◆『妄想図鑑』◆ No.22:ヴォルフスペード
開かれた『妄想図鑑』の1ページから顕現した黒のバックスキンスウェード。
ゴクトーの鮮血を受けたその瞬間ーー
黒革に宿っていた妄想は、新たな生命として胎動を始めた。
◾️外見特徴
月光を思わせる青銀の長髪を揺らし、
鬼人族の証たる一本角を額に宿す。
妖しく輝く琥珀色の瞳は、
獲物だけではなく、主の心までも見透かすように細められていた。
漆黒の革鎧は肌へ吸い付くように身体を包み、
臍には鍵の意匠のピアス。
右腕には、
かつて己であった獣の仮面を抱え、
その牙は今なお獲物を求めるように鈍く光る。
もはや幻影ではない。
主の血が、
一体の眷属を生み出したのである。
■種族
鬼人族に昇華(妄想眷属)
■眷属名
ヴォルフスペード
■出現地
ゴクトーの妄想領域(契約の血盟成立後)
■ランク
SSS級眷属
■趣味
狩り、入浴、御朱印集め
■ステータス(契約補正あり)
【HP980】→ 鬼人族へ昇格し、肉体強度が飛躍的に向上。
【MP1500】→ 妄想魔力を自在に操る。
【STR920】→ 一撃で大型魔獣を叩き伏せる怪力。
【DEX890】→ 獣の俊敏さと鬼人の身体能力を併せ持つ。
【INT410】→ 主への忠誠を最優先に判断する。
【SEXY値∞】→ 鼓動曰く、「旦那の理性を削る最終兵器でやんす」
■スキル一覧
【スペード・オブ・ヴォルフ】
主の血を媒介に魔力を増幅。
契約者が近くにいるほど能力が上昇する。
【スペード・ドミネイト】
鬼人の色香魔力を解放。
周囲へ妖艶な色香を放ち、敵の戦意を削ぐ。
(効果:魅了)
【鬼姫覚醒】
一本角から妄想魔力を放出。
身体能力が大幅上昇。
【眷属契約】
契約者ゴクトーが倒れない限り、何度でも立ち上がる。
【死線返し】
ゴクトーの”死線”を逆利用。
敵の視線を奪い、動きを止める。
■特記事項(進化条件)
黒のバックスキンスウェードが、
契約者ゴクトーの鮮血を吸収。
妄想体から眷属へと進化。
さらに、オーガから鬼人族へと昇華に成功した。
なお本人は、
「主様の血……美味でした♡」
と笑顔で語っている。
■神代魔法との関連性
【闇伝・陸】
神代魔法の闇への適応。
さらに契約魔法との親和性が確認された。
『江戸っ子鼓動』の走り書きにはーー
「闇伝は始まりに過ぎねぇ。
旦那の妄想は、まだまだ化けるでやんす」
とだけ残されている。
■備考
「旦那ぁ……今度は眷属じゃなくて、
完全に家族になりやしたぜ」
大浴場に声を響かせ、監修の『江戸っ子鼓動』が、
涙を拭きながら親指を立てていた。
一方、黒のビキニ姿のヴォルフスペードが、
ゴクトーの腕を掴み、
「主様……お背中を流します……」
と、微笑む。
二人のことなどお構いなしに、
当のゴクトーは、息をつきながら『妄想図鑑』から目を離さなかった。
ーーこれは妄想ではない。血が紡いだ契約。
ゴクトーの妄想図鑑に刻まれた、
”進化”を果たした新たな眷属の1ページだ。
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