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本が導く恋物語~その本どんな内容なんですか?~  作者: アマテン


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小学3年生:大地・雛菊・焔スイーツバイキングに①

12月15日


「うぅ、寒い」


 駅の木の下で手袋に包まれた手をもみながら人を待つ。近くの電光掲示板には今の気温が書かれており5℃。今週に入ってさらに冷え込んだね。


「大地君、お待たせしました」


 少し待っていると雛菊ちゃんがやってくる。今日は電車でスイートバイキングに行く予定だ。ただ今回は2人じゃなくて


「君が朝倉大地君ね。私は二階堂焔、今日はよろしく」


 雛菊ちゃんの友達の二階堂さんも一緒に行くことに。



雛菊視点



「そういえば雛、私ね昨日ヒビキデパート行ってたのよ」


 私の家で焔ちゃんと宿題を進めている時、ふと焔ちゃんが話を振ってきます。その内容に驚いてノートから顔を上げると私をからかう時の焔ちゃんの表情をしています。嫌な予感がします。


「ウィンドウショッピングしてる時、本屋さんに知り合いの顔を見つけたのよ。思わず写真撮っちゃった」


 すると焔ちゃんは携帯で撮った一枚の写真を見せてきます。そこには私と大地君が本棚で本を選んでいる姿が写っています。これはばれてしまいました。


「で、この男の子は誰なの?学校の男子じゃないよね?」

「本を取ってもらってるんですよというと信じてもらえますか?」

「難しいかな?雛の顔を見るとすごく楽しそうだもん。学校の男子ではあんな顔しないよね?」

「そうかしら?」

「で?」


 焔ちゃんは瞳を輝かせながら聞いてくる。これはごまかせないですね。私は大地君の出会いからいままでの思い出を話します。


「へぇ、短い間にすごく親しくなったわね。学校の男子とは違ってよほど気が合ったのね」

「確かに大地君と一緒にいると安心しますがそんなに学校の人たちとは反応が違いますか?」

「全然違うわよ、雛。学校の男子と話す時は無表情とは言わないけど興味ないみたいに接してるでしょ?表情を見る限りその大地くん?とは反応が違うわよ」

「それは近寄ってくる男の人たちは目が怖いんですもの」


 今まで話してきた男の人は同年代も含めて親の仕事の話や自分がどんだけすごいかなど私というよりお父様やお母さまに向けて話しているみたいです。子供心ながら分かります。でも最近はそれ以外に


「別の嫌な視線も感じます。こう、全身に気味悪い悪寒を感じる時があります」

「ああ、それは体が女の子らしく成長し始めたからね。私も時折感じるもの」


 私の疑問は焔ちゃんが指さしながら答えてくれます。指の先には最近膨らみ始めサイズアップした胸があります。そういえばクラスの男の子からたまにちらちら胸元を見られます。でも大地君からはそのような視線を感じないんですよね。


「ねえ、今度大地君と一緒に遊びに行こうよ。雛がそんなに気を許してる男子って気になるし」

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