表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
TSエルフさんの酒飲み配信~たくさん飲むからってドワーフじゃないからな!?~  作者:


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

384/386

※スリッパの先っぽじゃありません

「スリッパの先っぽ部分だ……」

「なに言うてんねん。譲二さんがリクエストしたんやろ」


 呆れたように武道さんがそう告げるが――はい、その通りです。目の前にある第一印象スリッパの先っぽしかないようにしか見えないソレは俺がそういう風に作ってもらうよう提案したものになる。

 素材はレギオン・ハルニクスの"罠化"のスキルを持った左脚甲部分となる。そう、罠を設置した地点の真上に獲物が来ると影の手が伸びてきて拘束してくる方の"罠化"だ。


 イメージとしてはこのスリッパの先っぽっぽいところを靴のつま先部分に装着。んで、靴を履いたときにするようなつま先で地面をトントンと叩くような動作をすれば、罠設置が出来るようになるという寸法だ。


 そう、罠――ここで輝くのが俺の元々持っていたスキル、自分が設置した罠をモンスターに気づかれにくくする"罠隠蔽"だ。つま先トントンすれば少々地面が掘れてしまったりするだろうが、そこで"罠隠蔽"が起動すればモンスターはそんなことにも気づかなくなり捕縛されてしまうのだ。ククク……我ながらいいアイディアだ。

 あ、あとは単純に蹴り強化目的ね。手袋(双震の手甲)と一緒でそんな出番が来るとは思わんけど。


 さて、ここで不安になってくるのが武道さんが言っていたスキルの変化というやつだ。変化していたとしても有用なものであれば引き取るつもりではある。ただ、あまりにも想定と異なるものであるならば……残念ながら売却だ。


「装備名は"ハルニクス・トゥプレート"で、スキルの起動トリガーはリクエスト通り。で、"罠化"のスキルやけど――」


 武道さんが神妙な表情で資料に目を通す。……おい、アンタ"ハルニクス(スリッパ)トゥプレート(の先っぽ)"出す時点で資料読んでるはずだよな。焦らすんじゃあないよ、そんなひりつきは求めていない。ジョージの酒飲み配信はひりつきチャンネルじゃあございません!あ、目線上げた。来る――!


「一部残っとる感じやな」

「一部?」

「せや。元の"罠化"はなんでもかんでも拘束するっちゅう代物だったみたいやけど、どうにも残った"罠化"の拘束はモンスター相手にしか起動せぇへんみたいや。あ、」

「それは……あんまり悪くないのでは?」

「いやいや、譲二さんあまりこういう事言いたくないんやけど……できるんなら人間相手でも拘束できたほうがええで?時に人間はモンスターより怖い時あるしなぁ」


 ふむ、武道さんの言っていることは尤もか。

 幸い、今まで潜るダンジョンで変に接触をしてくるやつはいなかった――いや、全くいないわけではなかったか。変なタイプの人間を拘束できる手段があったほうがよかったというも当然か。……まぁでも結局ヤドリギ先生で解決しようとしちゃうんだろうな。


「あとは拘束についてやけど、発動するために消費した魔力が尽きるまでやね。あ、下限は無いけど上限はあるから込めた分ずっと拘束っちゅうんは無理みたいや」

「獲物のサイズによって拘束できないとかある?」

「いや、サイズは関係ないらしいで。ただし、デカいモンスターはそれだけパワーもあるからな。そんなパワーで暴れられちゃすぐに魔力も消耗されて解かれるやろ」

「それもそうか」

「で、そんな"罠化"が発動できるのはこの左足用の部分だけで右足用のは変わっとる」


 驚いたことに右足用のハルニクス・トゥプレートには"罠化"ではなく別のスキルが付与されたそうだ。そのスキルとは"罠感知"。起動トリガーは左足と同じ動作。発動させると、トントンさせた地点を起点に魔力の波が放たれ、その波にぶつかった罠を直感的に検知できるというものだ。


「ほうそりゃまた便利な」

「検知できるのは物理的な罠らしいんやけどな。後は左足同様、一定の魔力までしか込められんからバカみたいな魔力でダンジョン一帯検知――ちゅうんも無理やて。あと注意点として魔力に対して敏感な生物はその波に気づくらしいから下手したら場所を知られるらしいからそこは気をつけて」


 物理的な罠以外の罠……?あぁ、それこそ"罠化"で仕掛けた罠も物理的じゃない罠か。あとは引っかかったことは無いけど強制転移魔法陣とか――ローパーのアレも魔法的な罠か?あれはわざと引っかかったけど。


 なぁんだ一瞬不安に思ったけど当たりも当たり、大当たりだったわ。これは流石のジョージさんもホクホク顔ですわ。ちなみにオーロラは途中で飽きてしまったのかハルニクス・トゥプレートの穴の部分に入ったりして遊んでいる。


 さてさて、全部レヴィテイト・アームレット/双震の手甲/ハルニクストゥプレートの3つすべて引き取りということで受け取りを証明する紙にサインを書いて――よし、これにて引き渡しが完了となる。


「ご苦労さん。――しかしまぁ譲二さん順調に強化されるなぁ。普段潜るのがウチ(戸中山ダンジョン)じゃ物足りひん?」

「別にダンジョンにスリルを求めてるわけじゃないから戸中山ダンジョンが丁度いいさ。――んじゃ、俺は新装備の慣らしにちょいと潜らせてもらうわ」

「はいよー、慢心しちゃアカンでー」

「はーい」

「ジャアねータケミチー」


 軽く手を振り、応接室を後にする俺達。……よし、うおおおおおおおおお、ロゼのお祝い用の食材狩るぞ狩るぞ狩るぞー!

レギオン・ハルニクスの兜を素材に作られたアイテム紹介


視共の眼鏡 (しきょうのがんきょう)


薫風が用意させたパーティメンバー用の伊達メガネ。

効果は「視覚共有」のみ。身体能力強化は消失してしまった。


同一素材の眼鏡同士で視界をリンク可能。

ただし常時魔力を食い、さらに情報過多で普通に酔う。慣れるまではグロッキー不可避(体験談)。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
ドロップキックで相手を拘束するんですね、わかります。
そういえばすっかり存在感が減ってしまったトラバサミ先輩…… そのうち強化されたりするのかな?
戸中山ダンジョンのモンスター 「そこのアンタ! ここには何でも狩ったり罠にかけて獲って、酒の肴にして食べてしまう、こわ〜いイレギュラーな大酒飲みモンスターが出るから、気をつけるんだよ...」
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