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本が導く恋物語~その本どんな内容なんですか?~  作者: アマテン


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雛菊ちゃんとおばあちゃんの家に㉓田舎の夏祭り:型抜きとイチゴ味の綿あめ

雛菊視点


お店の人から型抜きをもらい近くのテーブルに座ります。絵柄は猫です。


「こういう感じにつまようじで余分な部分を崩していくんだ。このシートみたいに全部崩せたらさっきのおじちゃんに見せて」


 テーブルの上にはそれぞれの絵柄の削る部分が黒く塗りつぶされておりとても分かりやすいです。猫の絵柄は周りの部分を崩す一番簡単な難易度です。つまようじで


トントン


崩したい部分をつついてみるとパリッときれいに分断されます。なるほど、こんな風に割れるんですね。何度かつついてわかりましたがつつく位置・角度・回数などの条件で割れ方が変わるみたいでとても難しいです。そのまま5分ほど集中しまして


「できました」

「じゃあ、おじさんに見せに行こう」


うまく崩せたので完成した型抜きをおじさんに見せる。おじさんはかたぬきをじっと細部まで見て


「うん、合格だ。この棚から一つ報酬を選んでくれ」


えーと、この飴をもらいましょう。猫の絵柄は丸い部分が多かったので、今度は細い線が多いイカの絵柄に挑戦します。




「今度は何か食べようか。何が食べたい、雛菊ちゃん?」

「綿あめがいいです」

「ならあそこだね」


僕らが向かうのは甘いにおいを発するわたアメ屋さん。都会ではキャラクターの袋に入れたりして店の前に並べているけど、ここの屋台では看板に『わたがし』と書かれているシンプルな店構え。


「個々のお店のわたアメは特別美味しいんだよ。使ってる砂糖もわたアメ専用に品種かいりょを進めたり調理工程を研究してるんだから」

「いらっしゃい、大地君・雛菊ちゃん」

「あばちゃん、わたアメ頂戴」

「何味がいいかしら?」

「え?味があるんですか?」

「そうだよ。ここはで使われる砂糖はサトウキビだけじゃなくて果物からも作ってて、砂糖なんだけど味が違うんだよ。じゃあ、スイカ味ください」

「では・・・イチゴ味をお願いします」

「ちょっとまってね」


おばさんはわたアメ機の電源を入れ原料である砂糖を入れる。すると多数の糸がわたアメ機の中に現れる。甘いにおいが一気に広がるんだけど


「ほんのりイチゴの匂いがします」


雛菊ちゃんの感じた通り、わずかだけどイチゴの匂いがするね。おばちゃんはそのまま竹の棒をぐるぐる回しわたアメを作ると雛菊ちゃんに渡す


「食べてみなよ、雛菊ちゃん。作りたてがおいしいんだから」


雛菊ちゃんは勧められるまま一口食べてみる。


「イチゴの甘みがします」


 そのまま食べ進める雛菊ちゃん。気に入ってくれたようでよかった。早く僕のもできないかな

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