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今日は風があって日差しが強い。

こんな日は、塀の上が心地いい。


時々人間が行き交うが、吾輩はそれを横目に眠気に従う…



………



ふと、人間がこちらへ近づいてきた。


吾輩に用でもあるのだろうか?


一瞬、目が合う。

人間はすぐに目を逸らし、嬉しそうな声をあげながら小さな板を吾輩へ向けた。


板は時折ぴかりと光り、その度に人間は満足そうに頷いている。


何が楽しいのかは、

正直よく分からない。



ずっと板を見つめながら、何やら喜んでいるようだ。


どうやら、あの板の中にも曙色の猫が居るらしい…


板の中の猫は、そんなに面白いのだろうか?



時折、人間はこちらへ手を伸ばしてくる。

しかし撫でるより先に、また板を構える。


忙しい生き物である。


やがて満足したのか、人間は板を見つめたまま去っていった。


吾輩は少しだけ伸びをして、再び目を細める。


もしかすると、あの人間は、吾輩を直接見るのが苦手なのかもしれない。


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