悪りぃ…ボス…仇は打てなかった…サクラ…悪りぃ…』

 薄れゆく意識の中、心の中で死んでいった者達へ、謝罪をするカイルだった。その時…


 バシッィィィ!!!


「があっ!?」

 縄で打つ様な音と共に、大男が悲鳴を上げてカイルを離した。

「ゲホッ…ゲホッ…何…が…?」

 咳き込みながらカイルは、何が起きたのか確認する。

「カイル、大丈夫!?」

 大男の背後から自分を心配する声が聞こえたが、それはローベルではなかった。その声は…

「…サクラ!?」

 大男の背後に現れて、心配する声を上げた者。それは先程大男に殺された筈の、銀髪紅い瞳の少女・サクラであった。


 流石はヴァンパイア・ロード…。

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