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そうぞうしたタンサイボウな異世界で  作者: 吉田玲
チャプター1 序章
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If 国田真希の誕生日

この話は本編とはあまり関係ない閑話です。生存報告も兼ねた、ちょっとした小話程度と思ってください。正直時系列ぐちゃぐちゃなので、本当に「もし」や「たら。れば。」の話だと思ってください。

 彼女の名は国田真希。今日が誕生日だ。



 4月26日の今日、一人心を踊らせて家に帰る人がいた。彼女は家に着くなりいつもより大きな声で「ただいま」と叫んだ。足つきは軽くひょっとしたらダンスを踊り出してしまいそうだ。あまり足音がうるさいので下の階の人に怒られると親に注意される、アパート特有の光景。


 自分の部屋のドアを開けて急いで部屋着に着替える。横で見ている咲希(さき)は毎年流れるような光景に少し飽きたか苦笑いだった。


「もう16にもなるのに相変わらずだね。そんなに誕生日が楽しみ?」


 彼女は既に高校一年生。誕生日を待ちわびる歳にしてはいつまでも子供ではいられないのでは、とでも咲希は言いたかったようだ。


「ふふん。だってプレゼントにケーキに……どれも楽しみだなぁ」


「全く……同じ腹から生まれたとは思えないわ」


 この姉妹は全くの正反対の位置にある。言うなれば真希は陽、咲希は陰と言ったところだろう。まさに対極に位置する。ここまで違ってくると同じ姉妹として別の子供だと思われるのではと思ったが、見た目はかなり似ているのでやはりそこは姉妹。


「真希ー! お友達も来たわよ!」


 母親に呼ばれて玄関に向かうとそこにはいつもの面々が。新海清彦や東条アリスといったクラスメイトはもちろん、この世界に住んでいる仲間達の姿があった。


 次々に口にする「おめでとう」の言葉。新しい仲間からの祝の言葉もあっていつになく嬉しかった。正直ここまで祝われるとは思ってもいなかった。友達が増えた分、それだけたくさんのプレゼントももらった。今生きている中で一番幸せな時間だろう。


 あまり意識をして感謝の気持ちをいうことがなかった。少し言い出すだけなのに照れくさかった。そして普段感じることのない何かを今日は感じれたかもしれない。


 こんなに嬉しい日はない。

次の投稿(本編)は来年の4月の予定です。

理由はデータ紛失のアレコレと身の回りの忙しさが相まった為です。もしかしたら早めになったりもするのでその時は活動報告にでも報告します。

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