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ABYSS CHRONICLE  作者: 望月 梓
天恵の歌姫に賛歌を
16/19

初のエリアボスVSソロ魔法使い

やることが多すぎて更新遅れました。


 ログアウトしてご飯食べてなんやかんややっていたらもう夜の7時、少し早めの夕食も食べ終わりまたログインしてしまった。そこまで本気でやるつもりはなかったのに2日目でどっぷり浸かっている。明日一応学校があるので12時には切り上げるつもりではいるがどうなる事やら。


 ログインしたのはもう三度目になるいつもの転移門前。素材集めの協力はこれからやっていけばいいとして、2日目にして2つ目の街に行きたいとは思ってる。

 どうやらこの世界は12星座の名前をもじって、というかパクって街の名前をつけているらしい。それで最初に入るためには手前にいるボスを倒さないといけないと。

 あ、これはSNSで見た情報。地味にもう3つめの街のジェミニまで行ったみたいな報告があった気がする。でも気になるのは10個しかなかった点だけど、まぁそのうちわかるでしょ。ストーリーも凝ってるやつだと思うし。


 ということでやることはひとつ。


 「ボスでも倒すか。」

 

 横で変な目で見られた気もするけどそれは俺の無謀にも聞こえる言葉なのか、それとも真っ黒なこの服装を見て不審者だと思ったのかは定かではないが、どうせ前者だろう。後者は人違いですね。


 ボスの場所はこの転移門から本当に真っ直ぐ行ったところにあるダンジョン、「天夜叉の森」というところにあるらしい。この町付近にはクイーンスパイダーを倒したところとここしかダンジョンのようなものは存在せず、そのせいかクエストもあんまりない。

 取り敢えずクエストボードからボスのところにいるモンスターの討伐クエストを全て受けてから出発した。


 


 ボスのところに向かう途中で経験値(アルミラージ)を頂いてダンジョンへと入る。

 ダンジョンと言っても入る前より少し深い森といったイメージ。MPポーションがあるかを最終確認して、どこにあるかは分からないボス部屋を目指す。

 それから小2時間程度マッピングをしつつ戦闘を挟んでボス部屋というか明らかに開けた場所に到達した。

 戦闘した敵としてはいつものゴブリンやボアなどで、別に種類としてはいつもの変わらないのだが、明らかに圏内の外すぐのやつと比べたら強い、というか動きが違う気がした。

 あと数歩前に出れば、いかにもボスが出てきそうな広場がある。森の木々が避けたかのように作られたここは夜ということもあり、幻想的な雰囲気を醸し出していた。

 残りのMPポーションの数を6個であることを確認して、ってもう4個も使ったんか...。次からは節約。


 この広場の奥の橋の先には明らかに人工的にできた街並みが見える。あれが2つ目の街の「タウラス」なのだろう。

 

 「よし、エリアボス?フィールドボス?まぁやりますか!」


 気を引き締め広場へと足を踏み入れた。すると後ろの道がツタで覆われ閉まる。ファイアボールで焼けてもまた新しいツタが出てくるんだろうなと思いつつ、またクモ戦の時同様退路が塞がれた。

 周りは静かだったが、遠くから何かが近づく気配と音が同時に迫ってくる。昔にモンスターを狩るゲームをVRゴーグルをつけてやった時よりリアル差は段違い。俺自身の心臓の鼓動も早くなり緊張が増してくる。

 そして地面を踏み込む音がしたあと、その地面に四足歩行で走ってきた影が映る。


 「上かよ!」


 上から来た何かをしっかり避け杖を構える。

 青黒いうすい体毛、口からはみ出ている鋭くとがった牙。あらゆるものを引き裂かんとする爪、そして、俺を敵と認識したからなのか鋭く睨みつける赤色の瞳。

 俺は今回の天夜叉の森のボス「強襲の狼(アサルトウルフ)」に挑む。





 名前も見た目もご大層だが、所詮最初の街の初心者用のボス。動きは分かりやすく、初見殺し的な行動もないとは思われる。あの蜘蛛すらも倒した俺に怖いものはなく、初見攻略も余裕・・・と思っていた時期が俺にもありました。


