57話 魔法が使えない俺とお使い終わりの始まり
龍人族の里からでて、王都に戻ってきた俺たち。
そして何故か隣にいるドラゴン娘のミュラ。
俺といたいからと兄のフォーに直談判したらしい。兄って大変なんだなぁ。
んで、龍眼玉をロビに渡したところって訳ね。
「おーおー!ご苦労さま!ロビの為に持ってきてくれたんだ!」
「結構大変だったんだから、大事に使うんだぞぞ?」
「言われなくても分かってるから!じゃー研究始めるから!さっさと出てって!」
はやっ!追い出されちゃったよ。
ほんとあのガキなんなんだろうな?ありがとうくらい、くれてもよくない??
まあ別にお使い頼まれただけだし、別に良いんだけどさー。いや、腹立つな?
ん、龍人族?の男がこっちにくるな。
あ、確かミュラが王都騎士に龍人族がいるって言ってたっけか!ボラだっけ?
「ミュラじゃないか!どうしてここに!?あ、副団長お疲れっす」
「ボラ!久しぶり〜!!元気元気??私今たくやさんのお嫁さんとしてここにいるの!!」
「おい、副団長の私に対して温度差が違くないか?」
「ミュラ、俺の嫁やめて?あと、サリスは日頃の行いだと思うよ?」
久々の再会にワイワイ盛り上がる龍人族2人と、なにやら納得のいかない窓際副団長サリス。
「あ、君が噂のたくやか!団長がうるさいから、王都騎士ではちょっとした有名人だよ。なんでも、魔法が使えないのに大活躍なんだって?」
「そうなんだよ!たくや君は龍人族の里を救ってね!カクカクシカジカ」
「私も活躍したんだぞ!?配下を倒したんだぞ!?」
そーなんだ、俺ってちょっとした有名人なのね。団長ってフィラが俺の事ばら撒いてる訳か。
「たまたまだよ、皆んなの協力があってこそだし」
「いやいや、こんな少年が大した功績だよ。是非ウチに来て欲しいけどなー」
「本当ですよ。たくや様にはここにずっと居てくださってもかむわないですよ」
「そこまででも・・・フィラ!?」
びっくりしたー!気づいたら出てくるんだもの、気配からしてんじゃないの?
「どうもー」っていうフィラに、サリス含めた団員は背筋をピンと伸ばしてるよ。
「たくや様、こちらに戻ってらしたのですね。お顔見て元気出ましたよ〜。また、仕事頑張れそうです」
「そんなにかな?サリスも仕事頑張れよ」
「うるさいぞたくや。私はこれでも副団長なんだぞ!」
そんなサリスをスルーして、フィラは俺たちに近づいてくる。
「実は、ギルドに依頼を頼んだんですけど、たくや様にお仕事をお手伝いして欲しくて」
「依頼?何?」
藪から棒に仕事の話を振ってくるフィラ。王都騎士じゃ手に負えない案件なのかな?
「詳しくはギルドへお願いします。あ、サリスはこっちですよ?それではみなさまごきげんよう」
「団長!!やめろーーー!!!」と言って連れ去られてしまった。
ボラも、ミュラと挨拶を交わした後に仕事へ戻っていったみたいだし、俺たちもギルドに向かおうかな?
「たくやさん、依頼って何でしょうね?」
「ニナ、気になるのですー!」
「私も、冒険者になりたいなー!」
「うーん、よくわからないけど、取り敢えずギルドに行ってみよっか」
◇◆◇
と言うわけでギルド。久々に会った嬢と挨拶を交わして、詳細を聞くことにした。
「今回の依頼は、ある温泉街に行ってもらいます。そこでの調査ですね」
「温泉?調査?」
「良いですねー!温泉!!」
「おんせんって何なのですか?」
「いいねー!温泉!たくや君一緒に入ろうね!」
皆んな温泉で浮かれてるみたいだけど、そこで調査って何するんだろ?泉質調査?




