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俺を召喚したのは誰なんだ!〜召喚者達に祝福を〜  作者: 小生
第一録 召喚者(しょうかんせしもの)と召喚者(しょうかんされしもの)
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召喚1.5 聖人召喚〜ホワイト公爵家にて〜

主人公春間が召喚される一ヶ月程前の話。

これは、地球とは異なる世界

聖歴1997年突如、ジハン王国国王から四大公爵家に聖人召喚をせよと命令が下る。

四大公爵家とは、ホワイト、レッド、ブルー、ブラックという四つの家門のこと。

その中のホワイト公爵家についての話。

ホワイト公爵家が、主人公春間に大きく関わっていく。

*天陣(てんじん)=魔法陣、神力(しんりょく)=魔力、

奇跡=魔法のようなモノ

*今回登場するキャラクターの見た目

ホワイト公爵家…アリア=金髪長髪、身長170cm、パッチリとした金眼18歳。

クリス=銀髪長髪、身長155cmグレーのパッチリ眼11才

ヘレン=黒髪短髪、身長172cm、クールな顔立ち、青眼、年齢不詳

ブラック公爵家…レイブン=黒髪長髪、ケモ耳(キツネ)、身長170cm、タレ目赤眼、半獣人18歳

ブルー公爵家…アズール=青髪短髪、身長178cm、髭あり、ダンディ、青眼、32歳

レッド公爵家…クリムゾン=赤髪長髪、身長180cm、普通にイケメン、赤眼、30歳

王家…モナーク=金髪白髪混じり、身長176cm、穏やかな顔、青眼、54歳

チュン‥チュンチュン…小鳥の囀りがする。

「起きてください。もう朝ですよ。アリア様」

と言う声で、目が覚める。


私は、四大公爵家のホワイト家現当主アリア・ホワイトだ。

何ら変わらない朝の挨拶その声の主は、ホワイト公爵家のメイド長であるヘレンのものだった。


「はぁ〜おはようヘレン。毎朝ありがとう。」

「いえ、この程度ホワイト公爵家のメイド長として、当たり前のことです。」

「流石だわ」

このようないつも通りのやり取りをする。


そして、実はこのメイド長ヘレンは、家事に戦闘をこなすこともできる当家自慢の超人メイドなのだ!

そんなことを考えていると、

「そうでした。アリア様、クリス様が食卓で待っております。」

クリスとは誰だろうと思うだろう。

私の妹クリス・ホワイトのことである。


歳は11で、才能に溢れていて、とても可愛い…

あっヘレンが返事を待っている。


「そう‥じゃあ急ぎましょう。」

私とヘレンは、朝食をいただきに食卓へ向かう。

食卓に着くと、

「お姉様、おはようございます!」

と元気のいい声が私を迎えた。

「えぇおはよう、クリス。」

挨拶を済まし、朝食をいただく。


朝食中ふと、こんな話題がヘレンの口から出た。

「アリア様。確か聖人召喚をされるのは、本日のお昼頃でしたね。」

聖人召喚とは、異なる世界から、世界をよい方向へ導く者を呼び寄せる儀式のことで、長い歴史の中で何度か行われている。


「そうだったわね…上手くいくといいけれど。」

不安げに言葉を口にすると、

「お姉様なら大丈夫だよ!だってお姉様程の奇跡の使い手はこの世界に数えられるほどしかいないじゃん!」

クリスが私を励ます。


奇跡とは、誰もが宿している神力(しんりょく)を活用し、普通では起こし得ない現象を起こすことだ。

「そんな事ないわよ。私より凄い奇跡の使い手は沢山いるわ。でもありがとね、クリス。」


私以上の使い手は他の公爵家や、表に出ていない強者

そして……四大天災(しだいてんさい)もだ。


そんな想いが伝わったのか、

「あまり自分を卑下するのはやめてください。アリア様は、もっと自信を持つべきです。なにせホワイト公爵家の当主なんですから。」


ヘレンが、私の不安を解消しようとしてくれている事が、とても伝わってきた。

「そう‥ね。二人ともありがとう。」

「この話の続きはもうおしまいにして、朝食を済ませましょう。」

私はそう言いながらも、不安を消せてはいなかった。


          …………

正午になりついに、聖人召喚が始まろうとしていた。

聖人召喚とは、四大公爵家に各々存在する召喚の間にて行われる。


召喚の間とは、奇跡を使用するための力、神力(しんりょく)を、溜め込むことが出来る悪石(デルストーン)で構成されている。そして、召喚の間を開けるのは、四大公爵家の血筋だけである。


