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56話 魔法が使えない俺と神からの暴露

龍人族の催しから抜け出して、1人息をついてる時に現れたのは、自称神だった!


神っていうより女神?って感じか。


イメージと違うなぁ。なーんか軽いっていうかさ。


まあ、さっきの硬い言葉遣いよりはマシだけど。


「え、本当に神?自称じゃなくて?」

「疑うの草過ぎ。マヂで神だから!まー証拠無いし辛たん。あ、で!言いたい事あんの!」


明るいし軽いし、何言ってんのか意味わからんけど、とりあえず神は俺に何か言いたいらしい

。


「言いたいってなに?」

「アンタをこの世界に連れて来たのアタシ!」

「はい?この世界?俺この世界の人間じゃ無いってこと?」

「そそ!」


俺、今までの人生で一番びっくりしてるかも。


よく分からんやつから、俺がこの世界の人間じゃ無いとか、どういうことよ。


「えーっと、理解が追いつかないんだけど、なんで連れて来たの?」

「知りたいっしょ?簡単に言うと間違っちゃったってこと〜、ヤバいよね、ウケるwww」

「お前何言ってんの??は??」


頭おかしいのかコイツ。人違いで俺をこの世界に連れて来たって正気か?


しかも俺の記憶が正しければ、物心ついた時には師匠といたから、赤ん坊じゃねえかよ!


「え、何をどう間違ったらそうなんだよ!意味わからないんだけど!?」

「やー怒んないでよー!君のぱっぱにも、君の師匠にも言ってっからぁ!!」

「は!?みんな知ってるって!?てか、パパって俺の・・・」


師匠が知ってたのも意外だし、しかもなんだ?俺の父親だって?いたのか俺に?


「で!で!こっちの世界に来てもらった理由なんだけど・・・あ、んじゃ!」

「おい!待てって!!」


何故か急に消え始めた自称神。何かを言いかけて急になんで?


あ、あの2人きたのかぁ。


「たくやさーん!心配で来ちゃいましたー!」

「たくや君、お手洗い遅いよー!」

「ごめんごめん、ちょっとねー」


俺はまた2人に両腕を組まれて、会場に連行されるのだった。


◇◆◇


今俺は龍人族の宿泊施設。ベッドの上で考えている俺、


神、別世界、父親、打倒魔王。一気に情報が流れ込まれちまったから、頭がパンクしそうだよ。


でも、やるべきことは決まったかも?


魔王を倒したら、何かしら俺の事が分かるかもしれないし、別世界とか父親の件は気になるね。


それはそれとして。


「ねえ、ちょっと苦しいかな」


ベットの上に寝転がっている俺に、アンジェ、ニナ、ミュラの三人がくっついている。


そして、何故か部屋のソファに寝っ転がるサリスがいた。


「たくやさん、お構いなく〜」

「いつものことなのですよー」

「私がいた方が寝つきよくなるかなーと思って!」

「うーん、とりあえずミュラは耳舐めないで。すげえくすぐったい」


いつもアンジェとニナが一緒に寝てるから慣れたと思ったんだけど、ミュラが増えるといよいよ苦しくなってくる。


でも良い匂いなんだよなぁ。


話を変えてサリスに話しかけてみるか。


「サリスはなんでそこで寝てるの?」

「悪いか?私がどこで寝ようが自由だろ?」

「いや、自分の部屋で寝・・・」

「寂しいの!!1人は寂しいの!!みんなと一緒がいいの!!!」



いやなんかごめんって。


普段高圧的と言うか調子乗りというか、なんか面倒くさいのに、いざ芯を突かれるとこれだもんなぁ。


「あ、そうそう、たくや君ってあの時誰と会ってたの?私達が迎えにいった時」

「確かに、誰かとお話ししてましたよね?」


アンジェとミュラが思い出したように質問して来たな。


別に隠すことでも無いし伝えとくか。


「あー、なんか神様らしいよ?んで、俺が別世界の人間で、魔王を倒すために小さい俺をここに呼んだんだって」

「神様なのですか?」

「神様って『バレスク』様か?実在するんだなー」


サリス曰くこの世界の神は、『バレスク』らしい。


でも神って言っても、前に魔法の郷で出会った神と違うよなぁ。


「たくや君は他の世界から来たんだね。だから強いのか〜」

「神様とか他の世界とか、全然飲み込めませんけどね」


確かに、俺だって困惑してるんだから、これを又聞きしたところでそうでしょうよ。


ん、サリス?なに顎に手を当てて考えるフリしてんだ?


「でもあれだよな。他世界から来て魔王を倒すって、『英雄ゆうた』みたいだな」

「そうなの?」

「あぁ、彼も異世界から来てこの世界を救ったんだからな。今のたくやと同じだな」

「たくやはもしかしたら、ゆうたの子供か孫かもしれないな」


そうなのかな?


そうだとしたら、神が間違えたのって、そういうこと?

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