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#2.恋心は十年来

次に目が覚めたときには、そこにはもう、私が死んだ花期の紅葉や銀杏は目に入らなかった。

目の前に散っているのは、


「え…。遥斗(はると)?」

「大丈夫?ボーッとしてるけど。」

「ここって…。」

すぐ歩くと、目の前には桜並木と奥に私達が通う桜ノ宮高等学校が見えた。

「もしかして、今日って…。」

「やだなぁ、莉子(りこ)。今日はさ、」


「高校の入学式じゃん。」


  ◇


(嘘でしょう?時間が、戻ってる?)

「次に、校長式辞——」

私が前、本(・)当(・)の(・)時(・)間(・)で生きていたときも、式次第はこんな感じだったはず…。


ということは、本当に時間が戻ってるの、?


  ◇


「帰ろうぜ、莉子!」

(マジで時間戻ってる…。ナニコレ、ドッキリ?)

「うん…。」

好きな人と帰れる、本当なら嬉しいはずのことが今は何故か疑わしく思えてきて…。

ーコンコン

「城華(たちばな)さん、ちょっと良い?」

「え…。」


璃月(あきづき) 玲緒(れお)…。

本当の時間の時、遥斗と仲が良かった…。

「な、なにか用…?」

「俺にしなよ、好きな人。」

「え…?」


「そしたら、死なないから。」



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