25話 失った物
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( ・ω・)
レティシアと出会ってだいたい3ヶ月くらいだろうか…
彼女はいつも元気すぎるくらいで少しやんちゃな所もあるけど誰かを思って動ける人間だった
僕に優しくしてくれて撫でてくれてもしかしたら彼女に恋をしていたのかもしれない…でも僕の姿は人間ではなく魔物に似た種族ゆえに諦めていたのかもしれない
でもどんな形であっても僕は彼女の傍にいたかった…はずなのに…
「お嬢様ぁーーーー!!」
突然僕の横を風が通りすぎたと思ったらレティシアを抱えているアンが見えた
「ーッ!」
何をやってるんだ!僕はまだ助かるかもしれないんだ!!
レティシアの傍に最高速度で移動した屋敷の物が少し吹き飛んだけどそんな事は気にしている暇は無かった
アンは彼女の頭と足を持って懐に持っていたポーションを傷口に掛けたが少しレティシアが光ったが変化はみられない…
どうして彼女が倒れてるの?
どうして彼女の体に穴があいているの?
どうして彼女に血がついてるの?
どうして彼女が目を覚まさないの?
どうしてアンが泣いてるの?
どうして彼女が息をしていなの?
どうして彼女と僕を繋ぐ魔力の糸が切れたの?
どうして彼女が死んでいるの………?
どうして…どうしって…どうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうして!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
「答えなさい!!カリオスさん…いえカリオス!!どうしてお嬢様をころしたんですかぁ!!」
レティシアをゆっくりボロボロになったソファーに寝かせ今にも走り出そとするアンが泣いているような叫びが聞こえたような気がした
「フォホッホッ…なぁに…ちょいとそこの聖獣とそこのお嬢さんがのぉ契約をしておってのぉ~儂が契約するにはじゃだったんじゃよ」
何を言っている…??この人はそんなことの為に彼女を………
「儂は最初にお嬢さんに契約を切ることを勧めたんじゃよ?儂だってかつてパーティーを組んでいた者の娘じゃ本当は殺すつもりは無かったんじゃが…」
うるさい…
「だがの…お嬢さんは拒んだのじゃ「ノールは私の家族なんだから死んでも渡さない!!」ってのぉ…それで本当に死んだら元もこうもないと思うのじゃがの~」
うるさい…
「カリオス!貴方わぁ!貴方だけわぁ!許さない!!ボロボロにアンをなったを助けてくれた!そんな心優しいお嬢様を殺したカリオス!!貴方だけは許さないっです!!」
「フォホッホッ…まぁそうなるよのぉ~だが…」
カツン…
持ってた杖で床を軽く叩くとカリオスに向かって来ていたアンの足元に魔方陣が現れた
「こっこれは!」
「フォホッホッ…感情に流されるから簡単なトラップに引っ掛かるんじゃ…昔と変わらず成長しとらんの~」
魔方陣が光るとアンが苦しみだし紫色のキラキラした物がアンからカリオスの元へと向かっていった
「キャアアアアアア!!」
「ホッホッホ…やはりお主の魔力はまずいのぉ~やはりこの中に入れとくか」
うるさい…
カリオスは懐から水晶を取り出しアンの魔力が水晶に入っていき透明だった水晶が紫色に変わった
「ほう…戦闘後にこの魔力の多さとは成長はしたみたいじゃが…他は変わっとらんのぉ~だから守れないんじゃ」
ドサッ…
魔方陣が消えるとアンが床に倒れた
「フォホッホッ!!やっと二人っきりになれたのぉ~ああもうすぐ儂の長年の夢が叶う!」
うるさいっ!
「さぁ儂と契約をするのじゃ…抵抗してもよいが結果は分かりきっておるがの!お前さんを鑑定して強さは分かっておる!お前さんはレベルが35だったかの?儂はAランクのレベルが68じゃ…絶対に儂には勝てん」
うるさい…黙れ……もうどうでもいい…
僕が好きな彼女はもういないもう動かないんだ…
誰のせい?誰が殺した?
目の前にいるコイツだ…コイツが僕の幸せを奪った…コイツが憎い…憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
『いけません!!それ以上は!』
もう何も聞こえない…何も感じない…
でも…やるべき事は分かる
コイツヲコロセバイイ
称号【大罪:憤怒】を獲得しました
よって【大罪スキル:血の宴】を獲得しました
定番の大罪です(`・∀・´)