 「はやっ!?」


 相手の動きのせいでフロストバレットをほぼ外した。まさか全長3メートルはあるこの狼に1発しか当たらないのは想定外。正直もっと当たるものだと思ってた。見た目通り素早いのか...面倒だな。

 

 初心者でも倒せる難易度ではあるのだろうが、これはきつい気もするんだけど...。まぁ、俺も初心者だけど。

 大きさという見た目とは裏腹に予想外の速さで強襲の狼が口を開いて飛びかかってくる。それを体をひねりながら回避してその体勢のままでフロストバレットを発動。さっきとは違い4発着弾。

 このゲームにおいて分かったことは体勢が悪くても本当はスキルが撃てるということだ。ここに来るまでの戦闘で4体のゴブリンに囲まれた時に気づいた。最初は安定した場所でしか撃てなかったのだが、それは自分のイメージで、ゲーム的にはそうではなかったらしい。

 

 (避けるスピードは速いけど噛み付くタイプの攻撃スピードはそこまででもないのか、あとは攻撃した後に1、2秒程度の隙がうまれるっぽいな。)


 強襲の狼は自慢であろう爪を飛び出させジリジリと距離を詰めてくる。こっちは距離を詰められすぎると負け確なのでジリジリと下がるのだが相手の動き次第では大きく避けなければいけない。正直さっきの捻ったよけ方は前回街へ戻るために振りまくったAGIと避ける方向がたまたま当たったという偶然の産物なので次にできる保証はない。


 そして、短く吠えた強襲の狼がいきなり飛びかかる。俺は左に大きく飛び込み体勢を立て直してファイアボールを放つのだが、相手もよく見ている。しっかり着弾地点から回避してる。

 (攻撃が直撃することがないから正直耐久戦になるかな?攻撃は予備動作を意識したら避けられるし、別に全ての攻撃が当たらない訳では無いし。)

 

 一般的に動きの速いヤツに対して攻撃を当てるためにはどうするか、ということを考えると俺の中の回答は2つ。1つ目は空中。空中は通常なら身動きが取れない大抵どのモンスターであっても人であっても放物線みたいな起動を通ってくる。なので相手の攻撃のタイミングで魔法を当てつつ来る攻撃を直前でよけなければならない。

 2つ目は動きを遅くすること。相手の動きを遅くしてしまえばどうということはない。魔法・当てる・イージー。だけど現状でバインド系統のスキルとか相手にデバフ系のスキルは持ってないので無理かな。

 というわけで危険な賭けではあるのだが、一つ目の方法をとるしかない相手のとびかかるタイミングの見極め、着地までの時間等を感覚で覚えていく。前足を突き出してくる爪の攻撃をあと二センチ程度の距離で避け、フロストバレットを放ちいったん距離を取り直す。そして相手の咆哮。頭が割れそうな声に耐えつつとびかかるタイミングをしっかりと確認する。よし、咆哮から6秒後!

 俺はとびかかる攻撃をさっきと同じように体をひねらせて避けつつ、真横にある体にフロストバレットを放つ……はずだったのだが相手の後ろ足の爪に攻撃され阻まれる


 「そんなのありかよ...。」


 HPを確認すると3割強のHPが減少。すかさず回復を挟む、と言いたいところだがまた耳をつんざくような咆哮。


 「このタイミングかよ!」


 この咆哮中は俺自身が怯んだのか威圧的なのかは知らないが動きが制限されてスキルの発動ができない。本当に咆哮しながら突っ込んでこなくて助かってるけどさ!

 そしてまた6秒後、上からの攻撃を仕掛けてくる。今回は着地地点を見極め、いやもう三回も見て理解した着地地点を大きなバックステップで回避した。

 よし、覚えた。相手の行動パターン、癖、攻撃地点までの距離。


 「よし、第二ラウンドだ。こっからはノーダメクリアしてやるから覚悟しな!」



 

・強襲の(アサルトウルフ) エリアボス

天夜叉の森のエリアボスであり、2つ目の街である「タウラス」に行くために必ず倒さなければならないモンスター。避けるのは速いが攻撃は見てからの対処はギリギリだが可能。しかし体力を一定まで削ると攻撃速度も上がりタンクがいないと攻略は難しくなる。

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