22話 フォリアの屋敷
解散ということになったので、ユニオを裏路地で消し、フォリアの屋敷に残しておいた精霊に視点を移す。
俺の精霊に射程距離というものは存在せず、複数同時に操れるから、極端な話2人の近くに精霊を常に置いておけばいつでも会話ができるし、様子を見ることもできる。
ただプライバシー的によろしくないかな、と思ってそうしていないだけだ。
今もフォリアの馬車の近くやシャルロットの寮に精霊を配置こそしているが、向こうの声は拾っていない。
明日暇そうな時にまた声をかければいい。
さて、フォリアの屋敷に戻ってきたのでさっさと片付けをしてしまうことにする。
寝室などの個人的な場所や、捨てていいかわからないものにだけ気をつけて、掃除精霊を何体か召喚して任せる。感覚的にはルンバみたいなものだな。
庭も、草刈り精霊を召喚してある程度刈り込ませよう。
合体召喚で新しく生み出す精霊は、相変わらず球体である。色はもとになった精霊に準拠している。
掃除精霊は風の緑に青と紫が差し色として入っていて、草刈り精霊は緑と紫のマーブルカラーに赤が差し色として入る。
ユニオを操作している精霊は6属性が綺麗に混ざっているのか漆黒だ。
漆黒に薄ぼんやり光る球体がコアのように体内?に隠されている。
また、ユニオの破壊実験の結果、血ではない赤い液体が流れる謎仕様が判明し、普通に気持ち悪かった。
すぐ再生したし、流れ出ても何か悪影響があるわけでもないあたり、完全に演出でしかないのが本当にアレ。そこまではっきりイメージしたわけじゃないので精霊のイメージ補正は恐ろしいと感じる。
なら雷くらいサッと作れよ、とも思う。
屋敷の掃除も済み、何か面白いものがないか屋敷中を調べていたら地下に続く階段があった。
本棚の向こう、いかにも隠している感じの空間に階段が存在したのだ。
勝手に入っちゃまずいかもしれないし、明日フォリアに聞いてみよう。




