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コンビニという場所
カラフルな大きな箱の前は、いつも落ち着きがない。
ひっきりなしに人間が出入りし、同じ場所とは思えないほど空気が入れ替わる。
カシャカシャと音を立てる白いものを抱え、足早に去っていくもの。
中には餌が入っているらしいが、あれほど急いで運ぶ必要があるのかは分からない。
煙を吐きながら、入口の脇に留まるものもいる。
火でも噴いているのかと思ったが、どうやら自分で吸っているらしい。
不思議な習性だ。
時に、泣く子を引きずって行く親もいる。
人の世も子守りとは大変である。
時折、吾輩に供物を捧げてくる者もいる。
あれは悪くない。むしろ、よく分かっている。
ここは騒がしい。
風も落ち着かず、匂いも混ざり合っている。
だが――耳は忙しいが、退屈はしない。
吾輩は欠伸を一つ。
この場所も、嫌いではない――




