17/23
嵐の日
空が淀み、湿った匂いがしてくる。
落ち着かない。
鳥も猫も人間も…ただ慌ただしくそれぞれの家の中へ消えていく。
どうやら、良くないものが来るらしい。
吾輩も、そっと狭い物陰へ身を寄せた。
こんな日は、好きではない…
そのうち風が唸りを上げ、雨は途切れることなく、大地を叩き続ける。
もう、なんの生き物の気配もない。
世界中が騒がしくなったようだった。
激しい音だけが絶え間なく鳴り響き、眠ことも、叶わない。
吾輩は、ただただ身を丸め、過ぎ去るのを待つだけだ…
………
…
どれほど時間が経っただろうか。
ふと、耳を揺らしていた風の唸り声が少し遠のいた気がした。




