小学三年生:雛菊の誕生日①総一郎さんと買い物
11月1日
「今日は付き合ってくれてありがとな、大地」
「大丈夫ですよ、僕も誕生日プレゼント探そうと思ってたんで」
雛菊ちゃんのお父さんの総一郎さんと一緒にヒビキデパートに来ている。今日の目的は11月23日が誕生日の雛菊ちゃんの誕生日プレゼントを探しに来たんだ。総一郎さんは周りに雛菊ちゃんと年齢が近い人がおらず、相談相手が僕ぐらいしかいないらしい。
「何を送るか決めてるかい?」
「お互い本をよく読むから本関連か、遠くに遊びに行くから旅行関連の何かを探そうと考えてます」
「ふむ、私はぬいぐるみやゲームを買ってあげようと思ってるんだがどうだろう?」
「いいと思いますよ。ならおもちゃに行ってみましょう」
最初の目的地は2階にある大きなおもちゃ屋『ロイザラス』のゲームコーナー。
「いっぱいあるな、どれを買うべきか?」
「雛菊ちゃんの持っているゲームは総一郎さんたちが勝ったんじゃないんですか?」
「何を買ったらいいかわからないからお金を渡して雛菊に買ってもらっているんだ。ゲームに詳しくない私たちが買うよりいいだろ?」
「なるほど。それなら今回はいつもより喜んでくれますね」
「そう思うかい?」
「はい。だって自分のことを考えて買ってくれたんですよ。喜ぶに決まってるじゃないですか」
「そうか。じゃあ、大地君ゲームについていろいろ教えてくれないか?」
「いいですよ。まず雛菊ちゃんが持ってるゲーム機は・・・」
総一郎さんに雛菊ちゃんが持っているゲーム機やカセット・好きなゲームジャンルなどを教える。総一郎さんはメモ帳にメモを取りながら棚を見て僕にいくつか質問する。実は雛菊ちゃんが興味を持っているカセット知ってるけど、総一郎さんが悩んで買うゲームのほうが嬉しいだろうから黙ってよう。
ゲームコーナーの後はぬいぐるみコーナーへ。
「よく出張帰りのお土産としてぬいぐるみは買って帰ってるんだ」
「部屋にいっぱいありますもんね。雛菊ちゃんも嬉しそうに飾ってましたよ」
「そうか。でも誕生日だろ?何か特別なものを送りたいんだ。でも高級ぬいぐるみを送ると雛菊の性格上ショーケースに保存して観賞用として飾られるだろ?それだと何か違うだろ?」
さすがお父さん。雛菊ちゃんは異本的にTPOに従って超高額のアクセサリーとかバッグはふだん使わないんだよね。だったら
「アニメでクッションが好きなヒロインに主人公が大きなプレゼントボックスを開いて大きなクッションを送っているシーンがあるんですよ。それを再現したらいいのでは?」
「なるほど、巨大なぬいぐるみをプレゼントボックスをほどいたら出てくるようにすればいいんだな?ならぬいぐるみはあそこ、プレゼントボックスはあそこに頼んで屋敷のあの部屋に・・・」
総一郎さんはぶつぶつ考え出していくつかの場所に連絡する。その間僕もいろいろ見て誕生日プレゼントの候補を考える。これいいのでは?
「待たせてすまんな、大地君。でもいい誕生日プレゼントが買えそうだ。そっちは決まったかい?」
「はい。こういう系で選ぼうと思ってるんですが」
「なるほど。ならいいお店を知ってるぞ。早速向かおう」
雛菊ちゃんの誕生日までもう少し




