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 沈黙が訪れている。それが俺の鼓膜奥に響いている。沈黙が響くなんて可笑しい表現だと思うかもしれないが、先程迄俺はあの炎の(ファイヤーブレス)の轟音に追われていたんだ。

 俺は『竜の(ドラゴンティア)』を握りしめる。きっとこいつはあいつのものなんだろう。

 噂で聞いてことがある。『竜の(ドラゴンティア)』は母竜から子竜へと受け継がれる。それは誇り高き竜の一族の証として。この世界には今でも深い迷宮に棲む竜が居る。

 その中でも俺が潜り込んだ迷宮に棲むベオドラムは赤竜(レッドドラゴン)と言ってこの地方に住む竜の中では破格の家格の竜だ。

 それもそんじょそこらのB級何てもんじゃない、古文書にも記されている神の使いとして登場する赤竜(レッドドラゴン)の一族なんだ。

 だから俺も始めてあいつが今長い『黄金の眠り(ゴールデンマイム)』という長い眠りについたなんて話を聞かなきゃ、棲み処の迷宮に忍び込もうなんて思わなかったんだ。

 そう、確かにあいつは眠りについていた。そしてその膝元には確かに輝く鉱石があった。

 それこそが今俺が握りしめている『竜の(ドラゴンティア)

 盗むのは赤子の手を取るように簡単だった。身体を僅かに逸らさせ、鱗の下に手を伸ばす。それだけでこいつを手にすることができた。


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