第46羽 兄弟喧嘩?
少し遅れました
入れたのはいいんだけどさ、何故王城の中まで連れて来られてんだ僕たち?
イースターさんと、リュウネが旧友に会って話しに花を咲かせていたので、そのまま一緒について行ったから、こんな状態なのだが。
「あぁ?!うちの坊ちゃんに譲ってくだせぇよぉ」
「あぁ!あっしらの兄貴が親父さんの、後を継ぐに決まってるやろが!」
「あぁ?!」
「あぁ?!」
たぶんヤッキーさんの子分と、弟さんの子分が跡目争いで、内戦が今にも始まりそうな雰囲気があった。
みんな着物と刀を腰につけるという、日本のヤクザを少し古臭くさせた格好をしていた。
そんな中、当人たちは、仲良く酒を交わしている。
「やぁあー元気でいいなぁーなぁ、弟よ。」
「はい、兄さん。」
「そういえば兄さん、そちらの方たちはどなたでしょうか?」
「あ、そういえば名前聞いてなかったっけかなぁ?」
「今頃かよ!」
「まぁ、そう怒らんでさぁー、ほら自己紹介しようぜぇーーひっく」
ヤッキーさんの方は、今度からバカとヤッキーでバッキーと呼ぶことにしよう。
よくもこの交戦状態の最中に、自己紹介なんて始められるものだ。
「俺はこの国ひっく……みんなの親分ヤッシー・サウスミッドだ!ひっく……」
あの酒に強そうなほど厳つい顔してんのに、どんだけ酒に弱いんだか……そういえば、あのお酒の匂いって……
「私は兄さんの弟、カリス・サウスミッド」
手帳を開きながら、眼鏡を少し上げる。
どうやら忘れないように、メモとるようにしているようだ。
「俺はターザニアン・ドンキング、あそこに見える森に住む、野生児だ!」
「あたしはウーラン・ドンキングよぉ♡」
うんふぅ♡と、ウインクをする。
女の子でいいんだよね……それじゃあ、次は僕の自己紹介か。
「僕は香月 莉緒、兎のイースターさんの夫です。そしてこの子が、僕とイースターさんの娘の……」
「ソニカだよぉ〜〜!」
ソニカはぴょんっと、飛び上がり元気に返事をする。
「きゅ」
イースターさんはただ鳴いただけだった。今はそれどころではないのだろう、目の前にある果物の山にかぶり付いている。
口周りを赤くして、きゅっきゅっきゅ言いながら、嬉しそうに食べている。
後で拭いてあげよう。
「私は黒兎」
黒兎は素っ気なく名前だけを言った。
「最後はあたいね!あたいは、リュウネ・ドラグニエィト=ドラグーン1世や!此処とは真逆の北の地をおさめてます、よろしくやろうや」
以外にキッチリしてんだよな。流石王様ってところか。
自己紹介も終わり、僕たちはご飯を食べる。
「おぅら!」
「く!」
もう止めて上げればいいのに、みんなボロボロだよ。もう見てられない……
弟さんが僕よりも先に、立ち上がった。
「おいお前ら!私はこの国の王様になんてなったりしねぇ!」
「親分何故、何故そんなことを!」
「みんなの親分ってのはな!バカでむっ鉄砲で、決断力のある男がやるべきなんだよ!私はその参謀になりたい!」
「親分、くそっ!親分がそこまで言うなら、俺たちは従うしかねぇ……」
「分かってくれたか、だがお前たちが私を慕ってくれる気持ちは、バッチリ届いたぞ。」
「親分。゜(゜´Д`゜)゜。……やっぱり、親分は俺たちの親分だぁーー」
「何処までだってお供させて頂きます!!」
「すいやせん、この国のことをそこまで考えていたとは、あっしらも頭がたりていやせんでした」
子分たちが手と手を取り合った。
畳の上に胡座をかく弟さんの子分たち、バッキーさんの子分たちも胡座をかく。
子分さんたちが座ると同時に、扉の外で待っていた待女さんたちが、料理とお酒を持ってくる。
その料理は簿たちにも運ばれてくる。その中には、僕が求めていたあれがあったのだ。
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