護衛クエスト5
あれから三週間。
護衛依頼を受け続けて領内の野盗を殲滅した事で青春騎士団はエストの街有数の冒険者チームとなっていた。
依頼で得た報酬で装備を整えると、メンバーはハッキリと体感出来る程に強くなった。
青春騎士団の入団希望者も増え既に十六人の大所帯だ!
報酬が割り増しな指名依頼も次々飛び込む様になりさらに収入が増え、その報酬で更に新しい装備を揃える。
加速度的に青春騎士団は強くなり、俺が居なくても依頼を楽にこなせる程に強くなった。
そしてニケさんは更に俺に懐く。
いつも俺の傍らに居て纏わりつくニケさん。
まるでペットの犬に懐かれてる感じに近い。
これが愛されてるって事なのかな?
俺の心はいまだかつて無いほどの幸せで満たされていた。
そんな俺を見て、仕事を終えたアレスさんが話しかけて来た。
「たまには二人だけで飲みに行こうぜ!」
いつもはチームメンバー全員で飲みに行くのが恒例になってたのに、随分と珍しい事もあるな。
俺はアレスさんに連れられて落ち着いた雰囲気の料理屋で食事を取っていた。
アレスさんは満面の笑みで俺に酒を勧める。
「タナオカが俺のチームに入ってくれて本当に助かる。お前が居ないとこのチームは成り立たないな。あはは」
「最近は装備が整ってきたから俺が居なくても指名依頼をかなりサクサクこなしてるじゃないですか。俺もアレスさんに誘われなければ冒険者としての今が無かったので感謝しています」
「そういって貰えると俺も嬉しい。今日はお前に話したい事が有ったから呼んだんだが、俺は回りくどい事を言うのが下手だから単刀直入に言うぞ。ニケを嫁に貰ってくれないか? あいつお前の事を本当に好きらしいんだよ」
「俺もアレスさんに話さないといけないと思ってたとこなんです。ニケさんをお嫁さんに貰えませんか?」
「おう! そうかそうか! じゃあ話は纏まったな。じゃあ来週にでも式を挙げるか!」
「よろしくお願いします」
俺とアレスさんは兄弟の杯を交わす。
アレスさんは俺とニケさんの結婚を心から祝ってくれた。
これから俺も家族持ちか。
ニケさんとの家庭。
悪くはないな。
楽しくなりそうだ。
そんな事を考えながら、幸せ一杯の気分で宿に戻る。
宿に戻ると宿屋の親父が俺に声を掛けてくる。
「若い女の人が来てますよ。普通の宿屋なんで夜中に大きな声を出してあんまりエキサイトしないでくださいよ」
もしかしてニケさんが来てくれたの?
早くも新婚生活かよ。
ニケさん気が早すぎる!
まあ、いいけど。
全然OKですが!
俺が部屋に飛び込むとそこにはニケさんがベッドの上に座ってた!
俺はベッドにダイブし、ニケさんを押し倒した!
いや、押し倒そうとしたんだよ!
俺はニケの顔を見て血の気が失せた!
え!
え~~~~~!
まさか!
なんでここに?
「やっと見つけましたよ!」
ベッドの上にはニケさんでは無く、なぜかアウ王女が座っていた!
すいません、また嘘つきましたw
クラスメイトじゃ無く王女さんが現れました。




