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第四話:幽霊の正体見たり……あれ?マジだ

第四話

 自販機で缶コーヒーを買ってプルタブを開け、一口啜る。

「あー……危なかった」

 何とか女学園から逃亡に成功した(警備員さんが逃がしてくれた)俺は河川敷まで来ていたりする。

 警察行きを覚悟していただけに、あの逃亡は久しぶりにスリルを味わえるものであった。

 人心地ついて携帯を見ると由乃からメールが来ている。『先生、あんたが来るの遅いって困ってるわよ』とのことだった。

 今、戻ったら危ないだろうなぁ……それに、もう夕方だし。

 明日から行くと言う旨を伝え、残った缶コーヒーを一気に啜る。ふと、河川敷を見下ろして居たらさっきまで俺がいた女学園の制服を着た女の子がいた。

 色が白く、はかなげな印象の女の子だ。

 長髪で、ボインで、すらりとした足を遠くからでも確認できる。

「キレーな子だな」

 そう呟いたのが相手に聞こえたわけでもあるまい。

「……」

 少女はこっちを見ていた。

「ひっ」

 変な話、その少女と目があった瞬間恐怖に襲われた。人が闇に対して抱くような怖れ、一瞬で俺に植え付け、悲鳴をあげさせたことになる。

 しかし、悲鳴は軽くあげてしまったものの、目は未だに少女と合わせたまんまだ。

 もしかして、NKK……というか、由乃が探している人外ってこの子の事じゃないだろうか?

 しばらく見つめ合っていると、相手に変化が見られた。

「ぽっ」

「え」

 もう一度よく確認しようと見つめているともじもじしながら徐々に透けて行き、完全に消えてしまった。

 俺はその姿を見て……仮説を立てた。

「一つ、あいつは透明人間。二つ、機械でステルスモードになった。三つ、幽霊少女……さぁ、どれだ」

 答える人間がいるわけがない。何故なら、俺以外に人がいないからだ……ぐるりと回ってみても何の気配も感じられなかった。

 しかし、耳元でぞっとするような声が聞こえてくる。

「……三」

「ひっ」

 すぐさま俺はその場から逃げるのであった。


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