小学三年生:雛菊の誕生日②雛菊への誕生日プレゼント1
11月23日金曜日夕方
「お邪魔します」
「いらっしゃいませ、大地様。お嬢様は部屋にいますよ。案内します」
六郎さんに案内され雛菊ちゃんの部屋へ向かう。
「六郎さん、例の準備は大丈夫ですか?」
「はい、全て万事つつがなく」
「それはよかった」
六郎さんとは雛菊ちゃんの部屋の近くでわかれ
コンコン
「はい」
「大地だよ」
「どうぞ、入ってください」
雛菊ちゃんの許可をもらって部屋に入る。
「誕生日おめでとう、雛菊ちゃん」
「ありがとうございます、大地くん。わざわざ来てくれてありがとうございます」
「一番仲がいい友達だからね。はい、誕生日プレゼント」
カバンからラッピングされた袋を取り出し渡す。雛菊ちゃんは嬉しそうに受け取り、
「中身見ていいですか?」
「いいよ」
ガサゴソ
「これは水筒ですか?」
「うん、よく一緒に外へ出かけるでしょ?その時水筒があればいいなって話してたでしょ?これは魔法瓶で容器内の温度を長時間一定に保てるから暖かい・冷たいどちらの飲み物も飲めるよ」
「ありがとうございます。こんどこれをもってどこかに行きましょう」
雛菊視点
「お誕生日おめでとう、雛ちゃん」
「おめでとう、雛菊」
「「おめでとうございます」」
テーブルにはたくさんの料理と中央にはバースデーケーキが準備されており、お母様やお父様など皆さんからお祝いの言葉をもらいます。私の家では誕生日の夜は家族でこのようにお誕生日会を開いてもらえます。今年はおじいさまやおばあさまの予定が合いませんでしたが事前に電話と誕生日プレゼントをもらっています。
最近の話や大地君の誕生日プレゼントなどの話を進めつつ食事は進み、デザートのバースデーケーキを食べていると
「時間もちょうどいいわね。はい、今年の誕生日プレゼントですよ」
「ありがとうございます、お母様」
今年のお母様の誕生日プレゼントは2本の香水です。
「雛ちゃんもそろそろこういう少し高価な化粧品を使ってもいい年ごろだと思うわ。中身の香りはピンクローズとラベンダーよ。大地君とのお出かけに使ってみるといいわ」
試しに手首にシュシュと掛けてにおいを確認します。お母様が高価というだけあって、私が普段使っている香水より透き通るようなにおいがします。
「次は俺だな。まずはこれだ」
お父様が渡してくれたのは2本のゲームソフト。どちらも私が持っているゲーム機で遊べるパッケージで
「お父様が選んでくれたんですか?」
「ああ。大地君に雛菊が好きなジャンルとかアドバイスを聞きながらね」
なるほど、納得しました。大地君のことですから大まかな情報をお父様に与えて、お父様自身が考えて買ってくれたのでしょう。
「ありがとうございます」
「どうやらご希望に沿ったようだね。よかった、大地君は正解を教えて売れなかったから。さてもう一つプレゼントはあるんだ。持ってきてくれ」
お父様が合図を出すとお手伝いの人が2mほどの巨大な箱を荷台に乗せて運んできます。あれは何でしょう?




