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ケモミミ探検記  作者: 白柴える


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5/10

5わん


 ――迫りくる巨鳥




「しょうかん!」





 キラッ





 ――ドスッ




「ゴゲッ」


 大きな落下物が、コカトリスの背に刺さっている。

 円筒形の筒に剣のように尖った棒がついた大きな()()だ。



「悪い鳥さんにはぁ、しぃちゃんの嫌いなこれぇー!」



 白い影がコカトリスの背中の物体に飛び乗る。

 すると、その衝撃で透明な円筒形の筒がピストンのように下がっていく。




「コガ?!!?!」


 内部の液体が体内に注入されていく。

 コカトリスは驚いたような雄叫びをあげて暴れる。




「――はいはーい、痛くない痛くない〜

 起きたら全部終わってるからね〜っ」




 みるみる動けなくなり、フラフラしだす。


「コッ⋯⋯コッ⋯⋯ココ⋯⋯」





 ――バッターーーーンッッ


 とうとう倒れた。



「――たお、したの?⋯⋯」


「わふふっ」


 得意気な顔で、飛び乗りる。


「でも――何これ?」


()()()

 寝ちゃって何にもできなくなるんだよね〜」


「そうなんだ――

 ハハッ⋯⋯よかった助かっ――たぁ」


 気が抜けたのか、崩れるように倒れたエル。


「わふ?!エル?!!」




「おーい!!君たち大丈夫か?!」


 ギルドの冒険者たちが駆けつけた。


「エルがぁっっ、わふふわぁーん」


「ちょっと見せて!」


 羊のようなもふっとした女性がそう言って駆けてきた。


「息はある。極度の疲労と足の一部石化、大丈夫。これなら治るから」


 手当されながら、エルは運ばれていった。


「よがっだぁぁぁー」


 泣いてうるさいので置いていかれ、ギルドの冒険者たちから質問責めに⋯⋯


「コカトリス?!B級?!」


「きみたちが倒したのか?!」


「生きてるのか?!」


「うん、お注射して寝てるの」


 犬の獣人が巨鳥のくちばし付近に近づくと、たしかに寝息が聞こえた。


「B級の生け捕りなんて、すごいなおまえ!!」


「きみの名前は?」


「しぃちゃん」


「とりあえず、こいつはギルドで引き取らせてくれないか?」


「こかとりさん?」


「ああ、そうだ!暴れられないよう捕獲しておくよ」


 そう言うと手際よくコカトリスを縄で縛っていく。


「俺は副ギルド長のケイ、話も聞きたいし一緒にギルドにきてくれるか?」


 シェパードみたいな獣人がそう言ったとき、大きな唸り声が⋯⋯


 ぐぅぅ〜〜〜



「しぃちゃん、お腹すいたぁ」


「わははっ――朝飯まだだろ?ギルドで出すぜ」


「やったぁ〜早く行こー!」


 ダダダーーー!


 待てずに走っていく影。


「元気なやつだな〜」


 歴戦の冒険者たちも呆れる速さと体力。


「⋯⋯

 ちょっと待てー!!ギルドはこっちだ!」


 気づいたケイに追いかけられ、方向転換させられるのだった。




 つづく

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