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第十九話

ブックマーク、評価ありがとうございます!...この話を書いてる最中に初めて気付きました。

今は王国に向かっている最中。

他の人達は馬で移動していつ中、俺は走っている。馬に乗るより早いからね、魔人の走り。


出発前、なんかマリーちゃんがしきりに自分の乗っている馬の後ろに俺を乗せようとしてきた。

いやあんた足折れてるんだから、俺が負担かけちゃ不味いでしょ。2ケツするにしても俺は男の騎士の後ろになるだろうし。


...いや違う、魔人を怒らせまいとご機嫌とりに必死なのかもしれないな。王女が率先して部下の指針となる。よくできた人だ。

あんまり俺も調子にのらないようにしよう。


とりあえずマリーちゃんの折れた足をどうにかする、という話になった。メイドが応急処置をしただけなので、ちゃんとした治療をしないといけない。

運が良いことに、王国へ行く途中に南の村とは別の村があるらしい。そこで足の治療と、ついでに物資の補給もしたいそうだ。

俺たちは別の村、サニー村へ向かって進路を変えた。


「着きました。ここがサニー村です。」

先導して道を案内していた20歳ぐらいの素朴な顔立ちをしたメイドが言った。名前はセリというらしい。何でも昔サニー村に来たことがあるみたいだ。

...うーん。磨けば光るタイプだな!あっキャロットちゃん、違うんです!これは浮気(以下略


因みに今回はしっかり人化魔法をかけている。学習しているんですよ、ワタシも。肌は人間そっくりの肌色で、黒目も白目になっている。髪色と瞳の色はそのままだ。


しかし村と聞いて、手作り感満載の柵に囲まれた寂れた場所を想像していたが結構活気があるなあ。村っていうかほとんど町じゃないか?


「サニー村は道が舗装されている珍しい村なんです。そのおかげで周囲の国や村と交易が盛んなんですよ。」

セリさんに説明してもらえた。へーやっぱり道路が整備されてると商人の移動がしやすいんだろうな。そんで物が集まって、人も集って発展すると。


「病院はこちらです。」

道路に感心してる場合ちゃう。メインはマリーちゃんの足を治しに来たんだった。

森で追手となんやかんやしてた時は、興奮してアドレナリンが出ていたのか足の痛みは平気そうだったけど、今は非常に辛そうだ。額に汗を滲ませながら「アピールしないと、アピールしないと。」と呟いていた。アピールシナイト?痛いの痛いの飛んでけ〜、みたいなこの世界特有のおまじないなんだろうか?


病院へ向かってる道中、軽く町中を見回す。

交易が盛んなこともあって露店が多く出てる。

おっ、あそこの串焼き屋美味そう!

あっ、つみれ汁を売ってるところもあるな!

思えば異世界来てから食い物食ってねぇ。魔人は飲まず食わずでも平気だとはいえ、俺は元人間だ!食い物を味わいたい!ここでたらふく食ってやるぜ!!


......お金は?

......所持金なくない?俺。

とんでもないことに気づいてしまった。

I have no money !!

護衛依頼引き受けた時に、前金でちょこっと現金を貰っておくべきだったか...。この村に日雇いバイトみたいなのがあればいいんだけど。


病院に着いた。結構大きい病院で、この町唯一の病院らしい。形態的には総合病院なんかな?

メイドに支えられて病院の廊下を歩くマリーちゃんを診察室に連れていく。


「開放骨折ですね。」

医者がそう言った。

あれ?ちょっと拙くないですか?

俺、昔バイクでこけた時になったけど、大体全治3ヶ月じゃん。もしリハビリとかも込みだともうちょっとかかるぞ。

詳しくはないけど、クーデターって阻止するのに時間が物を言うよね?

3ヶ月この村で待ちぼうけはよろしくないのでは?


「はいじゃあ治しますね〜。...癒しの光を。ヒール。」

医者の手が光った。そしてみるみるマリーちゃんの足が治っていく。

そういえばここは異世界でしたね。忘れてた。

...ちょっと気になったんだけど、魔法使う前に呪文唱えてたな。俺が人化の魔法使う時には言わない。俺の使う魔法と何か違いがあるのかな?


受付で代金を払い、病院を出た。


「いい腕のお医者様でしたね。」

「そうですな。詠唱破棄まで使っていらした。元はさぞかし高名な神官だったのだろう。この町で出会えたのはラッキーでした。」

メイドのセリさんとイケメン騎士カズラの会話だ。


今のが詠唱破棄ってことは本来はヒールという呪文はもっと長い詠唱があるんだろうか?


神官って職業があるってことは教会とか宗教もありそうだ。神官は引退したら医者になるんだろうか。

うーん。もっと人の常識を知らないといけないな。


「お腹が空いたわね。そろそろランチにしたいわ。」

「そうですねお嬢様。先程良さそうな店を見つけたのでそこにしましょう。よろしいですか?」

「ええ、いいわよ。」

違和感がないか、足を少し気にしているマリーちゃんが言った。


ま、マズいッス...。無一文なことがバレてしまう。

どうすれば...。


イケメンな北の魔人はグッドなアイデアを思いつくッ!!

①魔人はあんまり腹が減らないと言う。

②ちょっと村の周囲の安全確認をしてくると言う。

③この店の料理苦手だから、俺は別の店に行くと言う。

④正直に金がないと言う。現実は無情である。


①が1番現実的だ。一般的にも知られているとキャロットちゃんも言ってた。すんなりマリーちゃん一行も受け入れてくれるだろう。でもね...やっぱご飯食べたいです。まだこの世界来て何にも食べてないんです...。よって却下。


②は①がダメな理由と被ってしまう。飯を食いに行かないのはあり得ない。却下。


③は、せっかく店を見つけたセリさんに悪い。さすがに良心が痛む。ど、どうする?他に手立てはーー「着きました。」


...え?

「ここが先程見つけたお店、大衆定食屋、ロッコリーです。」


はっ、早すぎる!病院から店まで5分も経ってない!

し、しかも定食屋だと!?定食屋はいろんな種類がある!③の、この店の料理が苦手、という言い訳も封殺されている!



④正直に金がないと言う。現実は無情である。

......バカな。

こ、こんなハズでは...

ど、どうする...




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