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本が導く恋物語~その本どんな内容なんですか?~  作者: アマテン


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雛菊ちゃんとおばあちゃんの家に⑮川辺に到着

タヌキチと別れ小川が流れている森に入る。雛菊ちゃんはここまで深い森に入るのは初めてのようであたりを興味深そうに木々を見ている。


「あ!」


先導している瀬奈が何かを見つけ茂みを突っ切りどこかへ向かう。


「ほら!」


戻ってきた瀬奈の手の中には


「これはカブトムシですね」

「うん。樹の樹液をなめてるのを見つけたんだ。都会じゃ珍しんだよね」

「ええ。初めて見ました」

「クワガタもいるはずだけど見つけたら見せてあげるね」

「ありがとうございます、瀬奈ちゃん」


 瀬奈は今までの道中ですっかり雛菊ちゃんになついちゃった。雛菊ちゃんも最初は緊張してたけど今は普通に接してる。二人の相性はいいみたい。青々と茂った木々により太陽の光は遮断されて、そよ風も気持ちいい。


「あ、雛菊おねえちゃん。野イチゴだよ」


瀬奈が雛菊ちゃんの手を引っ張って駆け出す。その先には小さな青い実を宿した茂みがあり瀬奈が一つ手でつかみ口に含む。


「うん、甘い。ほら二人とも食べてみて」


瀬奈に促されて野イチゴを摘んで食べてみる。


「野イチゴって初めて食べますがこんなに甘いんですね」

「東京で野イチゴのケーキ食べたけどここまで甘くないんだよね。それに体が疲れてるかより甘く感じるのかもね」

「なるほど、そうかもしれません」


そして


「うわあ、ここが森の中の川なんですね。小説もこうだったんでしょうか?」

「もうちょっとファンタジー要素は強いかもしれないけどね。参考にしたのはこんな景色かもしれないね」


目的地である森の中の川辺にたどり着く。流れはそこまで強くなく、水底も浅いところから深いところもあり周辺の子供たちの遊び場となっている。まあ、今は誰もいないけど。


「」


瀬奈は普段着のまま小高い崖の上から水底の深い場所へ向かって飛び込む。


「二人とも気持ちいいよ」


瀬奈が川面から手を振る。


「ここから飛び込むんですね?」

「無理なら飛び込まなくていいからね」

「いえ、せっかくですから挑戦してみます。ちょっと待ってくださいね・・・えい」


雛菊ちゃんは息を整え飛び降りる。確かにここの崖1Mほど高さがあるから怖いよね。


ポチャン ザバァ


「気持ちいいです」


すぐに水面に上がりゆっくり泳ぎ始める。初めて飛び込むから怪我とかしないか心配だったけど大丈夫みたい。じゃあ僕も飛び込もう。


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