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第13話 イベント:聖なる森の散策

 あと1週間で魔法適正試験の再試験が行われるという時、聖なる森の散策に行くことになった。



「この森は聖なる森と呼ばれている。聖なる森では他の森と異なる生態系が作られており、ここにしかいない固有の動植物もいるので学習の対象になっている。前の授業で渡したルートは確認したか?順番に出発するぞ」


教師の簡単な説明の後、グループに分かれて順番に散策を開始した。


「この森に私は転移したの!すごくない?」

そんな話をしながらキョーコ様と取り巻きの一行はスタートした。

それを遠い目で見送って次は私とサーシャ様とソフィアの3人の出発だ。

 


「あれは何かしら?パパンダの亜種でこの森固有のもの?かわいいっ!」おなじみの白と黒のカラーリングが白と紫になったラブリーなパパンダを目にしてサーシャ様は興奮している。

サーシャ様は動物が好きらしくときおり歩道から外れそうになっている。


「サーシャ様は珍しいものがお好きなんですね」 

ソフィアがクスクスと笑っている。


「サーシャ様、霧も出てきましたし危ないので1人で進まないで下さい!!」


「大丈夫よ!国境ではこんな霧はよくあることよ!」

サーシャ様はグングンと道を進んでいく。


「もう、サーシャ様ったら!ソフィアも行くわよ。ソフィア?」


サーッと急に霧が濃くなりソフィアの姿が見えなくなった。


「ソフィアー!」


「ソフィアどこー!?」


どうしよう!

やはりイベントは起こってしまうの??



――――――――





「キャーー!!」


ソフィアの叫び声が聞こえる!

歩道から外れた大きな木の陰で何かが金色に光っているのが見える。 


あんなに濃かった霧もサーッと晴れていく。


私とサーシャ様は顔を見合わせると、急いで金色の光の元に向かった。




金色の光は消えてしまったが、近づくにつれ金切り声が聞こえてくる。


「やめてよ!!私を誰だと思ってんの?転移者様よ!離してよ!リアム様も助けてよぉ〜!」

キョーコ様とその取り巻きたちが騎士たちに取り押さえられており、その隣にはウイリアム様が厳しい表情で立っている。よく見るとキョーコ様の手首にはおどろおどろしいデザインのシルバーのバングルがはまっている。さらに足元には大きな穴がポッカリ空いており、周りにはロープやら金色のカツラや色々なものが散らかっている。



ソフィアは?!


ウイリアム様がニヤッと笑って指差す方向を見ると、大きな木の陰にソフィアとジュリアン様と一緒にいる姿が見えて胸を撫で下ろした。


「ソフィア!大丈夫?」


「スカーレット様こそ大丈夫ですか?私、スカーレット様に注意するように言われていたのに。騙されてしまったようで」


「ソフィア怪我はない?」


「サーシャ様、大丈夫です。あの……その…ジュリアン様が助けてくれましたので」

頬を赤くするソフィアとそれを見てニマニマするジュリアン様がいる。


その様子を私とサーシャ様、ウイリアム様は微笑ましく見ている。



「スカーレット!あんた悪役令嬢のくせに何やってんのよ!あんたがやらないから私はこんなことまでしたのに!でも、レアスチルかな?見たことないシーンを見れた!やってよかった〜!」

怒っていたかと思うと、急にニヤニヤし始めるキョーコ様。


この人はなんだろう?関わりたくない、逃げだしたい……








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