表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
20/46

20話 え、今からでも入れる学校があるんですか?

 学園都市に入り、馬車でどこかに進んでいる時、フォリアがふと思い出したように言った。

「そういえばオカジマはどこで生活するんだ?」


 どういう意味だろう。

「ユニオの体に食事や睡眠は必要ないし、召喚し続ける意味もないから、必要な時だけ召喚してそれ以外の時は消すつもりだけど。

 スタッツ周辺の調査も並行してやりたいからね」

「拠点となる場所がないと魔術学院に入学できないぞ」


 あれ?

「入学するつもりはなかったんだけど」

「入学しないと書庫などは利用できないぞ。

 調べ物がしたいんだろ?」


 フォリアもあれ?という顔をした。


「説明してなかったか」

「うん」


「精霊に侵入させるのはダメ?」

「あそこは結構危険な物もおいてあったりするから、管理が厳重なんだ。

 魔術的に侵入できない作りになっていたはずだ」

「そもそもユニオじゃ入れないじゃん」

「きちんと登録すれば正面から入れる。魔術やゴーレムで荷物を運ぶやつもいるからな」


 なるほど。

「フォリアの魔術ってことで入れない?」

「それだと私がいないと入れないぞ?

 これでも忙しい立場でな、あまりお前にだけ構っていられるわけじゃないんだ」


 うーん、自由に出入りできないのは不便だな......。


「今から入学ってできるの?そもそも入学資格とかあるんだっけ?」


 道中雑談として説明された記憶はあるが、入るつもりがなかったから忘れてしまった。


「特に入学資格はないし、私の口利きなら今からでもなんとか間に合うはずだ」

「おお、さすが」


 フォリアがジト目で見てくる。


「別に不正を働くわけじゃない。

 少し手続きを早めてもらうだけだ。

 精霊を扱える、と准賢者の私がお墨付きを与えれば試験もいらないだろう」


 なるほどなぁ。


「じゃあ入学する」

「わかった、手続きを進めておこう」


「私と同級生ですね」

 静かにこれまで聴いていたシャルロットがニコニコと言う。


 だが話は終わっていない。

「それで話は戻るが、オカジマはどこで生活するんだ?」

「住む家がないとダメなんだよね?」

「ああ」


 どうしようかな。何も考えていなかった。

「2人はどうしてるの?」

「私はフロル公国出身者の寮です」

「学院から少し離れたところに家も所有しているが、生活しているのはもっぱら学院の研究棟だな」

「シャルロットはいいとして、フォリアはそれ生活できる場所なの?」


 フォリアが若干ムッとした。

「ちゃんと居住区があるんだよ。広くはないが普通に生活はできる。

 さすがに書類に塗れてソファで寝ているわけじゃないぞ」

「そうだよね、さすがにしないよね」

「......たまにしかしない」


 してはいるのかよ。


 フォリアは目を逸らし、咳払いをしてから提案してきた。

「一旦私の家を拠点ということにしてもいい。

 若干散らかっているかもしれないが、生活するわけじゃないなら問題ないだろ?」


 これ、だーいぶ散らかってるやつだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