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サ終ゲームのリスタート side story ~新米花図鑑の人物分析結果録~  作者: 橋 みさと
第6章 デゼルトアラクランと黒妖狼に勝つまでの記録
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可愛いものに目がない、レンジャー

本エピソードは「サ終ゲームのリスタート」の第4章ep.61 休暇C までを、すでにお読みいただいている前提で書かれております。


未読の方にはネタバレが含まれますので、ご注意の上お進みください。

「ゴールデンウパぺんと交渉して、イベントエリアを解放してもらう」というアタシの案は、先輩たちにも受け入れられ、早速ゴールデンウパぺんと連絡を取ることになった。


「ところで何で、ゴールデンウパぺんと相互フレンドなの?」

「実は三段渦紋亀の分析戦闘が終わった時に、『今後はボス討伐の時間を教えてあげるから相互フレンドになってくれないか』って交渉したんだよ。勿論Rockさんも知ってるし、英文なら文字で伝わることも把握してる」

「そうなの!?」


どうりでウパぺんたちが、都合のいい時間に揃ってたはずだわ。それ以外の時間では、全然見かけなくなってたし。


「お陰でどの時間帯にゴールデンウパぺんがログインしてるかも、把握できるようになったよ!」


そっか、このゲームはインしてるかどうか、フレンド一覧見ればすぐ分かるから……。

そりゃゴールデンウパぺんも、ずっとログインしてるわけないもんね。


だいたい朝9時までには1度ログインする習慣があるそうなので、みんなで考えた文章を百合先輩が英訳して、向日葵先輩がそれをゴールデンウパぺん宛の個人チャットに送る。


丁度時間になったので、その後アタシたちは全員、装備集めに向かった。いい返事が来るといいな♪


「えーっと、今日の装備集めメンバーは……」

「おはようございます。今日はよろしくお願いします」


適性者ギルドに着いたところで、藤先輩が考えたメンバー表を見て確認してたら、U-berryさんにそう挨拶された。確かにメンバー表にU-berryさんの名前があるわね。


「おはよう! こっちこそよろしく!」


アタシも挨拶を返し、他のメンバーも揃ったから、早速砂漠地帯(昼)に向かう。やっぱここも暑いわねぇ……。

U-berryさんが闇属性特化だったから、思いの外サクサク進むのはラッキーだけど。


ただそのU-berryさんの顔色が、朝からあまり良くなかったから、アタシはずっと気になってた。


「ねぇ、もしかしてU-berryさん、かなり疲れてない?」

「ああ、すみません。実はこっちの世界に来てから、睡眠時間が少なくなってて……。多分僕は闇属性選抜メンバーに選ばれるので、眠ろうとはしているんですが……」


それって結構、深刻な問題じゃん!


「寝てもすぐ起きちゃうってこと?」

「いえ、実はその……初めて見た時からずっと、好きなんです!」


……え、アタシ!?

今まで意識したことないけど、さすがにイケメンから真剣な表情でそんなこと言われたら、ドキドキしちゃうわよ!?


「あの円らな瞳、魅惑的な曲線、艶のあるボディー……」

「……んん?」

「僕はウパぺんのことが好き……いえ、愛しているんです!!」

「…………あ、ウパぺん、ね」


危うく、勘違いで惚れるところだったわ……。

そう言えば普段から、レンジャーに扮したウパぺんを2匹も、お供に連れてたわね。


「それで個人部屋にウパぺんグッズを、設置可能限界まで置いているんですが、それでも置ききれず……」


このゲームのベッドサイズ、シングルとクイーンの2択だから、高身長の人はクイーンじゃないと窮屈なのよね。

ただクイーンサイズのベッドを置くと、個人部屋がほぼベッドで埋まるから……。


「仕方なくベッドの上にも物を置いてみたり、わざとベッドを小さくしてみたり、置くものを入れ替えてみたりしているんですが、気が付くとそれで2時間経ってたなんてことも……」

「それが毎日ってこと……?」

「僕の精神的な疲れを癒すには、ウパぺんが必要なんです!」


それじゃあ確かに、睡眠時間が少なくなって本末転倒じゃん。


「もっと個人部屋が広くできれば解決するんですが……」

「ベータ版じゃそういう機能、ないもんね」


まあ実装後なら、課金要素であるかもだけど、今ないもんはしょうがないし。

……あれ、待てよ?


「ってことは……ウパぺんグッズを置ける広い部屋があれば、解決するのよね?」

「何かいい方法があるんですか?」


アタシはとっても簡単な方法があるのに気づいた。


「U-berryさんが、グループ作っちゃえばいいのよ! そしたらグループ部屋を自由にレイアウトできるわっ!

グループ部屋はもの凄く広くできるし、グループ部屋にしか置けないウパぺんグッズもあるわよっ!」


U-berryさんは一瞬何を言われたのか分からなかったみたいだけど、徐々に理解が追いついたようで、


「はぁ……驚きました……そんな方法が……」


ようやくそう、答えてくれた。


「早速、今夜にでも作ります……!」

「あ、でもちゃんと寝てね? こだわりすぎて徹夜とかはナシで」

「大丈夫ですよ? ……多分」

「多分じゃ駄目でしょ!」


丁度その時、ワールドチャットで「そろそろ休暇が欲しい」って提案が出された。


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Rock:ああー それ実は前から検討してるんだけど そのためには日程かなり詰めないと駄目で……

他のみんなの意見はどう? 日程詰めてでもやりたい?

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すると全員が賛成したから、急遽計画変更することに。


しかもほぼ同時に、ゴールデンウパぺんから「イベントエリアを解放してもいい」って返事が来たって連絡があり、アタシも興奮してきた。


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Rock:じゃあ装備集めを2日 ボス討伐2つを1日にまとめたら時間が1日取れそうだから みんなそのつもりで! その分忙しくなるけど お父さんも頑張るぞ!

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こうなるとアタシたちの計画も、急がないとね!


ちなみにその後すぐ、U-berryさんはウパぺん好きが集まるグループを作ったらしく……。

「U-berryお兄ちゃん、グループ部屋でなら、ゆっくり眠れるようになったみたいだよ!」との一文と共に、Dylicaさんからスクショが届いた。


そこには某アニメのワンシーンを彷彿とさせるような……「キングウパぺんのぬいぐるみ」のお腹部分を、ベッド代わりにして眠る、幸せそうなU-berryさんの姿が映ってた。


「かっこいい×可愛いも正義ね……」

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