正午、召喚の間に入ったのは、私(アリア)と妹のクリスとヘレンの三人だけだ。

私は、この一ヶ月間ジハン王国国王からの命令で、召喚の間に神力をできるだけ込めていた。

準備は整っている。

あとは出来る限り力を振り絞るだけだ。


私は、召喚の間の床に刻まれた天陣(てんじん)の前に立ち、溜め込まれていた神力を操作して天陣に流し込んでいく。

複雑な天陣の模様に沿って、半ばを過ぎた。

儀式は順調かと思われた。


その想いを掻き消すように、

[チリン‥チリン…]と天陣の上に、白く輝く鈴が転がってきた。

「これは‥いったい…なぜ?」

驚きを隠せず言葉を発すると、フッと天陣に流し込んでいた神力と、鈴が消えてしまった。


「一体何があったんですか!」

咄嗟に強い口調で、クリスとヘレンの方を振り向くと…グス…グス‥召喚の間に水が滴る。

「‥おねぇさまぁ…ごめんなさぁい…」…グスッ

泣きながら謝罪をしていたのはクリスだった。


その横から、「申し訳ありません。アリア様。私から本日中にクリス様からお話を聞き、後日経緯を説明させてください。」

とりあえず私は、ヘレンの言う通りにした。


……後日、アリアの部屋

「はぁ‥そういうことだったのね。」

私が聞くには、聖人召喚の数刻前クリスは宝物庫に忍び込んで、あの白い鈴を気に入り持ち出した。


そして、ポケットに入れたまま召喚の間へ来た。

儀式ではしゃいでしまい、鈴を落とす

ざっとこんな感じだ。


「クリス様の処分はどうするおつもりですか。」

真剣な眼差しで私の顔を見つめる。

「宝物庫に勝手に入ったことについては、こちらで適切な罰を与えるのがいいわ…そうね‥聖人召喚のことは、国王様へ共に謝罪するのがいいでしょうね。」


「まぁ大丈夫よ、誰にでも失敗はあるもの。それに、聖人召喚は一回きりでもないはずだし、国王様も分かってくださるわ。」

なぜならこの国の王が、優しさに溢れている事を私は知っているから。


「そうですね。適切な罰として、一ヶ月程メイド達の教育に手伝っていただきましょう。」

「貴方に任せるわ」

そう聞いたヘレンは安心した様子で部屋を出ていく。


トンットンッ 指で机を鳴らす

はぁ〜四大公爵家は、明日王城に集まるのよねぇ〜

他の三家に何か言われるのは確実でしょうね。

特にあの女には‥

アリア・ホワイトは、少し憂鬱な気分になった。


     …………その日、王城大広間

 約一ヶ月ぶりに、四大公爵家が王城に集結した。


【よくぞ集まってくれた。四大公爵家の当主達よ心から感謝しよう。】

話しているのは、

ジハン王国国王モナーク・ジハン慈愛に満ちた王だ。

【集まってもらったのは、言うまでもないだろう聖人召喚についてだ。】

大広間に緊張が走る。


『はい。分かっております。』当主一同声を合わせる。

【聖人召喚の話については、私と一人ずつ話をさせてもらうつもりだ。早速レッド公爵からブルー公爵・ブラック公爵・ホワイト公爵の順に王室に来てもらう。】

レッド公爵と国王が王室に向かった。


私たちホワイト公爵家含む三家(ブルー・ホワイト・ブラック)はレッド公爵との話が終わるまで、この大広間で待機。自由に交流していいとのことだ。

挿絵(By みてみん)

「久しぶりやなぁ〜シロちゃん。召喚失敗やって聞いたんやけど残念やったなぁ〜(笑)」ニヤニヤ

横から、イヤーな声が聞こえてくる。

やっぱりこの女、茶化してくると思った。


カッチーン!

