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12話 ははーん、そういうことね。完全に理解した

 教会に通い始めて1週間。


 まず、神父さんの名前はジョルジョ。シスターは例の年若いのが1人、レイナという。

 苗字はあるが、教会に入ると名乗らなくなるらしい。


 あくまでも子供たちがメインだから、俺の知りたいことばかりではなかったのだが、世界観についてはかなり詳しくなってきた。


 1000年前、300年前に、それぞれ第1次、第2次人神大戦という神々を巻き込む大きな戦いがあった。

 第2次の時に人間を守ろうとした神の代表格が戦神スタリオンで、広い地域で信仰されているそうだ。


 そもそも神とは何ぞや、というと、今まで聞いてきたことを総合すると「強大な力を持つ不老生物」というのが俺の中の印象として強い。

 創世神話とか人間の信仰心の産物とかではなく、現実に存在し、人間を庇護したり、攻撃したりするあたり、そこまで絶対的な感じはしない。

 だが不老で、さまざまな権能を持つあたり、人間が対抗できるようなものでもない。


 関わりたくはないな。うん。


 スキルについて、シスター・レイナは持っておらず、ジョルジョ神父は「光魔術<5>」を持っていた。

 魔術は適正こそ必要だが、後天的に習得できるものらしく、長年の修練で<5>にしたことを誇らしげに言われた。

 光魔術<5>だと、大抵の怪我は治せるようだ。

 腕を生やすとか、そういうのができる人間はいなくもないが、<8>とかそのレベルなので戦国スタリオンには両手で数えられるくらいしかいないらしい。みんな首都にいるってさ。


 魔術を覚えるには指導者がほぼ必須で、教会や魔術学院なるところに行くのが王道らしい。

 在野の魔術師は指導能力がないことが多いので時間の無駄になりがちとのこと。

 魔術スキル以外も、魔術学院などの集まる学園都市に行けば覚えるチャンスはあるらしい。


 また最も簡単で、最も珍しいスキルの習得方法は神の加護をもらうことだ。

 神の加護で得られるスキルは玉石混交で、訳のわからないものもあるが、神に興味を持たれる時点で何かしら秀でるところがある、という証としてありがたがられるようだ。


 加護持ちの人間も学園都市にはそこそこいるらしい。

 逆に、学園都市以外で出会うことはほぼほぼないらしい。


 俺の「精霊召喚」スキルについて、さりげなく聞いてみたが空振りだった。

 神の加護は感じない、とオカルティックなことを言われてなんとも言えない顔をしそうになったが、実際神の加護はなんとなくわかるものらしい。

 残念なことにユニオはただの土人形だから、ステータスを見せることもできないし、神の加護がついているわけもないので、俺に加護がついているかは不明だ。


 精霊自体も知らないらしい。

 秘匿されているのか。そもそも見える人がいないのか。

 謎は深まるばかりだ。

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