召喚5 ホワイト公爵家での日々4〜俺を召喚したのは!……〜
見習い執事ハルマとメイドのヘレンは
ホワイト家が有するプリスティンの街へ!
何事もなく執事としての初仕事をこなせるのか?
オリジナルファンタジー小説第6話!
※[ ]=モブ 〈 〉=???
ガヤガヤ…
[今日、聖王国の聖女様、お休みになったらしいわよ」
[それは珍しいわね…心配だわぁー……]
[寄ってらっしゃい!見てらっしゃい!なんとこのアプル、一個で10マル!安いよ!安いよー!]
[じゃあ、それを一つお願いできるかしら]
[まいどー!ありがとね!]
活気のある声が街に満ちる。
「すごく賑やかですね!この街」
「はい。この街はプリスティンと呼ばれる、
ホワイト公爵家が管理する街…当然のことです。」
ホワイト公爵家が管理する街…ここも領地なのか
「それでヘレンさん、食料に日用品って、
具体的に何を調達するんですか?」
食料は置いといて、もしかして歯ブラシとか石鹸か?
「主に果実やパンに使用する穀物、肉類に、ハルマ様に必要なものですね。」
日用品って俺のためだったのか!
さすがはヘレンさん、気遣いができる女!
「では初めに、穀物類を買いに行きましょうか
こちらについて来てください。」
「はい!一生ついて行きます!?」
ガーン‥無反応は悲しいです…ヘレンさん‥
「すみません…
この小麦粉を20キロほど頂けますか?」
[はいよ!小麦粉20キロねーってアンタ!
アリア様んとこのメイドさんじゃねぇか!
先に言ってくださいよ!
じゃあ5000マルまけて、45000マルで売りますぜ!
いつもお世話になってる少しばかりのお礼ですよ!]
「はい。いつもありがとうございます。
では、45000マルお支払いします。」
そんなやり取りを聞き、ホワイト家が本当にこの街の人たちに慕われているのが俺にはすぐに分かった。
それに、マルというのはこの世界での通貨のことらしい。(1マル=10円?)確かに丸いしね!(マルだけに)…
ッガタン!突然木製の荷車が目の前に現れた!?
「ヘレンさん…なんですか?…これ!」
何が何だかわからない
「驚かせてしまったようですね。
この荷車は私が出したものです。」
「出した?何を言って……」
ヘレンさんは俺が言い切る前に、手の平にある宝石(?)を見せ
「この魔石に刻まれている収納の天陣に神力を流し、荷車を出したのです。」
天陣?…この魔法陣のことか‥
ってことはよくあるマジックバックみたいなものか?
「これからは先に教えてくれると助かります…」
そんな会話をするとヘレンが
20キロの小麦粉を荷車に乗せようとしていた。
「それ!俺が乗せましょうか?」
「いえ結構です。」…断られてしまった‥よし!
「じゃ…じゃあ!この荷車は俺が引きますよ!」
さっきよりも必死に訴えかける。
「分かりました。そこまでハルマ様が仰るのなら。」
助かった…このままだと力仕事を女性にさせている、
最低な男(?)になるとこだったぜ……
その後は順調に果実や肉類を買い終え、
「ではハルマ様、必要なものはありますか?」
俺の買い物タイムが始まる?
「歯ブラシとかありますか?」
「たしか、あちらに……」‥チャリンッ!
足下に、硬貨が転がり当たる。
誰だ俺の買い物タイムを邪魔しようとしてる奴は!?
ってのは‥冗談(8割本気)で、硬貨を拾い上げる。
〈すまない!不注意で硬貨を落としてしまったよ…〉
フード(?)を深く被った30代くらい?の男性が謝る。
まぁ謝ってくれたし許してやろう?(何様?)はは‥
「大丈夫です。次からは気をつけてくださいね(圧)」
チャリッ‥ニコッ!ゴゴゴ……
〈………あぁ!そうするよ‥すまなかった〉
男は驚いた様子で謝罪をし、足早で去っていく。
顔に出過ぎてたかな?
あれっ?「ヘレンさん?どうかしましたか?」
「……いえ‥何でもありません。歯ブラシでしたね。
ではコレを…あちらに行きましょう。」
1000マルを渡され、はぐらかされた?
あの男を凝視しているように見えたけど
気のせいだよね?
まぁ…行くか!荷車を押す
アッ!チャリンッ!
右手に持っていた小袋から硬貨が落ちる
はぁー何やってんだ俺
コレじゃさっき怒ってたのがバカみたいじゃん!
呆れながら硬貨に手を伸ばす。
「ごめんなさい!ヘレンさ‥…ん?」へっ?
止まったまま反応がない。
おかしいさっきまであんなに賑やかだった街の人・物
音さえも、まるで時が止まっている。
何で俺は、俺だけは動けている?
この疑問はすぐに解決することになる。
〈すみません。今から貴方様には私の指示に従っていただきます。〉
背後から聞き覚えのない声とともに
綺麗な空色の髪を、後ろで結んだ仮面の女が現れる。
「アンタは誰だ!指示に従わなかったらどうするつもりだ!」
コレはかなり厳しい状況だとすぐに理解できた。
何せヘレンさんにここにいる誰にも助けを求めることができない。俺には戦えるだけの力がない。
出来ることは返事を待つしか…
〈私が誰かは教えられません。
そうですね…こちらの指示に従わないと
言うことなら…〉
なら?…なんだ!俺を殺しでもするつもりか!
〈後日また伺わせてもらいます〉
っえ!?何この反応?敵意はないのか?
「アッ!アンタは俺を殺すつもりじゃ?」
〈まっまさか!そんな事しませんよ!〉
あ…案外話が通じるな…
「…分かったよ。その指示ってのは何なんだ?」
〈はっ!んんッ…はい貴方様にお会いしたい方がおられ、話をしたいと…
そこに転送したいのですがよろしいですか?〉
「危害を加えるつもりは本当に無いんだな?」
〈はい。唯一神様に誓ってありません。〉
大事なことがまだある
「街もここの人たちも元に戻せるんだよな?」
〈勿論です。あの方とのお話しの後、
貴方様の転送とともに元に戻します。〉
それが聞ければ安心だ
「分かった…言う通りにするよ。」
だがコイツら(?)を完全に信用したわけじゃない。
〈寛大な心に感謝します。では目を瞑って、手を…〉
俺は目を瞑り、手を差し出す ギュウ
一瞬手を握られた?暖かい手をしていた…
いつまで目を瞑ればいいんだろう?
ーーこの世界の何処かーー
〈もう目を開いてもよいぞ〉 ―パチッ!
知らない声、その一言で瞳を開ける。
先ほどの女とは変わって、
雪のような真っ白な長い髪、
瞳で気品を感じさせる
優美な女性が佇んでいた。
「貴方は何で俺と話がしたいんだ?」
周りを見渡すと、
何処となく召喚の間に似た雰囲気を感じる。
はぁ……思い出しくないこと思い出しちまった。
〈ふむ…まず余から其方に言わねばならぬことがある
のじゃ……其方をこの世界に召喚したのは余じゃ。〉
………うん?なんて?
「もう一回言ってくれません?」
〈だから…余が其方を召喚したのじゃ。〉
まて‥この……のじゃロリ(ロリじゃない)が?
スゥゥゥゥゥゥーー
「……俺を召喚したのは!!アンタかよ!!!??」
ーーーー続くーーーー
急展開!遂にハルマを召喚したと言い張る者が現れた。
本当に彼女がハルマを召喚したのか?
彼女から何を知るのか?




