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イルミネーション
寒くなると人間は、時々おかしな事をする。
最近は街の木々に、何やら糸をかけていた。その様子を空から眺めている鳥たちは、迷惑そうだ。
その糸は、夜になると眩しい光を放つ。
色が混ざり合い、落ち着かない。
吾輩は光の届かない植え込みの端で、しっぽを身体へ巻き付ける。
だがあの光は、人間にとっては良いものらしい…。
光の前で立ち止まり、集まっている。
小さい板を向けているものもいる。
皆、どことなく嬉しそうだ。
冷たい風が吹き抜けても、誰も帰ろうとしない…
楽しそうな笑い声が夜へ溶ける──
……何が楽しいのかは、よく分からない。
しかし、その顔を眺めているのは、悪くない。




