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ケモミミ探検記  作者: 白柴える


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7/10

7わん


「――ようこそ、はじまりの村ギルドへ」


「わっふん!」


 ――さまざまな獣人で賑わうギルド1階カウンター。


「私は受付のキューです。

 まずはあなたの名前を教えてください」


「しぃちゃん!」


「シィさんですか?」


 シマリスのような小柄で可愛らしい獣人がカウンターで首をかしげる。


「しぃちゃんはしぃちゃん!」


「うーん、本当にしぃちゃんさんで登録してよいですか?」


 困ったようにまた首をかしげる。


「わふん!」


 だっておねぇちゃんが呼んでくれたもん!


「⋯⋯わかりました。年齢はおいくつですか?」


「しぃちゃんは4さいって、おねぇちゃん言ってたよ」


「⋯⋯4歳ですか?さすがにそれは無理がある気がしますが」


「だって4歳だもん」


 たしかに幼いしゃべり方だけど⋯⋯

 どうしようと首をかしげる受付のお姉さん。


「⋯⋯わかりました、それで登録します」


「わふっ」


「それではランクについて説明します。ギルドでは、依頼内容によってランクがあります。今回の依頼はBランクとなります。」


「びーらんく?」


「はい、こなした依頼によって冒険者ランクも上がります。通常はギルドに登録してから、依頼を受けてFランクから上がっていきます。」


「わふーん、しぃちゃんよくわかんない」


「えーっと、こういう感じですね」


 キューが紙に三角を書いてくれた。


「この三角の一番下がFです。上の段に上がるごとにE、D、Cとどんどん上がっていきます。」


「わふっ、わかりやすーい!一番上は?」


「Sランクですね」


「わぁふー、すごーい!しぃちゃんは?」


「今回Bランクの依頼を1つ達成したので、Bになります」


「スキルあがったかな?」


「では、見てみますか?」


「わふ?見れるの?!」


「えぇ、ギルドではこういった魔道具を使って自身のステータスを閲覧することができます」


 カウンター下から、四角い画面を出してきて見せてくれた。


「この板に手をかざしてください」


「わふっ」


 しぃちゃんが手をかざすと、画面に文字が浮かびあがってきた。


「――これはっ」


 ――――――

 名前 しぃちゃん(4)

 種族 獣人(柴犬)

 LV 15(↑10up)

 HP 950/1048

 MP 98/101

 

 ―スキル―

 イメージ召喚魔法Lv2(↑1up)

 ファングバイトLv3(↑2up)

 咆哮Lv2(↑1up)

 威嚇Lv2(↑1up)

 追跡Lv2(↑1up)

 強靭な牙Lv3(↑2up)

 獣化Lv1

 もふもふ肉球Lv1

 自給自足Lv2(↑1up)


 ―特殊スキル―

 *の声

 *の加護

 ――――――


「わふ?」


「スキルレベル上がってますね。それに特殊スキル持ち、見たことないスキルばかりです」


「ほんと?!わーい!」


「体力が平均的な犬族を大幅に上回ります。戦闘で利用したスキルはほとんどレベルアップしてますね。固有スキルの文字は認識できないですが、何かの加護をお持ちです。もふもふ?⋯だけよくわからないですね」


 板を見ながら首をかしげ、ブツブツ言うキュー。


「しぃちゃん、一番上までスキルあげるの!おねぇちゃんに会うために」


「一番上というと、Lv10ですね」


「わふっ」


「それならギルドで依頼を受けて、自分のレベルを上げたりスキルを多用するのがおすすめですよ」


「しぃちゃん、やる!」


 ピョンッピョンッ


「ギルドカウンターに相談いただくか、そこの掲示板にもメモが貼られます。現在はBランクまでなら受けることができますよ」


 掲示板の前には、人だかりができていた。


「しぃちゃん見るー!」


 掲示板まで駆けていくしぃちゃん。


「あ、ちょっ!決まったら依頼メモをカウンターまで持ってきてくださいねー⋯⋯大丈夫かなぁ」


 掲示板にはいろんなメモが貼られていた。


「えーっと、しーらんく⋯⋯まもののむれをたおせ?」


 よっし、これにしよー


 パシッ


 しぃちゃんがメモをとろうと手をのばすと、黒い何かにはたかれてメモをとられた。


「わふっ?!」


「これ、先に目つけてたから」


 そう言って、睨むのは黒い猫耳に黄色い目のキレイな女の子だった。


「そうなんだ〜ごめん〜」


「何そのヘラヘラした顔」


「わふ?!

 しぃちゃんヘラヘラしてないもん」


 うるうるした目で見ると、女の子は少しバツが悪そうだった。


「だって、しぃちゃん謝ったのに」


 周囲の痛い視線が猫耳にそそぐ。


「⋯⋯チッ、わかったわよ。今回は譲ってあげる」


「わふ?!いいの?!」


「うるさいわね、やりたくないなら私が「やるやるやる!一緒にやろうよ!」 


 遮るように手を握って、期待に目を輝かせるしぃちゃん。


「はぁ?」


 引き気味な黒猫さん。


「そうすれば、いらいもすぐ終わるし〜しぃちゃんはじめてなんだもん」


「いやよ」


「わふっ、おねが〜い」


 ⋯⋯


 またしても、周囲の視線が⋯⋯


「もう、わかったわよ!取り分は7:3。もちろんこっちが7いただくわ」


「わふっ!!やったー!」


 腕を組んでため息をつく猫耳と、うれしくて走り回る犬耳。


「私はミュウ、そっちは?」


「しぃちゃん!」


「はぁ、これよろしく」


 カウンターのキューに慣れた手つきで依頼メモを渡すミュウ。


「Cランクの魔物討伐ですね、ミュウさんと⋯⋯しぃちゃんさんで受付します」


「じゃ、明日依頼日時に現地集合で」


 そう言うと、黒いしっぽをイライラ振りながら颯爽とギルドを出ていった。


「わふ〜可愛いお友達できた〜」


 対するしぃちゃんはうれしそうにしっぽを振っている。


 えっあれで?!とギョッとするキューであった。


 つづく


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