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花図鑑の、真の顔

本エピソードは「サ終ゲームのリスタート」の第2章ep.15 人知れず までを、すでにお読みいただいている前提で書かれております。


未読の方にはネタバレが含まれますので、ご注意の上お進みください。

「アタシ、今日から花図鑑の一員に加えてもらったペンタスよ。

あ、ペンタスも花の名前で、花言葉は『希望が叶う』なの。これからよろしく!」


花図鑑グループに所属した直後、アタシは早速、花図鑑グループ部屋に集まってた先輩たちに挨拶をした。

やっぱり第一印象は大事だもん、ここはしっかりしないとね!


すると突然、ここに入ることを許してくれた向日葵先輩がニヤリと笑って、


「いい花言葉じゃん。よしみんな、集会やっぞ!」


そう、花図鑑グループ部屋にいた人たちに声をかけた。

えっ……えっ!?!?


「アタイがここの代表で、ファイターの向日葵だよ。夜露死苦じゃんよ!」


ワールドチャットの時はみんな同じ話し方だったし、表情あまり変わらないし、ここに所属したいって言った時も「是」とか「了」とかそんな言い回しだったのに、普段と全く違う向日葵先輩の「スケバン」ボイス……アタシは早速度肝を抜かれた。


「同じくファイターの菖蒲やで、よろしくな」

「レンジャーの菊にゃ|ωΦ)ฅ ♡(´ Pゝω・)ニャンニャン」

「マジシャンの梅だポン。よろしくポン!」

「プリーストの藤だよぉ~、よろしくでしゅう……」

「ナイトの百合でース! よろしくお願いしマース」


しかも他の先輩たちも、予想外の「関西弁2」、「猫娘」、「ポン娘」、「ほんロリ」、「カタコト2」ボイスで挨拶してくるので、アタシが持ってた花図鑑集団のイメージが、ガラガラと音を立てて崩れていく。

ええええええ、嘘でしょ、みんな知的でカッコイイ人たちだと思ってたのに!?


「先輩たちみんな、そんなボイスだったの!? みんなの前と今で、全然印象違うじゃない!」

「それはねぇ~わざとだよぉ~……」

「外では花図鑑としての話し方をしてるポン! 今がホントのみんなだポン!」


よくよく考えてみたら、ワールドチャット時の話し方が普段通りな方が変か……。もっと早くに気づくべきだったわ。


「でも何でわざわざそんなことを?」

「ワーオ! 早速聞きマス?」

「もちろん、素がバレないようにするためにゃ(=^・^=)」


バレないようにって……何で?


「そもそもポンたちは、『花図鑑』と名乗ったことはあっても、『情報分析班』を名乗ったことはないポン」

「えっ、そこから!?」


言われてみると、確かに花図鑑さんたちのことはあまり知られてないわね……。


「じゃあ、元々は何の集団なの?」

「……ねえ、花って人間にとって、どういうものだと思うかい?」


逆に向日葵先輩にそう問われ、アタシは戸惑う。


「どう、とは……?」

「正直なところ、花がなくても人は生きていけるやん?」

「でもぉ、お花屋さんが無くなることはないよねぇ~……?」


言われてみるとそうね……。深く考えたことなかったわ。


「んー……おめでたい時や、感謝を伝えたい時に欠かせないもの……? あ、でもお別れの時みたいに、悲しい時も使うか……。何でもない時でも、花を見ると癒されたりするし……。お花見の時期は、みんなで騒ぐきっかけにもなるし……。

……うーん、まとめると……心を豊かにするもの、かな?」


アタシの答えに、みんな満足そうに頷いた。


「ハクいねぇ!」

「にゃんだふぉー(≧∇≦)」

「ウチらは、そういうのを目指してんねん」


つまり……人の心を豊かにする活動をする集団?


「そうだポン。ポンたちの本当の目的は……人に寄りそうことだポン!」

「情報分析はねぇ~……、前作で敵と戦うのに悩む人が多かったから、始めただけでぇ~……、メインの活動じゃないんだよぉ~……」


なるほど、つまり「情報分析活動」が分かりやすい活動だから、情報分析班だと思われてただけってことなのね!


「でも人に寄りそうのに、素の自分を隠す理由は……?」

「人によって、求める花が違うからにゃよ(='ω'=)。にゃたしたちはそこも、相手に合わせてるにゃ(=^・^=)。まあ実際に見た方が、それは分かりやすいと思うにゃ|ωΦ)ฅ」

「というわけで早速、カチコミで夜露死苦!」


代表して向日葵先輩が、アタシの肩を叩いてそう言った。


「え、どこに!? 何しに!?」

「早速、本来の活動をしに行くんや!

さすがに初日やし、1人にはせんよ? とりあえず、ウチと適性者ギルドに行こか。他のみんなは各職部屋に行くし」


そう言えば向日葵先輩と菖蒲先輩は同じファイターだけど、他の先輩4人はみんな違う職だったわね。まさか、それも計算……?


「わ、分かったわ!」


こうしてアタシたちは、花図鑑グループ部屋を出てそれぞれの場所に向かった。

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