「なんでアンタがその事を知ってるのかなぁー(怒)」

今話しているこの腹黒女(ブラックだけに笑)は、

ブラック公爵家の当主レイブン・ブラック

私(ホワイト公爵家)とは、犬猿の仲である半獣人の女だ。


「ウチの執事になぁ〜、そちらのメイドさんと恋仲の子がおるんよぉ〜。その子から聞いただけなんやけどなぁ〜。」

ファ!?なん…だと!ピキピキッ…よし!?家に帰ったら絶対にそのメイドを晒し出す!!

    『!!!ゼェッタイニダァー!!!』


「…はぁ‥おいおい、その辺にしとけよ。アリア嬢がおかしくなっちまってるじゃねぇか。この様子じゃあまだまだ恋のひとつも出来やしねぇぞ?」

「あら、アズールはん。その発言は、まさに油に水やと思いますけど?」


「ワタシ‥コイ?…デキナイ?……そのメイド……◯す◯してヤらあぁぁぁぁぁぁ!!??」ァァァ!

アリア・ホワイトは完全に壊れてしまった。

「ほら、もう見てられんわぁ〜。」ァァ!

「あっ!すまねぇやっちまった。」

ブルー公爵家の当主アズール・ブルーは、自分の犯した罪にやっと気づいた。ァァァ!

そんなやり取りをしていたからか、レッド公爵家当主が戻ってきた。ァァァァァァ!


アリアは、未だ……叫んでいた。

「お前らどうしたんだ?アレ」アリアの方を見る。

「さあ‥うちは知らんねぇ〜」

「…………さぁ‥‥あっ次はオレだな。」


二人は関係ないと言わんばかりに顔を背けた。

「?」

そして、レッド公爵家当主クリムゾン・レッドは何も分かってはいなかった。


…………「‥ァァッ!…アレ?…私‥何を」アリア・ホワイト彼女は、アズールに言われたその後のことを忘れたようだ。

その間に、ホワイト公爵家の順番が来ていた。

【入りなさい。ホワイト公爵。】

王室の中からそんな穏やかな声が聞こえてきた。

それでも私には不安が残っている。


「はい。ホワイト公爵家当主アリア・ホワイト入室させていただきます。」

王室に入るとそこは、決して、煌びやかな部屋ではなく、どこにでもあるかのような部屋だった。

だが、そこに、ジハン王国国王モナーク・ジハンが存在することでどこよりも、穏やかで特別な雰囲気を醸し出している。

挿絵(By みてみん)

【そこに座りなさい。楽な姿勢で構わないよ。】

「はい!座らせていただきます。」ストンッ!

彼の言葉の一つ一つに優しさを感じられるそんな気がした。

【早速だが聖人召喚について聞きたい事が私からあるんだ。いいかな。】

これは、召喚出来なかったことを怒られるやつだな。なら、正直に先に言ってしまおう


「すみません。ホワイト家は、聖人召喚を失敗してしまいました。」言った‥言ってしまった。

でも彼は何故か、キョトンとした表情をしている。

「‥あの…ジハン様?」

【いや‥すまない、少し驚いてしまってね。】

私には何に驚いたのかわからない。

彼は続けて話した。


【何故、ホワイト公爵家は、聖人殿をこの二日間召喚の間に居させているかと思ってね?】

…?……??………???

‥ハイ!?

「ジョ‥冗談では?」

国王が首を横に振る。

私の頭は混乱する???


【王家では、四大公爵家の召喚の間の状態がわかるから、確かなはずなんだけどね。もしかして把握してない?】

私は首を縦に振る。

【‥じゃあ、急いでホワイト公爵家に戻ったほうがいいね汗】


「は……はい。」これ………………………アカンやつや!

「!ウチのメイドをここに置いていきます。あっちについたら手紙を出すのでお願いしまぁぁぁぁす!」

私はそう言って、一緒に来ていたヘレンを王城に置いて、王室の窓から飛び出す。


【あ…うん‥がんばって】

そんな憐れむような返事を聞いて、

とにかく私は、神力全開、奇跡全開、全力全開で馬車など使わずに猛ダッシュ(時速90Km)で、

ホワイト家に向かった。


         続く……………

































突飛な知らせを聞き、アリアは急いでホワイト家へ向かう。

そこで、異世界から来た少年ハルマと出会う。

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