◆『妄想図鑑』◆ No.024:キャベ神
『妄想図鑑』もダークにΣ('◉⌓◉’)
『妄想図鑑』を開いた瞬間、古代の文字や奇怪な記号とともに、黒い影が現れた。それは次第に緑色の光をまとい、まるで何かを守るように、俺の前へと立ちはだかる。
そして――。
そこに現れたのは、キャベツを思わせる緑と黄色の装甲を身にまとった、一柱の女神だった。
■ 分類名:ゴクトー意志守護型・妄想神
■ 妄想発動条件:対象者の生命維持に関わるほどの極度の胃痛と、その苦痛に抗おうとする強烈な「生存意思」が発生した場合。
ただし、単なる胃痛では発動しない。
『江戸っ子鼓動』が『妄想図鑑』を開き、ゴクトー自身の『まだ倒れるわけにはいかない』という意思と、妖精龍コガラが、『あるじーー!』と叫ぶ声が、妄想図鑑に記録された場合のみ、妄想体を現実へと引きずり出すことが可能である。
■ 通称:「胃の腑の守護神」
■ 二つ名:「黒神のキャベシン」
■ 自称:「ゴクトーの胃と意志を守護する神」
なお、本人は自らを「キャベ神」と名乗るが、その名称の由来については一切語ろうとしない。
■ 外見特徴:キャベツの葉を想起させる、緑・黄・白を基調とした神代装甲を全身に装着している。
胸部装甲には巨大な円形紋章が刻まれ、そこには――『キャベ神』の文字が浮かび上がる。
ベージュの髪を巻貝のように束ね、黒い肌に琥珀の瞳、白い眉とまつ毛が印象的。ゴクトーを見つめると頬と唇はレッド・ローズに染まる。
肩部には葉脈を思わせる装甲――たおやか、かつ豊満な胸元には『キャべ神』の文字が浮かぶ。
X型の銀のへそピアスに、獣皮を思わせる腰巻き。
白のガーターに網タイツが黒い肌を際立たせ、装甲と同じ紋章が浮かぶヒールを装備。
手足には緑色のガントレットを備え、盾を携える。
盾には、キャベツの葉を象徴する三色が描かれている。
最大の特徴は、その全身から放たれる『生命力を象徴する緑色の神気』。その姿は女神でありながら戦士でもあり、あらゆる外敵から「守る」ことだけに特化した存在である。
■ 内面・キャラ性:基本的に無口。
感情を大きく表に出すことはなく、常に冷静沈着。
しかし、その行動原理は極めて単純である。
「ゴクトーを守る」
それだけ。
ゴクトーの生命を脅かすものに対しては、相手が何者であろうと容赦しない。
なお、本人にとって「胃」は単なる臓器ではない。
ゴクトーが生きるための核。
したがって胃を傷つける行為は、キャベ神にとって、ゴクトーそのものを傷つける行為と同義である。
また、キャベ神自身はゴクトーの妄想から生まれた存在でありながら、ゴクトー本人の命令を待たずに行動することがある。
それは、「守るべき意志が、本人より先に動いた」ためである。
■ 神代魔法との関連:神シロから与えられた神代のギフト――『妄想図鑑』に記録された妄想体。
本来、妄想図鑑に記された存在は、その頁に記録された「妄想」に過ぎないが、ゴクトーや、監修である『江戸っ子鼓動』が呼び出せば顕現する。
しかしキャベ神は、ゴクトーの強烈な生存意思プラス――『江戸っ子鼓動』、妖精龍コガラの叫びの作用によって、妄想と現実の境界を突破。
《具現想霊》という極めて特殊な神代現象を引き起こした。
その結果、キャベ神は実体を得て、現実世界へ干渉することが可能となった。
■ 関連呪式:【キャベ・リペア】
損傷した肉体を「本来あるべき状態」へと修復する神代呪式。
特に内臓への適性が極めて高い。
対象の身体を治癒するのではなく、損傷する直前の状態を読み取り、そこへ強制的に戻す。そのため、通常の回復魔法では治療できないほどの損傷であっても、「本来の形」が残っていれば修復可能。
【創世回転・翠玉の御技】
世界を塗り替えるほどの圧倒的な美しさを兼ね備えた神の舞。範囲5m以内に展開される治癒魔法。その風圧はパメラの胸の揺れ、『爆弾』にも匹敵する――『江戸っ子鼓動』の走り書きより。
■ ステータス
攻撃力:★★★★☆
防御力:★★★★★
生命力:★★★★★
治癒力:★★★★★+
神代適性:★★★★★
胃腸保護性能:∞
特殊属性:守護・修復・生命
■ スキル一覧:
【胃神守護】
ゴクトーの胃に対するあらゆる損傷、異常を感知する。
【胃界修復】
破損した胃を本来の状態へと復元する。
【神代装甲】
神代の力によって形成された特殊装甲。
物理攻撃・魔法攻撃双方に対して高い耐性を持つ。
【キャベ・バリア】
巨大な盾を展開し、対象者への攻撃を遮断する。
【意志の盾】
守護対象者の「生きたい」という意思を力へ変換する。
対象者が諦めない限り、防御力が上昇する。
【パキリ返し】
破損した肉体を、まるで折れたものを元に戻すかのように強制修復する。
――その際、「パキリ!」という妙に小気味よい音が鳴る。
■ 備考:
キャベ神は、ゴクトー本人が意図して創造した存在ではない。
『江戸っ子鼓動』がゴクトーの危機を察知し、『妄想図鑑』を開こうとしたこと。そして、妖精龍コガラの涙と叫び。
さらに、ゴクトー自身の強烈な生存意思が重なったことで、偶発的に誕生したと推測される。
つまり――「ゴクトーを助けたい」という意思そのものが、神として形を得た存在。なお、キャベ神の顕現後、ゴクトーの胃は物理的に修復される。
治癒というより、「折れていたものを元の位置へ戻した」という表現が最も近い。そのため治療を受けた本人には、しばらく何が起きたのか理解できない可能性がある。
■ 図鑑メモ:
「胃が痛ぇなら、胃を守る神を出しゃいい」
誰がそう考えたのかは不明。しかし、その無茶苦茶な発想こそが、『妄想図鑑』に新たな頁を生み出した。
――キャベ神。
それはキャベツの神ではない。
ゴクトーが倒れないために生まれた神。
傷ついた胃を癒やし、折れた意志を支え、最後までゴクトーの生命を守り抜く――「意志の守護神」である。
なお。
キャベ神が現実世界へ顕現した直後、最初に発した言葉は――「……回るわ」だったという。
何で回ったのかは、現在も不明である。
――『江戸っ子鼓動』の独白より。
ビジュアル解禁!
「……これがダーク?」と言われるのはごもっともですが……。
頑張ってもこのぐらいしか書けないのです。コメディが抜けない私(T . T)
続きも読んでいただけたら嬉しいです。
ブックマークをつけてくださった方には、心より感謝を!☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆




