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ケモミミ探検記  作者: 白柴える


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4/9

4わん


 頭につけた大きな赤いリボンは、白い耳と髪に映え、赤いワンピースに白いふりふりのエプロンは、まるでどこかの国から出てきたようなゴシックな雰囲気だった。



 ⋯⋯



 黄色い服は封印した方が⋯⋯



「声に出てるよー」


「わふっ」


 真顔で声に出ていた。





 ――それから3人で夕食を食べたあとのこと


「わあふー⋯⋯ママのごはんおいしかった〜」


「よかった〜♪」


「そういえば、これからどうするの?」


「うーん、頭の中の声さんが困ってる人いっぱい助けたら、おねえちゃんを呼べるって」



 呼ぶ??


「そのおねえちゃんっていうのは、実のお姉さん?どこかではぐれたとか?」



「しぃちゃん体動かなくて死んじゃって⋯⋯

 うぇーーんっ」


「えっあっ、ごめんごめん」


 頭を撫でて慰めると少し収まってきた。


「⋯⋯わぅっ、でもしぃちゃんがっ

 しょうかんのスキルいっぱいあげたら、おねえちゃん呼べてまた一緒にいられる!だからがんばるの!」


「召喚?まさか召喚士なの?!」


 この世界では召喚術の使い手は貴重。

 数が少なく、各国で管理している。


「イメージしてしょうかん!って言うと出てくる」


 キラッ


 ぼとぼとぼとっゴトッ


「いてっ、何これは?」


「ジャーキーとささみ♪おいしいよー、はむっ」


 これは⋯⋯

 すごすぎるのではないか


「⋯⋯じゃあ試しにさっき食べたものをイメージしたら、どう?出せる?」


「わうーん、やってみる!

 おいしいごはんーしょうかん!」


 ごとことっことっ


「おお!!「まぁ!」


 テーブルの上には、先ほど食べ終えた料理が並んでいた。


「わふーまた食べられるー!

 いただきまーふっ、ふもっもっ」


 かちゃっかちゃ


「すごい⋯⋯味もちゃんと再現されてる」


「こんな魔法みたいな召喚術見たことないわ〜」



 ――再び、食後


「困りごとなら、ギルドかな」


「ぎるど?」


「そそ、皆の依頼が集まってるとこで、うちもたまに魔物狩りの受けてる」


「いらい?」


「皆の困ってること」


「しぃちゃん、いらい!いっぱいやる!」


 興奮してくるくるくるくる回る回る


「わかったから落ち着いて」


「わふっ、ふんす、ふんすっ」


 興奮して鼻息がとても荒い


「じゃあ、明日連れてく」


「エルあんた、足大丈夫なの?私が行こうか」


「大丈夫大丈夫、近くだしチータ族は回復早いから」


「そう?」


「しぃちゃん、支えてあげる!」


「お願いね〜」




 ――次の日の朝



 コーーッコッココッコッコ



 コカーー!トッ!リス!




 怪物のような鳴き声が村に響き渡った。



 ざわざわ



「ぎゃー!!」



「魔物がでたぞー!」



 逃げ惑う村人たちをくわえてぶん回しているのは、大きな鶏のような頭にヘビのようなしっぽの魔物。




「くそっ朝っぱらからなんなの、もうっっ」


「エル!シィちゃん、村に魔物がっ!」


「しぃちゃん、やっつける!」


 あっという間に駆け出していく白い影。


「ちょ、待ってよ、シィ!!」


 弓矢を持って、あとを追いかけた。


「エル!あんたまさかその足で戦う気?!」


「回復早いし大丈夫!

 母さんはギルドに行って助けを呼んできて」


「ちょっと!!!」


 母の制止も虚しく、駆けていく二人。


「シィ!援護するから、一緒に」


「わふーっ」


 村の広場にあった花壇や建物は無残に荒らされ、逃げ惑う村人たちのなか、大きな魔物が雄叫びをあげていた。



「コーーッコッココッコッコ

 コカーー!トッ!リス!」




「コカトリス?!なんでB級の魔物がこんな小さな村に」


「こかとり?」


「とにかく昨日のとは比べものにならないやつてこと」


「わふ?」


 Dランクの狩人で弓使いのエル、未知数のシィで村人が逃げ終えるまでなんとか持ちこたえられるかどうか⋯⋯


 ――ともすれば、もう飛びだしていた。



「ちょっ、シィ!」


「しぃちゃん、こかとりさんやっつける!」



 ――仕方ない、やれるだけやろう

 弓をかまえてコカトリスの羽根を狙う



「わう!わう!わうわうゔーーー!」


 巨鳥の首にかみつく美少女はなかなか似合わない図だった。



「コカ?」


「がぶがぶ」



 さすがB級、噛みつきをものともせず、首を回して噛みついてるものを見る。

 コカトリスが口からブレスを放つ。


「コガーーー!」


「シィ!」


 なんとか避けて、ころころ転がっていった。


「とりさん口からばっちぃのだした⋯⋯」


「石化ブレスね⋯⋯

 当たると体が石になるって聞いた」


 嫌そうに顔をしかめている。


「んわふ〜当たるのや〜」


「弓で急所を狙うから、シィは当たらないようにやっつけられる?」


「しぃちゃんできるっ」


 風のように駆けていく。

 そして、今度はコカトリスのヘビのようなしっぽや鳥の足に噛みつく。


「ココッコー!」


 ブレスを避けては噛みつくが、あまり効いてない。


 ヒュンヒュンッヒュンヒュン


 矢が翼を貫いた。


「コガッッ?!」


 翼を狙われて、怒ってブレスを放つ巨鳥。


「ぐぁっくそっ」


 やはりまだ足のケガが完治してなかったのか、避けきれず


「エル大丈夫〜?くぅん」


「ブレスが足に」


 石化で足が固まっていた。


 絶対絶命


 どうしよどうしよどうしよ

 まだやりたいこともいっぱいある

 育ててくれた母さんに何にも恩返しできてない

 こんなところで⋯⋯


 バッ


 目の前に立つ白


「わふんっ」


 こんな状況なのに、なぜか黒い目はまったくくもっていなかった。


「シィ⋯⋯ごめん逃げて」


「しぃちゃん、エルを助ける!それでスキルあげておねぇちゃんに会う」


「B級じゃ勝てないって⋯⋯そのためにも、おいて逃げてよ」


 コカトリスが雄叫びをあげて突進してくる。



「コガーーーーー!!!」




 つづく

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